紙の本
絵が素晴らしい
2024/05/01 10:24
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部みゆきの原作を巧みにコミカライズしている。漫画家は「絵」の力で読者に訴えるのが 本来の役割 と言われているが、この作品はその典型例である。ストーリー展開の巧みさ 上手さは 原作者のものであるが、登場人物の表情の変化や仕草 そしてセリフのフォントまで工夫して、作品を表現しているのは漫画家の本領発揮と言える。
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原作に忠実だけど、屋敷の描写は文字を読んで自分がイメージしたものの方が鮮やかで豪華だった。漫画や実写は描写に限界があるから、自分のイマジネーションが勝った感じかな。
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『拝み屋横丁顛末記』の宮本福助が、
『おそろし 三島屋変調百物語事始』をコミカライズ。
心に傷を負った、おちか。
彼女が聴くのは、人が心に密かに抱えている、もの語り。
恐ろしいのは怪異、霊か、それとも人か?
第五話 凶宅 中編 第六話 凶宅 後編
第七話 邪恋 前編 第八話 邪恋 後編
あとがき
「凶宅」・・・1年だけ屋敷に暮らしてくれたら百両をあげよう。
前巻から続く話はハッピーエンドで終わる?
“そんなはずはない!”
真実は悍ましいものであった。終わりが訪れる時は来るのか?
そして甘らかな声は誘う。「おちかさん、おいでなさいまし」
「邪恋」・・・黒白の間で、おちかがおしまに語る悲劇。
おちかの大きな過ちで二人が亡くなったこと。
だが、それは周囲の者たちの大きな過ちでもあった。
また、彼の邪恋でもあり、おちかの邪恋でもあった、か。
だからこそおちかにかかった呪言は消えない。
「俺のこと 忘れたら 許さねぇ」
人物の描き分けと表情、そして一気に上り詰めるような
怖さの表現が良かったです。特におたかの様子。
絵で表現すると、こういうふうになるんだなと、しみじみ。
ただ、旅籠としてのおちかの実家の描写が
もう少し欲しかったなぁ。