投稿元:
レビューを見る
伽羅さんの目線での物語。からさんの癌に転移が見つかり、先行きのことを否応なく考えるようになり、住人たちそれぞれが自らのこれからのことも考えるようになったからか、いろいろと動きが出てくる。少しずつ前に進んで、未来として描いていたものが現実になっていくのを見るのは嬉しいことだ。相手を思いやり合い、最善を見つけながら一歩ずつ前へ。著者ならではのハートウォーミングでもある。誰もが後悔はなさそうだ。
投稿元:
レビューを見る
前回はまおりが主人公だったが、今回はまおりの祖母伽羅が主人公
ここに登場する人物は、皆すごく苦労した過去がある
にもかかわらず現在の自分は幸せと思っていきている
現在が幸せなら不幸な過去に縛られることはない
というのが、すべての登場人物のポリシーのようだ
現実に生きている人間もそうあってほしいのだが、現実はそうではない
現実では絶対起こりえないという小説はそれなりに面白い。
現実と小説のギャップがとても狭くて、これは現実であるかな?ないかな?とドキドキしながら読める小説も面白いと思う
小路幸也の小説はいつも優しい人を描く
が、今回はいい人ばかりで、どうも私好みでなかったようだ
投稿元:
レビューを見る
―自分の家というのは、住んでいたから自然とそう思えるようになるんじゃなくて、自分で見つけるものよね。
(p.110)
『からさんの家 まひろの章』の続編。まひろが主人公だった前作とは違い、まひろの義祖母の三原伽羅(からさん)が主人公。
前作と変わらない穏やかな暮らしのなかでも、語り手が変わっているのでまた別の視点から物語を楽しむことができた。続編では、まひろやからさんだけでなく柊也や祐子やタロウなど"からさんの家"で暮らす人々の人生の節目となっていく。どの章でも、家が人の"生きるところ"、居場所となっているのだということが軸になっていた。
また、病気に関してからさんが語る
―「あれね、病気も効用があるって言った人がいるのよ。皆が優しくしてくれるし、本音で話してくれるって。まさしくそうね」
人が経験するものに、悪いものなんかないって話ね。たとえそれが不幸であったとしても、生きてさえいれば確かな経験となって財産となる。
(p.105)
ということ。
最近、持病から手術を経験した身としてはグッときた。自分だけ不幸なことだと思っていたけど、財産にもなり得るんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
からさんの家、家主であるからさんの章。からさん独白のように物語が進む。血のつながりないマヒロと住人のシュウヤ君が結婚。優しい人達が病が進むからさんと人生を歩
投稿元:
レビューを見る
まひろの章に続く2巻。今度はからさん視点での描写。口調もからさんらしくて読みやすい。複雑な人間模様でさえもさらっとした感じに変えてしまう、言葉を紡ぐプロ。そして人柄が魅力。これで(完)なのがもったいない。まだつづく、からさんの家での物語が気になる。
投稿元:
レビューを見る
前作の『まひろの章』でも
人の「縁とは異なもの味なもの」と思いましたが今回もご縁は大事にすれば幸せはやってくるんだなとつくづく思えるお話でした。
投稿元:
レビューを見る
からさんの家に集う人たちは、みな複雑なら家庭環境にあるが、全員が前向きで、良い人生を送り、助け合い、本当に楽しくて過ごしている。
からさんの癌がわかっても、その前向きさは変わらない。
こんなふうに過ごせたら、なんて素敵なんだろうと思わせる小説。読む人に元気を与えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
私には、からさんしゃべりの地の文がうっとおしくてダメだった。
ブクログに登録しようとして2冊目だと知る。どうりでよくわからないとこがありました。