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小学生向き月刊誌「たくさんのふしぎ」2022年8月号の増補単行本化、表紙も一新。月刊誌ももちろんとってあるが、増補となれば当然買う一択。1年半で傑作集入りはすごい。
著者は去年、光る新鉱物「北海道石」をチームで発見し命名した話題の結晶/鉱物学の化学者(子どもの頃から筋金入りの石マニア)。うつくしい岩塩の結晶を入り口に、鉱石や岩石の収集・観察からこの世界を構成する元素の秘密に迫っていく化学と地学の学際的なおもしろさに満ちた一冊。「ここは地球」「地球は巨大な岩石」と導かれ、うつくしい結晶(宝石)や鉱物だけでなく、この本も、自分自身も含むこの世界すべてがここにあるたった90種の元素の組み合わせでできているのだなあと思うと、神秘的な気持ちになる。
<増えたページと変わった箇所>
表紙と裏表紙:鉱物と元素の写真(見返しに解説、月刊誌では巻末ポスターだったものを再構成。千葉石、北海道石、岩塩、トロナ、鉱物採集用具のかなづちが加わり、硫黄、灰クロムざくろ石は無)
背表紙:鉱物採集用具のハンマー、その下は緑色の孔雀石を加熱して赤茶の銅をとりだす様子を順に並べたもの
pp.14-15 アユイの大発見(方解石の割れ方)
pp.20-21 水晶のいろいろ/面角一定の法則
pp.42-43 元素の結晶たち(見開き4ページだったのが見開き6ページに)
pp.46-47 この世界のもと(元素の周期表、月刊誌では巻末ポスターだったもの)
たくさんのふしぎはこれがデビュー作だったが、今年度の「いろいろいろのはじまり」(←これも岩石や鉱物などから色を取り出すという点でこの本につながっている)に続き、来年度は北海道石テーマで一冊出されるという話なので、そちらも要注目。
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地球は90種類の元素の組み合わせで出来ている
元素とはそれ以上分けられない小さな粒のこと
そのヒントは石が握っている
・塩、鉱物の世界へ
割ってみるとサイコロ型
世界の三分の二は岩塩を利用
鉱物は混ざり物によって色が変わる
←岩塩にもいろいろな色
・鉱物には決まった結晶の形がある
←元素と原子の扉が開く
・結晶はどこにある?
地球は巨大な岩石
…地殻、マントル、核
地球の外からのおくりもの
…隕鉄、隕石
・元素と原子、どうちがう?
・自然の中から元素を集める
地球は鉄の惑星
…たたら製鉄
銅を取り出す
ヨウ素を取り出す
…海水の化石
・原子になるまで割ってはみよう
約二㎝の岩塩を77回割るとナトリウム原子と塩素原子に
←日本脳炎研究者が成功させる
←原子のナラビヲ今は見ることが出来る!
・鉱物のうち、元素を取り出すのに役に立つものを「鉱石」や「地下資源」と言う
←原子の存在に気付くきっかけは、結晶の不思議に惹かれた人たちの知識や経験、石から絵の具や金属を取り出す工夫
○結晶の美しさ!
○カルシウムって、白じゃないのか
○人類の好奇心の結晶
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クレヨンハウスの店頭で見かけて購入。私は鉱物が好きで買い集めているので、鉱物の本かなーと何気なく手に取ったのですが、塩の結晶を割り続けたらどうなるかとか、孔雀石を加熱して銅を取り出してみるとか、元素にアプローチする実験が豊富で、読み物として大変面白く、真面目に読んでます。
写真も豊富なので、子どもが見て楽しむのにもお勧めです!
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美しい鉱物写真が多数掲載されている。小学校中学年からの本だが、解説は中学年には少々難しい。高学年以上の方が楽しめると思う。
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石が好きなので興味、手に取ってみた
児童書なんだけど
これは、なかなかの難しさ
キレイな石の写真がたくさんあるのかと期待しちゃってた
石を見るのが好きな私には難しい
水晶が、どんなにいびつな形でも
すべて六角形の断面で内角が必ず120度と言うのに勉強になった