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窮地から逃げた罪人を追う時代小説。
忠義を重んじる中間の杢之助の佐渡抜け、人情に絡んだ花魁の足抜け、無謀な藩主に追われるマタギの男。
追われる者と追い詰める者のせめぎあいを緊張感をもって描き、追う者の葛藤や逃げる者の理不尽な罪状が読者に咎人へと感情移入させ、物語をより興味深く誘ってくれる。
逃げる、追い詰める、単純な図式だが面白い小説だった。
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①主君の汚名を晴らすため佐渡からの脱出を試みる男、②画家である父の作品を完成させるために吉原から脱出する花魁、③異常な藩主の命により、昔の仲間を追うマタギ。本書の半分を占める③が良かった。
いつもの図書館の新刊コーナー?にあったので、装画に惹かれて、手に取りました。たまにはこんな小説もいいかな。
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面白い。手に汗握り一気読み。しかし荒唐無稽とも言える。
三作品からなる。
一。話を作りすぎ。
ニ。ちょっと落ちはひどい。思いつかなかったか。
三。よく出来ている。義格の性格ががなかなかいい。しかしこれは史実と矛盾なく作ったのか。調べたくなってくる。
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夢でありんす→絵師に娘は最初からおらず絵の精かなんかだった。又は春日野は既に死んでいて幽霊が絵を描いていた。さあどっちだ?
儚くて好き。
山の話→最初は暴君の話かと思ったら又蔵がマタギの知識を駆使して追っ手から逃げる攻防が非常に面白い。最後の落ちも良かった。