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読んでる間心が痛かった…。図星の指摘がグサグサと刺さる。感想聞かれて「おもしろかった!好き!」だけで返してしまうことなんてあるあるだ。キャッチーで早いもの。
わかりやすく伝える努力は必要かもしれない。でも、そこからいろんな要素が抜け落ちていることを聞く側は意識しておかないといけないと思った。
世の中複雑なんだから、もっと、自分で考えよう。
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3年半経っての文庫化。確かに当時、本の要約などいろいろ、わかりやすさや簡単に知ることができる、的な発信が多かった気がする。ちょっと前だが筆者の主張を知りたい
#わかりやすさの罪 (文庫)
#武田砂鉄
24/1/10出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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著者はゴールデンタイムのTBSラジオでパーソナリティを務められている方、程度の認識しか持ち合わせていなかったが、タイトルに惹かれて手に取る。私自身は白黒思考の傾向が強い性格なので、著者の論述に頷きつつも、自分のことを言われているようでギクリとする部分もあったり。著者の職業柄なのか、皮肉が効き過ぎて個人攻撃に思える箇所もあり、本書に同調して吟味もせず安易な批判に転じる危険性を孕んでいる気はした。二元論化が著しい昨今の日本社会や受け手の感受性を軽視したエンタメ作品に対し、違和感を持ち続ける癖を手放したくない。
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ラッパーのTaiTan氏の後書きに興味を惹かれ購入。
コスパ・タイパが正義という価値観が蔓延し、「5分でわかる」「〇〇が9割」のようの自己啓発本が本棚を埋め尽くす現代に警鐘を鳴らす一冊。情報が溢れて人間の処理能力を超えた結果、つい考えることを放棄してしまいそうになるが、それではいけない、屈するな!と我に返らせてくれる。
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文庫化されていることを知りサクッと読んだ。もはやおなじみと化した砂鉄節がこれでもかと炸裂していて楽しかったが、それだけで済まないズシンとくるものがあった。
世間の言葉使いやその風潮について逐一理詰めでツッコミを入れており、今回の大きなテーマは「わかりやすさ」。普段何気なくスルーしていることを今一度立ち止まって論考を深める作業は必要だと理解しつつ、大量の情報に溺れる日々ではいちいち気に留めていない。しかし、そうやってかまけていると権力や企業はその間隙をこれでもかと突いてくる。このように社会的に「わかりやすさ」が跋扈しやすい状況では流れに身を任せていない人間は偏屈、天邪鬼などと言われてしまう。しかし著者はそんな他者のことなんてつゆ知らず、ひたすらに思考し続けていることに勇気をもらえた。
本著はここ5年くらいの社会のムードを分析しているので、最近の小説を読んでいるときに「まさしくこの話!」と思う場面がたくさんあった。最初は偶然の一致かと思っていたが、それよりも物書きの人が抱く現在の社会に対する違和感が一致しているということなんだろう。
奇奇怪怪のTaitan氏が解説でも書いていたが本著の恐ろしいところは「何でも分かりやすくするの良くないよね!複雑なものはそのまま受け取ろうよ」といった短絡的な結論に向かえないところ。特にこうやって読んだ本の感想をつらつら綴っているのは「わかりやすい」要約を作る作業と変わらない。また個人的にグサッときたのは以下のライン。身に覚えがありすぎてコーヒー吹いた。
*「さっきの話はとても重要で」ではなく、「さっきの話はとても重要だと思っていて」とする言い方。自分が話していることなのに、自分が話していることではないみたいだ。自分をどう見せるかに卓越しているかどうかが問われすぎているからこうなった、と結論付けるのも早計だが、あまりの頻度に驚いてしまった。感情を吐き出すのではなく、その感情を吐き出す理由、つまり「なぜなら」を必須にしているように思える。*
