緩和ケアについて10回の講義録で、分かりやすく読みやすいです。特にACP (Advance Care Planning人生会議)については漠然とした知識しかありませんでしたが、人生を振り返り、最期をどう過ごすかを医療や家族と話し合うプロセスと知りました。胃瘻をどうするか、最期をどこで過ごすかと最終決定ばかりに目が向きがちでしたが、お互いの丁寧なコミュニケーションが大切とあり、話し合いの結果が変わっても良いこと、終末について話し合える関係作りが大切と改めて考えさせられました。終末期に関わる場合に手元に置いて時折開きたくなる本です。