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この筆者さんを全く知らずに手に取った為、思いもよらず目から鱗の“性”の知識を得られました。
が、しかし当初期待していた“閉経”についての知識はあまり深められず…閉経前後のもっと鬱々とした現実が語られるかと思いきや意外にも奔放な性の楽しみが嬉々として語られてました(笑)いくつになっても艶やかでありたいですね。
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最寄り駅の書店で見つけて手に取りました。
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いつの時代も女の人生、
いとめんどくさ!
いつも何かにイラついている
あなたに届け、爆笑エッセイ。
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表紙のイラストと帯が素敵すぎて。
おもしろエピソードや、
鬱々と思っていたこと、
意外に腹立っていたこと、
人には言いにくいこと、
赤裸々に描いてくれていて気持ち良いです。
ただ、連載掲載?だったらしく、
著者の過去のエピソードが繰り返し登場し、
それが読み手の私にはヘビーでハードだったりするので、
続けて読むと、何度も出てくる話にもたれました。苦笑
なので、他の小説を併読しながら読んでました。
私の知らない世界や価値観を知れて良かったです。
40代後半になったらもう一回読みたい…かも。笑
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私の敬愛する作家「団鬼六」の小説で「不貞の季節」という短編がある この作品は大杉漣主演で映画化もされ、長年一緒にいた妻に、自分は快楽を与えていなかったのだと思い知る男の苦しみと切なさが、滑稽さの中に描かれている。 阿部定は男の局部を切り取り懐に入れ 子宮は臓器に過ぎない 「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやり抜いてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らす事が出来ない期間があった」 深い欲望に身を沈めたい 本物に女の性欲を見せつけられたら、萎える男はいるだろう。女は射精をしないので、果てがない。つまりは底無しだ。 欲望は人の弱さで、だからこそ心を守る為に人は鎧を纏う。その鎧を剥ぐのがセックスだ。 性欲の対象にされない劣等感に雁字搦めになり 欲望の排泄の対象として求められるだけでも良かった 座右の銘と聞かれると、「復讐です」と答えるぐらい、怒りと憎悪に支配されていたし、人と社会を呪いもしていた。 代々木忠『プラトニック・アニマル』 人は、ある年齢になると、自分の過去の欠乏を埋める為に生きようとするのではないか。そしてセックスで傷ついたものは、セックスでしか欠乏を埋める事が出来ない。替えが効かないのだと。 閉経カウントダウンどころか、命がシャットダウンしかけてしまった。