ここで書いているのは本の感想なので「思った」の文末は致し方ない部分があると自分を甘やかしつつも断定を避けて保身に走っていると言われればそれまでだ。あと特定のラインを引用して本を象徴するような書き方もしているので心に鈍い痛みが…
*本を通読し、ココがポイントであろうと加工する行為は、その本の「真」を摑むための行為ではない。加工では「真の情報」は摑めない。本は、そして文章は、すぐには摑めないからこそ、連なる意味があるのだ。簡略化される前の、膨大なものを舐めてはいけない。*
何かをわからないまま置いておく、もしくは議論し続けるだけの忍耐力が社会から失われつつあるのは間違いなく近年は加速している。安易な二択の奥に潜む有象無象に思いを巡らせたい。戒めとして引用。
*わかりにくいものをわかりやすくすることは難しいことではない。切り刻んで、口にしやすいサイズにすることはおおよそ達成することができる。でも、それを繰り返していると、私たちの目の前には絞り出された選択肢ばかりが提示される。選択肢が削り取られる前の状態を知らされなくてもそのことに慣れてしまう。「便利」と「わかる」が一体化している*。
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普段、仕事は分かりやすく話すように伝えていましたが、この本を読んで、全てを分かりやすく簡潔に伝えることは果たしていいのかと考えさせられました。
自分の立場だけではなく、様々な立場から考えたとき、誰しもが同じ考え方ではないなぁと思いました。
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これはまだ、単行本でギリギリ読んでなかった。存在は知っていたから、てっきり読んだつもりでいた。見事にぶれないな~、という視点に改めて拍手。ただ、主張をそのまま受け入れて、ひたすら追従するって立場は、著者からすれば却って不審を感じるものだろうし、あくまでゆっくり立ち止まって考えるきっかけとしたい。周りより早く上手く、空気を読んで従うことが要求されるTV番組。即効性のためにサビから始まり、飽きさせないために複雑な展開が要求される楽曲群。身近なところには分かりやすさを求める圧力だらけ。だからこそ、すぐに分かろうとしない努力、分かりにくくする試みを、自分の中に絶やさずにいきたい。
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2024.2.21
私も「泣ける映画」と謳われる映画は嫌いだ。
感情を規定されたくない。
今絶賛就活中で、自分をいかに分かりやすく相手に伝えるかに苦戦しているが、そんなちょっとの時間で私のことが分かってたまるかとも思う。
分かりやすいことの危険性について常に意識したい。
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簡単にわかりやすさを選ばないで、違和感やわかりにくいというところを大事にしよう。というのでこの本も最後に結論という章は無かった。
武田氏の感じるモヤモヤ感は共感できるところも多いが、そもそもが誰かに対しての反論で構成されているような本書、そこがちょっとスッキリしなかった。
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生きていく中でわかりやすいことはとても大切だと思っている。
仕事をする上ではわかりやすく伝えないと取り入ってもらえないし、友人と飲んでる時にはわかりやすい面白さがウケる。
私は今後もこの姿勢を変えない、というか変えられないと思う。
ただ、今そう見えていることが全てではないとどこかで考えたい。
この本が主張していることをしっかり受け止めたい。まだまだ理解には程遠いのかもしれないけれど。
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さくっと読了。
相変わらずいろんな言葉、ニュースにアンテナを張っている。
私も”◯回泣けます”みたいな映画は絶対観に行かない。
でも、泣こうとして観に行く人もいる(涙活)というのもわかる。
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はじめに
P8 初手で池上彰さんを持ってくる
P32 医師の話に感化→告白を決意
通常は捨てカットや回想のカットを挟んで納得させにくるかと
P33- 言葉にできないものを携えておく
言葉=成果物なので、ポジショントーク
P39-
粗悪なビジネス書なら、A4一枚でも余る
