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嵐の後の凪、ということは…
2024/01/19 09:10
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者コメントで「嵐の後の凪」とありましたが、ということはつまり、「嵐の前の静けさ」でもありますよね。
この巻の内容自体は確かに比較的平穏です。純加が果乃子に別れを告げたことがややこしくなっていきますが。
それにしても、当初から思っていましたが果乃子は自縄自縛なところがありますよね。矢野との大きな違いがそこだと思います。ただ、陽芽のお陰で変化を受け入れる準備はできたので、これからどうするか、ですね。
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表紙の椿に埋もれるように立つ純加が美しい。花言葉は「完全な愛」「控えめな優しさ」など。果乃子は陽芽のことばかり気にしていて自分の気持にも他者の気持にも疎く見える。世界に陽芽しか存在しない様子は甘くも幼くて視野の広い純加とは対照的だ。果乃子は純加とどういう関係になりたいのだろう。朗読会で二人がそれぞれの課題を乗り越えられればと思うのだけれど。
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カノコちゃん過去+カノコちゃんとヒメちゃん会。
恋愛描写とストーリー展開がすごく上手だなーと思う作品ですよね。
同じ展開といえばそうなんですが、各キャラクターの心理状態の違いから全く違う展開を引き出しててすごいです。
同性愛、というより恋愛にフォーカスがあたってる作品なんですが、しっかり同性ならではの問題もあり、百合漫画としても恋愛漫画としても読んでて飽きないです。
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表紙の純加さん綺麗!カバー裏の表情もギャル先輩らしくて素敵。
純加さんが果乃子を想うあまり別れを切り出す。伝えたことは正しくて大人で、真っ当な言葉たちでした。
でも果乃子はこのままでいい、このままがいいと甘えた考えしかないからどうして恋人という関係性をやめたいたいのか納得いかない。
『いつまでも現状維持なんてできない 何もしないだけでも 全部が変わっていっちゃう』という果乃子の恐怖がいい。受け止めてこのままで大丈夫だよって言って屋上に連れ出してくれるひめちゃん、好きになってしまうよ…
曖昧な関係が続いてあまり進展もないのが生々しくて面白かった。