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さらさら〜とストレスなく読める短編集。
「美味しい小説」というのは多くあるけれど、
「美味しい、を作る道具」に目を向けた小説は
初めて読みました!
道具や美味しい料理を通して、
読者のまわりの人間関係がほっと温かく感じるような一冊!
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eテレで私の台所を紹介する番組に出ていた井上荒野さん。美味しいものが好きな夫婦で山小屋に住んでいる様子にここから生まれる物語を読んでみたくなった。
作家さんから入って本を選んだのは初めてかもしれない。
家の感じや本人の雰囲気が書かれる人たちに少しすつ反映されていて読むのが楽しかった。
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短編って当たり外れが一冊のなかにあるから苦手なんだ。でもね、この作品ははずれなし。うまいなぁと興奮するでもなく、感動するでもなく、素直に読み進んだ。日常の物語だからこその落ち着きが心地よい。
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食にまつわる道具をめぐる短編集
昔の人に戻ってしまいそうな心を、
今の人に想いが戻ってくれるお話で良かった
ほっとする、穏やかな気持ちになれた
どのお話も良かった
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Kindleで読んだ。
結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋、夫の元カノから譲り受けるホットプレート、クリスマスプレゼントのピザカッター…。“食にまつわる道具”をめぐり、揺れ動く心を切り取った短編集。
「ピザカッターは笑う」が良かった。
男の人っていつまでも下心ってあるんだなぁ。
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今年のゼリーモールド
ピザカッターは笑う
コーヒーサーバーの冒険
あのときの鉄鍋
水餃子の机
錆び釘探し
ホットプレートと震度四
さよなら、アクリルたわし
焚いてるんだよ、薪ストーブ
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『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。
ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。
長く一緒に居ること。道具と人。人と人。
近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと思う。
時としてそれは失わなくてはならないこともある。
そんな時、自分自身とどう向き合って生きていくのか。そこに道具は寄り添ってくれるのか。
みな短いお話だけど、一つ一つがきらり。
『今年のゼリーモールド』
娘が東京の大学に行き、夫婦二人になった八ヶ岳西麓の家と、母親の心のすき間
『ピザカッターは笑う』
妻と二人で洋食屋を営むシェフ。
店に集う、高校生の息子たちの男女グループのやり取りにきゅんとしながら、自分の青春を思い出してしまったか、アホなことを企む。
『コーヒーサーバーの冒険』
年長さんになったチルちゃん。水色の靴を履いて。
『あのときの鉄鍋』
大学時代のサークル仲間が死んで、30年ぶりに吉祥寺に集った。
三千枝がずっと抱えていた、あの一夜の謎が解ける
『水餃子の机』
家族の歴史と共に生きてきた机・・・何だか健気
『錆び釘探し』
結婚が怖い若い男が、偶然出会った老夫婦の道程に思いをはせる
『ホットプレートと震度四』
地震がいい仕事をした!
ホットプレートはむしろ被害者(笑)
『さよなら、アクリルたわし』
ぐるぐるする心で、ぐるぐるとアクリル毛糸を編む
『焚いてるんだよ、薪ストーブ』
仲の良い二組の夫婦に訪れた、突然の欠落
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調理器具を通しての物語 どこの家も調理器具がある。でも、調理器具でどんな料理をするのかは本人次第、思い出のある調理器具、それで作った料理たくさんの思い出が詰まる調理器具で有るがどこの家にとっても大事なものでもある。
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食にまつわる道具を巡る短編集と本の帯に書いてあるが、その通りだった。
どの物語も淡々と綴られていて、さらっと読めた。
タイトルになっているホットプレートと震度四と焚いてるんだよ、薪ストーブがよかった。
何となくでも先に希望が垣間見える話が私は好きなのだ。
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短編集。どれを読んでもほっこりする。どこか身に覚えがありそうな話題だから? ゼリーやお好み焼きが食べたくなった。