P67
>中央分離帯に乗り上げたまま暴走
中央分離帯に乗り上げた時点で制御できないのが通常かと
P69 論破もだけど、"w"付きにろくなのはない
P75
コントラバスの重さが12kgと仮定すると、ケース込でも20kg未満
それと、成人が倒れた音と同じに聞こえるものだろうか
P98
池上彰さんの行動は、局内における生存戦略かと
意見を言わないのは、視聴者を誘導したくないとかいう発言があったような
P104
関東大震災における朝鮮人犠牲者問題
中国、台湾、共産党員、吃音の人、方言話者にも言及されてほしい
映画『福田村事件』はあったけど
P112
NHKの怖さ
NHKなら安心という考えなしに受け入れる姿勢は怖い。戦中のNHKの報道も決して軍からの押しつけだけではなかった研究もあるし
P118 着物のコスプレ
コスプレがコスチュームプレイなのか和製英語のコスプレなのか
さらに、コスプレでも本気な人は趣味というより生き方にしている人もいるので、「コスプレ」という言葉がすぐに侮蔑的意味とは言えない
P137
レクチャー形式バラエティにおいての芸人起用は、話の腰を折りにくるので嫌気してる。しかも、つまらないし。なので、実際は起用する立場の人間を嫌っているのだけど。芸人は目立ってなんぼが生存戦略なのはわかっているつもり
P169 伏線の回収
サンキュータツオさんが、「全部を回収するのはやめろ」的な発言をしてました
P188 『コーヒーが冷めないうちに』
宣伝が気に入らないからといって、そこまで酷く言うことはないかと。
P200
飲み物を吹いたことなら、経験あり。投稿はしないけど
P203 関根麻里
居合わせたオーストラリア人にいきなり話しかけるから驚いた。調べたら、海外留学してたのね
P208 2019年 NGT48 運営の対応
表ざたになるだけマシ。アイドルの意思で謝罪という体で進まなくてよかった
P211 通称畜ペン
他チーム横浜のdianaのメンバーにまでちょっかいを出してた
P224 池上彰のわかりやすさ
「わかったつもり」を言われてしまった
P246
書店の棚が読めるレベルにない私にはなんとも
P295
『Qサイクル』がどうこうというより、そこに座った時点で負け
P309- おわりに
新型コロナでわかったように、国は国民を守るつもりなし。なので、防衛力=米国から割高な武器を購入
先の大戦でも、守らなかったし、戦後補償は上級で山分け
P317- 文庫版によせて(新規)
熱というものに戦争を連想する自分。
P329- 解説(新規)
事前情報なしなら、こっちから読むとわかりやすいかと。「わかりやすい」は禁句でしたか
「わかりやすさ」
シングルイシューで票集めとか危険。ナチスとか
ただ、行政手続きを例に、わざとわかりにくくして、一般人を排除する手法もありますよね
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わかりやすく端的に説明することが美であったり、複雑な世の中の事象を二者択一で判断しようとする(させる)ことへの警鐘。
途中までは、面白かった。
途中から、政権(自民党)や名古屋市長などの批判がつらつら書いてあり、納得感もなく、「あ、この人左系なんだ」と思った。分かりやすく右か左か判断してしまっている自分もいるし、なかなか二者択一の判断をしないのって難しい。著者がこういうこと狙って、わざと低レベルな政権批判をしたのかな。そしたら見事にハマった。
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世の中の物事は複雑で、自分の頭の中も複雑なのだから、その複雑な状態を簡単に手放して、わかりやすく考えてみようと強制してくる動きにからめとられないようにしよう。
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ル・ボン『群衆心理』 2021年9月 (NHK100分de名著)★3
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わかりやすいは正義なのか?
と言う疑問を最初から最後まで滔々と説明してくれるのをこの文章は何が言いたかったのかを理解するのに何度も読み返しながら時間をかけて読了。
送り手の幅を読み手がそのまま受け取ろうとすると
文庫一冊ぐらいになって当たり前だろう。
要約しない。
出されて来た選択肢を是としない。
常に心掛けようと思います。