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読みはじめの頃は「中国の歴史をあまり知らない自分には難しいかも」と思ったが、どんどん面白くなった。早く続きを読みたい。
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ポケミス468ページに、南京から北京へ行く途中までの数日の行程をびっしりと描く。同行4人(太子、役人、女医、地方警官)の道中の波乱万丈、一難去ってまた一難で、思わずページをめくってしまう。じっくり読ませ、人物造形が良い。漢字過多の進行で、三国志を読んでいるようで楽しい。
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ポケミス2000番は、華文冒険歴史小説。大明国の皇太子が北京から遷都がらみで南京到着時、船ごと爆殺されかけたところから物語は始まる。白蓮教と結託したクーデターが発生、北京からの密書で康煕帝の危機を知り、出会った個性ある仲間たちと急ぎ北京に戻る十五日間を描いた胸躍るストーリー。演義という娯楽小説系で、少しずつ読んでいたが、読むのが毎日待ち遠しいと思えることは久しぶりの感覚。上巻なので、当たり前に半分で終わり次月までが待ち遠しい。史実と虚構の組合せが素晴らしいとの評だが、史実が理解できていたらいいのになあ。
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華文ミステリー冒険小説。1400年の明の時代、南京を舞台にした、歴史的な事件を下書きのフィクション。コオロギを愛する皇太子にはラストエンペラーを彷彿させる等、何かと飽きさせない工夫が随所に見られる。
父帝の命で南京を視察に訪れる皇太子の乗る船の爆破から始まる。太子以外は全滅、その地で誰が敵か味方かも解らぬ太子に届く知らせ。北京に居る皇帝への不穏な動きがあると言う。15日間で北京に帰らねばならないミッションをクリアすべく官僚、捕吏、女医と共に冒険が始まる。始めから悪人が決まっていて、それがターミネーターみたいに不死身で強くて、闘うシーンも周りの景色の描写も映像を観てるようにリアルで、500ページ弱をあっと言う間に読んだ。漢字多数だがふりがなが全て付いてるのでご安心を。水滸伝好きなら絶対読むべき。下巻が楽しみ。
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鬼★5 中国は明の時代1425年。敵が迫る中、南京から北京まで15日でたどり着けるか #両京十五日
これだわ、今年の海外ミステリーのTOPレベル。
ポケミス上下段500ページ×2巻もある圧巻の歴史冒険小説。大長編ですが間違いなく死ぬまでには体験したほうがいい本なので、ぜひお時間を取ってじっくりと読んでね。
■あらすじ
1425年、中国明の時代の皇太子は、遷都調査のために南京に向かっていた。しかし彼が南京に到着した時、乗っていた船が爆破されるテロが発生、命が狙われていることが判明する。さらに首都北京にいる皇帝が病気のため命が危ないと知らせを受けるのだ。
このまま皇太子が亡くなると帝位が危ぶまれる皇太子、しかも典礼の日まで15日しかない。急いで北京まで戻る必要があるが、追手から次々と命を狙われて…
■きっと読みたくなるレビュー
〇激アツな設定
中国は明の時代、西暦1425年。南京から北京まで約1,000kmをたった15日間で到達できるのか?しかも誰が敵かも分からないから身分を明かせないし、協力を仰げない。さらに追手から次々と命を狙われて…もう無理でしょ。こんな激アツ設定にした時点で優勝、面白くないわけがないです。
〇史実に基づくエンタメ小説
史実を参考にした物語、圧倒的な取材力ですね。下巻末にある作者からの「物語の周辺について」も30ページ以上もあって、これだけで研究本をだせるんちゃうんと思うくらい。
事実とフィクションの混ぜ具合が絶妙なんです。特に後半の大活劇なんかは史実からの着想がされているようで、読み応えもエンタメ性もバッチシでした。
〇超ドエンタメ大冒険
逃げて逃げて、死闘の繰り返しではあるのですが、決してマンネリな展開にならないところがよくできてる。こんなにも長いお話なのに、まったく読み飽きない。主人公の太子と仲間たちがいかに死線を切り抜けるのか、手に汗かき過ぎてブックカバーがよれよれなってしまいましたよ。
そして下巻にはいると、物語の筋が少しずつ変化していき、ついには事件の背景が浮き彫りになってくる。黒幕は誰なのか? 敵と味方が入り乱れ、国と民衆の統治がいかに難しく、大切かを知ることになるのです。
果たして北京にたどりつくことができたのか、どんな決戦が待ち受っているのか… 言えないっ!言えないけども、これまで旅をしてきた仲間の鬼アツぶりに泣いたことだけは言おう。みんなめっちゃカッコよかった!
