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歩行能力の獲得によって、好奇心が一層刺激され、満たされる。移動の自由によって、さまざまな他者との出会い、外界とのコミュニケーションの機会がもたらされ、言語の習得が促進され、知性の拡張が爆発的に起きる。歩くのを止めた瞬間から退化が始まってしまう。初めて訪れる街や見知らぬ他人からインスピレーションをもらうために徘徊に出かける。この本を読んで、旅と散歩の効用はイコールなんだと思った。受動的な歩行をしてしまうと何も生み出さない。移動していく空間を五感で楽しもう。
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『散歩哲学』というワードにひかれるがままにジャケ買いならぬタイトル買いも...読み出したらコレジャナイ感が。。題名からは余暇や時間と身体性を結びつけるような思索、思考が展開されるのかと思いきや著者たるおじさんのトリビアや思索といってもせいぜい思いつきや感想程度が散逸するばかりでこれで「散歩哲学」などと題するのはいささか欺瞞では。。世の中のビジネス書界隈ではこういうレベルの哲学であふれているけれど、新進気鋭の新書レーベル早川文庫に少々期待して損したという感じ。
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歩きながら考える。目的なく散歩することを通じて体感する人類としての本質。あてどなく彷徨いながら思索する作家の徒然なるエッセイ。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1792814108456493157?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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都市、郊外、田舎と散歩する著者
飲み歩き、人との出会い。散歩を哲学する。
移動の自由は多くの人間に認められた権利とのこと
東京は海外の街と比べて常に変わる街らしくいつの時代を通じて、東京タワーなどシンボル的な存在は変わっていく。
哲学とか難しく考えなくても、歩くことは気分転換にもなるし、健康のためにも良いと思えば自然と外へ足が向く気がします。これから暑くなるので、高い所を目指すことになるかもしれませんが。
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独特な構成の本。
前半・後半でかなりトーンが異なる。前半は人類にとっていかに散歩することが重要かが、様々な角度から語られる。随所に過去の名著が引用されていたりと硬めの内容。後半は打って変わって著者自身の放浪記で、軽いエッセイ的なもの。他の本でもよく出てくる地形散歩の名著らしい「アースダイバー」はやはり読まなければ!
前半で特に感じたが、一つ一つの話は面白いのだが、全体的にやや散漫というか、結論一直線というよりも、話があっちにいったりこっちにいったり。だが、それこそがまさに筆者のいう、目的もあちこちの路地を散策しながらとめどない思索に耽る「散歩哲学」なのかもしれない。