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久しぶりの理瀬シリーズ。
短編集なのに、ずっしりと重い長編小説を読んだみたいに感じた。
特に『睡蓮』が良かった。美しい花は泥の中から生まれてくる。まさに理瀬は睡蓮の花。
恩田さんはやはりゴシックミステリが素晴らしい。
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書き下ろしが凄く良かった。まさか黎二が出て来てくれるなんて心の準備をしていなかったから、出てきた瞬間喉の奥がヒュッとなり咽せてしまった。私は黎二と理瀬のペアが好きだったから、またこうして黎二に会えたのが凄く嬉しかった。個人的には聖の話も読めたので凄く満足感が高いです。ハードカバーで買えて良かったし、文庫本化したらそっちも絶対に買う。理瀬シリーズ好きな人は買った方がいい。
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理瀬と聖の話以外は何度も読んだけど、理瀬の話が読めるだけで買ってしまう。
ラストに理瀬の話が来るのも良かったし、「黄昏の百合の骨」の後のお話なのもいいし、アリスとの出会いがまたいい!
ちょっと小ぶりの本の大きさがまた理瀬シリーズに合っていてテンションが上がる。
大好きなシリーズだから本当に読めて良かった。
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『麦の海に沈む果実』の理瀬シリーズ、短編集。『麦の海に沈む果実』が書かれてずいぶん時が経つのに、物語に漂っている空気が全然変わらない。
この世界観が、感覚がとても好きだったんだということを思い出して懐かしく読めた。
何を書いても、現世界が舞台でもどこか懐かしくファンタジーで、ふわふわした読み心地がまさに恩田陸さんでした。
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『麦の海に沈む果実』の雰囲気が好きで、何度も読み返していたのが12年前。
そのシリーズのスピンオフ短編集と聞いて、すぐさま手に取った。
あの学園独特な不穏さと謎に包まれた妖しい雰囲気がそのままで、懐かしい登場人物たちにも会えて嬉しかった。
本編では語られなかった過去の話もあり、12年ぶりにあの物語の世界に触れたくなった。
理瀬シリーズを読んだことのある人にはぜひともオススメしたい本。
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短編6作
あの学園を思い浮かべるだけでその世界へ誘う吸引力
行ったことはないのに朝靄の世界に静謐な時間が流れる
唯一無二のシリーズ
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全寮制の学園では、特殊な事情を抱える生徒が、
しばしば行方を晦ます。ヨハンの隠れた素顔、校長の
悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、
月夜に想いを馳せる聖、そして水野理瀬の現在。
「理瀬シリーズ」の短編集。
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大好きな「理瀬」シリーズ。
こんな形でまた読める日がくるとは思わなかった。
短編集だけど、読み始めたらその世界観の中にずぶずぶ入ってしまってあっという間に読了。
この物語に漂っている雰囲気ってなんだか不思議だし独特のなのだけど、それがよくてハマります。
黎二が出てきたことがよかった。聖視点から黎二をどう見ていたかっていうのが分かってよかったです。
「麦の海に沈む果実」の頃の理瀬が好きで大人になった理瀬の話を読むとなんだか寂しくなります。
大人になってしまったんだなぁと。
「理瀬」シリーズを読むとまた「麦の海に沈む果実」を再読したくなります。
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まず手にした瞬間、北見隆さんの美しい装丁・挿絵で「ああ、本当に理瀬シリーズが読めるんだ」と実感がわき、真っ黒な見返しと本扉の質感、さらに一般的な単行本より小ぶりなこのサイズ感ときたらもう、読み始める前から心が高鳴っていた。
理瀬やヨハンだけでなく、『麦の海に沈む果実』の他の登場人物も主体となっているスピンオフ短編集。本作を読む前に『麦の海に沈む果実』(と出来れば『黄昏の百合の骨』)は必読。
麦海の学園の設定やキャラクターには少女漫画の影響が強く投影されている、と恩田陸さんが何かのインタビューでお話しされていたが、少女漫画×ゴシックミステリ、ドストライクすぎて自分はまたこの恩田陸ワールドにのめり込んでしまう。
恩田陸さんの作品は風景描写がとても美しく情景が頭に浮かんでくるので、日常を忘れて没入できるのも好きなところ。
個人的に好きだった話は麦の海に浮かぶ檻と丘をゆく船。校長と黎二の過去の一部分を知ることができて解像度が上がったので、また麦海から読み直したい。
麦海を初めて読んだのは中学生の頃。それから15年以上何度も読み返し布教し愛し続けてきた作品の世界にまた浸れることは本当に幸せなことだと思う。他の理瀬シリーズと合わせて今後も大切にしていきたい。
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少女時代の理瀬の面影を辿るのがとても懐かしい気持ちになる。麦海の頃のリセと同じ年頃に恩田作品にハマったので。聖のその後に言及する話が特に好きだった。麦海、もう一度再読したいな。
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理瀬シリーズの新作がまた読めたことへの感謝。
でも再録が多かったな…
装丁がとても素敵だった!
小ぶりで可愛い。
理瀬シリーズが結末(?)に向けて大きく動くことはあるんだろうか…
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心の奥底にとぷりと沈んでいた麦海がひっそり顔を出す。
そんな懐かしい短編集。
理瀬の周りの人から徐々に理瀬にフォーカス。
彼女の動向はまだまだ秘められた物語の奥に眠っていそう。
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皆さんのレビューを読んで、シリーズものだと知った。(このパターンが本当に多い…)
先に読んでおけばよかったなぁ。
でも、不穏なのに美しい独特な世界観で、こちらから読んでもしっかり楽しめた。
単行本だけど一回り小さいサイズ感も手に取りやすく、読みやすかった。
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「理瀬シリーズ」の短編集。
理瀬はもちろん、学園の時の登場人物たちを主人公にした短編。
校長の過去を知れたし、彼ら彼女らのその後も知れたしとても良かった。
そして、この本が通常の単行本よりちょっと小さいサイズで、
手に収まる感じが最高でした。
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箇条書きっぽい文章が
簡素で読みやすいけれど
実は
悲しくてやるせない物語まで
平坦で味気ないものに
してしまっているような…
会話も全く無駄がないから
言わされているセリフのようで
なんだか
芝居の台本を読んでいる気がした。
美しく儚い少年少女たちの夢物語を
夢のまま描き切ろうと
あえてそうしているのかな?