〇運命
たぶん本作のテーマのひとつ、運命。人間ひとりずつに歴史がある。神様はもう少し人間に優しくてもいいんじゃないでしょうか。でも苦労が人を成長させるのも事実で、なんとも胸が苦しくなります。彼らの葛藤を忘れることができず、読み終わってもすぐには寝付けられませんでした。
以降のレビューは下巻にて
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4150020019
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SL 2024.4.5-2024.4.9
中華歴史物語。ファンタジーのような冒険譚。
数々の困難をくぐり抜けながら明の太子と偶然出会った3人が南京から北京を目指す。
主人公たちも、敵も、キャラクターが皆個性が強くて魅力的。次から次へと降りかかる攻撃も目まぐるしいほどで飽きさせない。
下巻に超期待。
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明の時代が舞台の中華冒険活劇。
北京から南京に遣わされた皇太子が襲撃され、間一髪で助かったが北京の皇帝も命を狙われていると知る。誰も信頼できない中、偶然関わった数人といっしょに刺客から逃れて北京に向かうタイムサスペンスである。
語り口がちょっと独特で読みづらかったが、著者の小説はいくつかテレビドラマの原作にもなっているようで、この本もまさに長大な連続ドラマになりそうな派手な活劇であると同時に、当時の社会事情や風俗も面白かった。
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舞台はほぼ南京、1425年。明の4代皇帝の時代。主人公は4人だがうち一人は皇太子、後の5代黄帝。もう一人は、文官の官僚で実在の人物という。後の二人は創作で医者の女性と乱暴者の武官。4人ともキャラクターが素晴らしく、面白い。
ジェットコースター的活劇で非常に長いが、ここまでで半分。
北京から南京への再遷都への反対がこの話の主要因。反対の理由は確かに納得できるものだ。これは史実なのかもしれないと思わせる。
李白などの詩が多く引用されるのもいい。この頃の人物が皆知っていたのだろうか。
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ボリューム満点。時間がなくて毎日少しずつ読む珍しい経験。
いつも通り、名まえを覚えられず筋を追うのに手いっぱい。ルビを振ってもらって覚えやすいように配慮されているが、字面で読む習慣の私にはあまり意味がない。
当たり前だが同じ人物の呼び方が場面と語る人間で異なることも名前を覚え筋を理解するのに障害となる。
ときどき、うろ覚えの漢詩が出てきてブレイクタイムになってよかった。欲を言えば読み下しは注釈にして欲しかった。主役4人がすこしタフすぎるので
その分マイナス ☆とした。
ともあれ、知らず知らずに引き込まれる Ⅰ:凶兆だった。
この余韻にひたりつつ次巻 Ⅱ:天命に取り掛かろう。
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詳細な感想は『2天命』で書くため簡単に。
敵味方のキャラクターが立っており、またロードノベルとして盛りだくさんであるため飽きさせない。
明時代の細かな設定は理解せずとも読み進めることができる。重厚感はあるが、疾走感もあるため読みやすい。
下巻が非常に楽しみである。
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ナンスタァアップ!(ビシッ)
いやもう次から次へと息をもつかせぬナンスタップ(ネイティブ感)な逃走劇
ほんと大容量が気にならない!
大容量なのに高速通信!
ギガマックス!
そして逃げる方も追う方もキャラ立ちが凄い!
ふんだんに謎も用意されていて冒険活劇のフルコースや〜
もう語ることがいっぱいすぎてめんどくさい(出た)
ナンスタップな下巻へ!
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なかなか難しい「明朝」を題材にした歴史冒険小説。
初期の「靖難の役」を絡めたストーリーは、登場人物の強烈な個性で、どんどん物語に引き込まれる。
続けて2を読むことにする。
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ハヤカワポケットミステリの2000番台突入記念作品。2段組の2冊で1000頁を超える華文歴史冒険小説である。感想・レビューは2巻で。
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波乱万丈 冒険小説 ミステリ要素、友情もあり、これ以上、何をどう表現するべきか
凄い小説を読んでしまった
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明の皇太子・朱瞻基は南京で自身の乗っていた宝船が爆発する。一方首都・北京では皇帝・洪熙帝が危機に瀕していた。何者かの陰謀を防ぐため南京を脱出し北京まで15日間で帰還しなければならない、というストーリー。
呉定縁・于謙・蘇荊渓らの仲間と協力しながらなんとか南京を脱出するところや、白蓮教の凶徒・梁興甫との死闘も目が離せなく、とにかく展開が面白い。