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【感想】
「宇宙は人間が存在できるようにつくられている」という著者の
宇宙を研究をしていての実感がとても印象深かった。その考えを
「人間原理」というらしい。そこから導き出される「マルチバース」
(親宇宙、子宇宙、孫宇宙、ワームホールの世界)は、宇宙の魅力を
限りなく膨らませてくれる。暗黒物質や暗黒エネルギーの存在も
同様だ。また「新たなる発見」がなされることを楽しみに待ちたい。
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読んでいる途中で非常に心配な記述があった。我々が住む太陽系を含む天の川銀河が、隣のアンドロメダ銀河と互いの重力で引き合っており、衝突の危険があるとの事なのだ。そんな天文学的な大惨事が起きてしまったら、我々の生活はどうなるのだ。家族は?会社は?家のローンは!?
そんな50億年先の不安に苛まれるのであった。
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最近の宇宙論で、日本のトップランナーの村山斉さんの本。
前回の新書が面白かったので買ってみた。
村山さんは東大の数物連携宇宙研究機構の方。最先端の研究をしてると共に、ヒッグス粒子が発見された時にはNHKのクローズアップ現代で解説役を務めるような、メディアや執筆活動も積極的に行なっている。
難しい本は難しく、簡単な本は簡単に宇宙論を説明している。その中で今作は、前回の書評であった宇宙は何でできているのかという新書よりも優しい内容になってる。
今作の内容は、ニュートン力学からアインシュタインの時代への変化。最近の宇宙論。素粒子物理学の標準模型の話。比較的簡単な内容で、これを読めば何となく先端宇宙論が理解できるというものだった。難しい公式や難しい理論は飛ばし、優しい話だけを書いた本だった。
人柄がにじみ出ていて、楽しんで研究している姿と、宇宙の不思議さを東大教授でありながら子供のように楽しく語ってる。
興味ある人は、是非ご覧になってみて下さい
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本書は、ハーバード大学の卒業式の日に、「なぜ夏は暑くて冬は寒いのか?」という問いに学生のほぼ全員が間違ったというエピソードから始まります。
そして、人間原理とマルチバースの話まで。192ページという薄い本で、よくぞここまで、分かりやすく最新の宇宙の話題まで解きほぐしたなぁというのが素直な感想です。
中学生でも十分読みこなせると思いますし、物理科卒の大人(つまりは私)が読んでもわくわくさせられました。
宇宙が生まれ、人類が発生し、そして自分が今ここにいることの不思議(奇跡?)を味わえます。
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こういう本を読むと学生のときのように天体望遠鏡で夜空を見上げたり、天体写真を撮ってみたくなりますね。でもそうすると、早く寝て朝読書する習慣を持っている私としてはそれができなくなるのも辛いのです。もっと時間が欲しい!
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2012年11月
どうして宇宙は人間が生まれるちょうど良い条件に出来ているのか? 神の存在を認めるしかないのか・・・インフレーション宇宙理論を提唱した佐藤勝彦教授は、宇宙は真空ゆらぎから無数に発生している(マルチバース) 。理論的には、宇宙の数は10の500乗個(無数)もある。無数のうち一つぐらい人間誕生に都合の良い条件の宇宙のあっても不思議ではないと言えるのでは・・・・此れぞ、宇宙物理学で言う「人間原理」
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誰でも知っている科学の歴史からはじまり、素粒子まで駆け足で分かりやすく楽しく解説していく、楽しい科学読み物。
小学校高学年くらいからは十分に読めるつくりです。もちろん、科学に興味のある大人まで楽しめます。
一気に読んじゃったw
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ニュートン物理学からダークマター、パラレルワールドまで、どのような道筋を経て謎が解明されてきたか、これほど解りやすく説明している本は無いのでは。ややこしいところの大胆な端折り方が気持ちいい。読み返す度に新たな気付きが生まれる。
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とても素晴らしい。内容も語り口もバランスも。
高校生か、ちょっとませた中学生などが宇宙論の入門書として読むのにおそらく絶好。もちろん大人が読んでもとても面白い。
難しい話を一般の人にも理解できるように説明するというのは、本当に力量のある人だから出来ることでしょうね。
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最近よくTVでも見る村山先生の本ですが、TV解説と同じく、わかりやすく面白く宇宙の話が読めるのでとてもよかったです。
宇宙の話はとてもドキドキします。
最新の宇宙物理学では、素粒子物理学が必要不可欠ですが、そんなとてつもなく大きなものと目では見えないくらいのとてつもなく小さなものがつながっているという点で、ロマンを感じずにはいられません。
この本は中高生からも読めるのではないかと思います。
とってもおすすめ。
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難解な専門用語をわかりやすい言葉に置き換えて説明されている本でした。しかし物理の知識が高校生で止まってさらにそこから退化している私にとっては難しい部分もありました。もう一回物理勉強しようかな…。
地球が生まれてから現在までを一年とすると人類が誕生したのは大晦日、なんてよく表現しますが、そんなごく短時間で宇宙についての研究がこれだけ進んだということに驚き。でもなんで宇宙について研究するのだろう?医学の研究だったら新しい治療法や薬が開発されることで患者の病気が治る、治療の選択肢が増えるという利益が私たち人間にもたらされると思うけど、宇宙について知ることで人間にどんな利益があるのだろう?筆者は人間の起源を知ることができると書いていたけど、私たちの生活にもっと近い、というかもっとわかりやすい利益は無いのだろうか。より具体的でわかりやすい利益があったほうご研究の意欲が湧きそうだなと思うのだけど、天才はまだ誰も予測していないような未来のビジョンを描いて日々そこに向かって研究しているのかもしれない。
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例えが分かりやすい。
宇宙のはじまりは、原子が20%で残りが暗黒物質で、重量と揺らぎで、現在の様な状況になっておる。
50億年後には、太陽の膨張で地球が飲み込まれるか、アンドロメダ銀河と衝突かで、地球は無くなる。
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光の速度の覚え方。
「憎くなく二人寄ればいつもハッピー」=299792458m/s(秒速約3億メートル)。
宇宙の存在に関する難しそうな理論もとてもわかりやすく説明されている。
これを動画にするとNHKの「コズミックフロント」のような感じになるんだろうなあ。
「ユニバース」に対して「マルチバース」といった理論まであるというのは初耳である。
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KEKの公開講座でずっと以前、村山先生の講義聴いたことなかったかなぁ?
読んでいるあいだずっと、夏休みの読書という気分を味わっていました。中高生にもわかりやすい文章です。なぜ宇宙が在るのか、なぜわれわれがいるのか、それこそがいちばんの不思議。その謎はまだ解けていない。
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筆者は実にわかりやすく難しい概念を語ってくれるからありがたい。宇宙の謎初心者は、本書一冊だけでだいぶウンチクが語れるようになるんじゃないかな。
あとなんか筆者が人間原理を嫌っているのがそこはかとなく伝わってきておもしろい。