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「エンド・オブ・ライフ」が本屋大賞ノンフィクション部門をとった時、読んでみたいと思った。
読んでみて、なんてすごい本を書く方なんだろうと思い、その他の書籍も読みたいと思いつつ、月日がかなり経った。
そして、インターネットの記事で、著者がグリオーマに罹患していることを知り、衝撃を受けた。
あんなすごい本を書く方がいなくなるなんて。。。と、心底残念に思った。
先日、この本を本屋で見つけた時、最後になるかもしれない。。と、手に取った。
中身は、著者が過去に書いたエッセイとノンフィクションを集めたもの。
著者自身も認識をされているが、「死」に接する文章が多い。
昨年、自分の身近な人々に「死」がまとわりつき、自分自身も「死」とはなんなのか。をやたらに考えた。
その答えが、ここにあった気がする。
明確な答えではないが、ああ、こんな感じなんだろうな。自分だけが抱くものではないんだなと知り、安堵した。
ノンフィクションは、衝撃的だった。
意味で知ってこようとしてこなかった世界だったから。
ニュースなどで、その世界のことは知っていたが、完全に他人事として捉えていたこと。
あれらが書かれていたのは2013年頃。
あれから10年以上たち、日本は確実に没落の一途を辿っていると思う。
そこには、いまだに、無意識の差別や、格下思考が蔓延っているのも事実。
悲しい現実だ。
今の著者は、どんな状況だろうか。
これが最後かもしれないと思い、手に取ってはみたが、やはり、少しでも多くの言葉をこの世のに残して欲しいと、切に思うばかりだ。
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ノンフィクション作家、佐々涼子さんのエッセイ&ルポタージュ。
「エンジェルフライト」「エンドオブライフ」など、正と死に焦点をあてたルポを書かれているが、ご自身が今、悪性の病にかかっておられ、もしかするとこれが最後の作品になってしまうのかもしれないと思うと、残念でならない。
一作でも多くの作品を書いて欲しい。
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「紙つなげ…」をはじめ、新刊が出ると必ず手に取ってきました。まさか、闘病中の作品とは知らず。難しい病気ですが、少しでもことばを残していただきたいです。
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3月に読み終えたものの登録を忘れていた。
余りにも衝撃で・・・
佐々さんが、そんなそんな・・・
図書館にかえしてしまった本で、
正確ではないのだけれど・・・
横浜の子どもホスピスを訪ねて彼女は言う。
「子ども達は、『またね』を言わない。
自分の状況をよくわかっているから。
そのかわり今の一瞬を目一杯楽しむ。
なんて素晴らしいんだろう。
今を生きることを大切にしたい」
佐々さんの今が、穏やかな時間でありますように。
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佐々さんの本からいつも、何も知らないことに気づかされ、知らないといけないことを教わりました。もっともっと、まだまだ、佐々さんからたくさんの声を言葉を届けてほしい。
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「エッセイは前後の話や経歴を見るに、ある言葉を不用意に使っている気がし、ルポライターとしてそれはどうなのかとモヤモヤ」とか「やっぱこの人のルポはいいな。エッセイよりコッチがいい」とか「でもオウム関連は、目論み自体が直接関わりの無い人目線を切り口だから仕方ないのかもしれないが、も少し地下鉄以外の関連事件も調べてからにしてほしかったなあ」とか読みながら色々思ってたのだが、「あとがき」で全てが吹っ飛んだ。絶句。素で「嘘だろ…」と唖然とした。なんてこった。なんて悲しいどんでん返しだ。そして、なんてしなやかで落ち着いた文章なんだ。
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ノンフィクション作家の、書き溜めてあったエッセイとルポタージュ。あとがきにて、悪性の脳腫瘍罹患の報告。
相変わらず文章が良い。新聞などに投稿された短めのエッセイも内容も素晴らしい。
仏教や宗教的なテーマも取り扱いながら、平静さと鋭さを保っている。
是非とも回復されてまたお書きになるのを祈るばかりです。
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佐々さんが書かれた本で初めて読んだ本がこちら
外国人実習生、オウム真理教などについても書かれていた
冷静な落ち着いた文章
人生、生きていくために大切なことが書かれていた
あとがきにはびっくり
毎日をあぁ楽しかったと思って終われるようにしたい