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持ち歩くように文庫も購入
そうなんだよ!
金原文学は読んでいる時、
目の前がパチパチとスパークすんだよな!
と朝井リョウの解説を読んで思った
朝井さんの意地悪でユーモラスな文章も好きなんだよな
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5つの短編。出てくる登場人物も話も違うのに、男も女もみんなが生きることにも性的にも澱んでいて疲れた。『ストロングゼロ』はもう、職場で飲むくらいアルコールに支配されている主人公が見ていられなかった。
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5編の女性の依存症の物語を描いた短編集。
ストロングゼロ、不倫、整形、自殺願望・・・
15年ぐらいの自分が凝縮されているみたいで、読んでいて辛くなる。
自暴自棄になってしまう時期は、誰でもあると思う。
その程度が違うぐらいで・・・
ストロングゼロを記録をなくす為に飲み続けたこともあるし、もちろんその時は仕事もまともに出来なかった。
不倫に抵抗がない時期もあった。誰も傷つけなかったら、不倫なんて・・・って思ったこともあった。
もちろん自殺願望も・・・
美容整形だけは手を出さなかったけど、他の主人公の気持ちはちょっとだけ理解出来る。
人間誰しも器用に生きられる訳ではない。
不器用な人間がいることを、この作品を読んで知ってもらうことが出来たらいいと思う。
最後に一言。
ストロングゼロだけは、深みにはまってはいけない。
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柔らかく温かい男女の体に鋭く冷たい刃物のような気持ちや状況が切れ込んでいく感じ。
しかもその刃物を呼び寄せているのは、他ならぬ自分自身という救いのなさに「嫌」と思いつつも、どんどん読み進めてしまう。
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最近は完全に金原中毒。
昔の作品よりもずいぶんと読み易くなったのは作者の年齢のせいか。
内容は相変わらずのぶっ飛んだ女性のやりたい放題だが、普通に小さな事柄で悲しんだり起こったり嫉妬したりとホッとする場面もある。
そういう部分を描くのはちょっとズルいなと思う。(笑)
関わると駄目と解ってながら離れられない女性の典型的なタイプか。
基本的な内容や描写等が同じ(マンネリとまでは言わないが本人が描きたい物が徹底してるのか)で何故か食べ物の説明が細かくて。
中毒性と言う意味では村上作品と同じような感覚。
兎に角、何だかんだで物語に引き込まれてしまうのは作者自身の持つ人間的な破壊力なんだと思う。
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ページいっぱいを埋めた一人称の独白のリズムとドライブ感。彼女たちの苦しみに、共感したり軽蔑したりしつつ読み進める読書体験だった。
コロナ禍、アルコール依存、ルッキズム、鬱をはじめとしたメンタルヘルス、そちらから見た世界の話。
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「なんでそうなる?」「おいヤメロその選択は地獄への直通便やぞ」「そうはならんやろ」「エビデンス!科学的根拠を調べろ!君が大枚叩いてるソレは肺がやってくれてる!」「その理屈はおかしい」「少しで良いからブレーキ踏もうや」「ちょっと冷静になろ?視点がミクロすぎるからマクロに見よ?」「その発想は無かった」「あーもうめちゃくちゃだよ」
と、心の中でずっとツッコミながら読んでたから、疲れた。
しかし仕事をこなしつつ男もこなす姿には嫌味でもなんでもなく感心する。孤独感が底無しな分パワフルさも青天井。いくら自分の中の穴を埋めるためでもこんなに必死にはなれないので色んな意味で圧倒された。
コロナ絡みの話はあんまし面白く無かったから星4。もうひと掘り欲しかった。
金原ひとみさんの本はAMEBIC以来久しぶりだったけどかなり読みやすくなったなぁと感じた。
いろんなメンヘラ男が出てくるけど、一番イライラさせられたのは龍太くんかなぁ!幼稚な浅慮クンであるならばせめて、若さに任せた勢いだけは堅持してほしいところなのに不倫相手の痣を見て勃たなくなるのはお笑い草だ。痣の上書きくらいしてみせろってーの!
