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人間と仕事の複雑な歴史:週15時間掛け働き幸せに生きる 2つの道・4つの合流ポイント 始まり:生きる≒仕事をする エントロピーの法則 ダーウィンとクジャク 真社会性動物の仕事 情報を消費する生物 火の利用→自由な時間 退屈と創造性 構造主義 豊潤な環境:ジュホアン族 ささやかな労働・豊かな生活 形式・実態主義者 即時報酬・遅延報酬型の経済 利己的・社会的本能 畑で骨折って働く:農業=最大の革命 ギョベクリ・テぺ遺跡 専門職の誕生 マルサスの遺産 急ぎの仕事に追われ続ける 都市の生物:果てない野心という病気
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狩猟採集中心の原始時代は余剰の蓄積という考え方がなく、豊かな自然の恵みがある前提で、今必要な食糧を短時間労働で得て、他の時間は儀式や創作活動などに使っていたらしい。
現代でも狩猟採集型の伝統を守って生活している部族では、力が強いものや狩りのスキルが高い者が権力を持たないように、食糧を分けることを「恥」と感じるようにする文化があるそうだ。また、自分のモノという所有の概念が我々と異なり、自分が持っていない者を、余剰を持っている者に要求することが当たり前ととらえられている。
気候変動とともに?、農業を行いはじめた人間は未来のための食糧生産や天候不順等に備えて余剰の生産を行う必要がでてきた。また、家畜や奴隷を機械のような生産手段とみなして生産性向上を図るようになった。
収量が上がると比例して人口が増えるため、狩猟採集時代よりもむしろ食糧難が増えたり、貧困が高まった時代も長かったという。皮肉。
近代から現代へ。労働時間が人生の大半を占め時は金なりという、労働価値観が幅広く共有されている。しかしながら、自然環境の持続可能性を考えるとこのままの富の蓄積や経済成長は困難。
現代の価値観を相対化して、どのような働き方や社会の在り方が心地よいものなのか考えさせられた。
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レビューはブログにて
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