どの男にイラッときたかをテーマに同書を読んだお友達と話したらすっごく面白い一冊だと思います。
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コロナ規制が少し緩和された、それでも感染者が膨大な数になっていた頃に発刊されて、文庫化されたら買おうと思い読んだ。
内容が都会的で密室過ぎる。
どの章も私個人とはかけ離れすぎているが、分からなくもないところが怖い。
私は田舎の准医療従事者であるため、読んでいるとき時折嫌悪感を感じたことは否めないが、それだけに引き込まれて読んだ。
もがき溺れる彼女たちには意識が飛びそうだった
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五篇とも主人公が全員痛々しい。でも、自分のとある側面の分身のような女たちばかりで、全然笑えない。何かに依存することで保てるアンバランスな均衡もある。とてもひりひりした。
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5編の短編すべて、依存がイタくて関わりたくない女性が主人公。整形、複数の不倫、自殺志願、激辛潔癖、そして冒頭作のアルコール…
依存するものがあってこと人生に張りがあるという側面は大いに認めるけど、病的に依存してしまう人には近づきたいない気持ちもある。その境界線はどこなのか?自分も依存しているものがあるが、人生の張りなのか病んでしまっているのか?
他人の趣味趣向…言い換えると依存するものや、そのハマり具合はその人の生き方なので、自分に被害を与えない限り勝手にさせたらいいし、俺の趣味趣向に外野は極力圧力をかけないで欲しい。大きく言えば許容力とか多様性とかいう話なんだろう。
そういえば、そういう個の多様性に大きな障害として立ちはだかったのは「コロナ」だったんだと。弱者を守るためという誰も反対しようのない大義名分で、趣味趣向、飲食ですら制限が設けられ、それだけならまだしも誰もが(は言いすぎか、イヤになるほどたくさんの人が)他人の行動を監視しイチャもんをつけ、それを正義と勘違いしていた。
コロナ直接の被害より、他人の正義感が与えた被害の方が大きかったんじゃないかという、そういう総括がそろそろ出てくるのかも知れないな。
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35歳の女の人が11個したの男の人と付き合ってから自分の老いが気になって整形やめられなくなっちゃった話がほんとにリアルで悲しくなった。好きな人ができてよく見られたい綺麗に見られたいって誰しもが思う事でそこにさらに年齢の壁がってなると辛すぎた。相手の男の子はそのままの彼女の事を好きになってるから気にしなくてもいい事なのにやっぱり気にしてしまうのが女の子で、11個も下の若い男の子と顔のアラが気になってちゃんと顔が見れなくなるのもなんかわかるなぁって。
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とにかくダークだ。
読んでいてメンタルやられっぱなしなのに
怖いもの見たさでついつい引き込まれていく…。
5編の短編で、章を追うごとに闇が濃くなっていく感。
女って強そうでいるけれど、実はとても脆くて 何かに依存してしまうと
どんどん奥底に落ちて這い上がれなくなってしまう生き物だと痛感させられた。
依存と簡単に言ってしまえば あっけないけれど、
彼女たちはそれに対して心から真剣なんだとも感じ取れた。
真剣だからこそ、それを失う怖さも弱さもわかっていて、
ますます負のループが繰り返されていく。
読後、かなりの疲労感で、あぁ…ようやく読み終えた…と安堵した。
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その時の行動はその時の正義。
そう思って読まないとダークさに飲み込まれる。
女のというより人間の嫌な部分が見れたという感じ
。
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解説で浅井リョウ氏が、金原ひとみの魅力はその文体にあると書いていて「脳内を疾走する言葉を速度をそのままに完全再現したようなドライヴ感」だとその文体の魅力を伝えている。脳内で処理する言葉のスピードに呼応できているからこそ、作品はどんなにぶっ飛んだ設定だろうとリアリティを失わない。浅井氏が読後、「ありがとう金原ひとみ」と高揚して賛辞を述べていたが自分もそれに強く共感した。
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連続20回以上自慰行為して死亡した少年がいるらしい←テクノブレイク
女性には限界が無いのだろう‥‥生々しい。