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もう読み始めて奇想天外のお話に戸惑うばかり、美容室での縮毛矯正、クレーンゲームでのハラハラドキドキ、おたく、マニアックなお話の展開に先が読めない。ラストはさらなる難解な終わり方、この物語は初めて体験するストーリーあなたもぜひ読んで考えてください。
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好きなものに没頭して、好きすぎて極めたくなり、暴走してしまう。
私も若かった頃(笑)はこの主人公みたいに好きなものは何でも集めたくて、いろんなところに足を運んだりしてグッズを必死に集めてたな。
仕事だから、誰かの為だからという大義名分を掲げて暴走する姿には恐怖を感じました。
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文庫派なんだけど、これは文庫化待ってると鮮度が落ちるなと思って単行本で購入。
オタクが市民権を得て久しいですが、これを読むと、オタクが「愛でる」のは対象物のガワと自己解釈なのであって、対象物や製作者がもつ意思や意図はどうでもいいってかむしろ邪魔ってことが客観的に見えてヒヤッとする。
究極に自分勝手な愛し方だし、まさに依存の構造なんだけど、「推し活」って言葉にラッピングされて資本主義に搾取され、他がためには何も生み出せない(二次創作はそれこそ自己解釈による自分のためのものだし)消費者が充実した人生みたいにもてはやされる世の中ってちょっと怖い。
今ち○かわ界隈にいるので、読んでてつらかったです。
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おもしろかった〜。作者のセンスが溢れている。
ダメな方向にどんどん進んでいく、なのに少し笑える感じが良かった。
微妙に嫌な感じが本当にキーになっていて好きな作品。
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主人公は玩具会社でカプセルトイの企画をしている三川さん。
ホットペッパービューティーのサイトで縮毛矯正コースをチェックして予約する。
おっと、私と同じじゃんと一気に親近感。
そんな三川の推しは『なにゅなにゅ』と言う名前のキャラクター。
グッズの収集に必死だ。
クレーンゲームオタクの森本さんと知り合ってからは、なにゅなにゅグッズを取って貰い、その代償として頭を差し出す。
なんとも奇妙な世界観だ。
そして三川さんの縮毛矯正を担当した美容師の品田は髪オタク。
彼のスマホの写真フォルダにゾゾゾ。
推しへと向かう愛情と狂気は紙一重。
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本人は幸せで夢中だけど側から見たら、こわっとなる。あるなあ、と思います。自分も気をつけよう。
とは言え夢中になれるものがあるのは楽しそう。
髪の毛でもクレーンゲームでも仕事でも。なにゅなにゅでも。
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書評家のスケザネさんがお薦めしていたから読んでみたら、ビビるほど傑作でした。
ふつうに読み進めていたのに、気がついたら船酔いみたいに気持ち悪〜い感覚に陥らされたままあっという間に読了。
わずか111ページだけで、こんなに読者の気持ちを惑わせられるって、凄い作家さんだと思いました。
村雲菜月さん。。。2個年上で、今回初めて読みましたが、群像新人文学賞『もぬけの考察』も早めに読んでみます。
何かに熱狂的に好きな人間って、ソトから見たら不審だし気持ち悪いし、お前もそうなんだぞ?と突きつけられた気がした。
歪んでない愛なんてある?
深くて不快な言葉だぁ…。
でも、共感できてしまうのは、自分自身が今まさにそうだからなんだろうなぁ…とも思いました。
◯特にお薦めの人
・推し活の小説を読みたい人
・『推し、燃ゆ』にシンパシーを感じた人
・2024年最新の感覚を知りたい人。時代を表した傑作だと思いましたので。
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推し活。タイトルにもある通り、ハイになってる人ってソトから見ると不審だし、気持ち悪い、、といったところか。ラストの悲しさがなんとも。部長のセリフ「価値のある体験にお金を使えない人が、商品を買う」が突き刺さる。消費社会に踊らされているということか。。
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一人称で語られる物語はさっぱりとしていてスルスルと読みやすく、気づけば終わりまであっという間に読んでしまった。
私は“もにゅもにゅ”というキャラクターが大好きで、新発売のグッズが出れば買うしコラボ商品も限定品も買う。クレーンゲームでもにゅもにゅのグッズが出たと聞けばゲームセンターにも行く。そんな私をとりまく色んな人々。髪が大好きな美容師。クレーンゲームが大好きな男性。ガチャガチャの新商品を考える仕事が天職で大好きな先輩。様々な好きは傍から見ると滑稽で、なんならドン引きしてしまうくらいの異様さと怖さがある。
私の周りの人たちの、それぞれの好きなものに対しての盲目的な行動や思いに気持ち悪さを感じる私。が、しかし読者は傍から見て(読んで)この主人公の私にたいして同じ気持ちを抱く。かも。自分は読んでいて気持ち悪さは感じなかったけれど、主人公も含め登場人物たちの執着してしまう気持ちは分かるので何ともいえない気持ちになった。
終盤での森本さんの場面はいたたまれない。そこしか見ていない、そこでしか存在を認識していなかった。というのを突きつけられた時の主人公の気持ちを考えて虚しくなっていたのに、そのあとの主人公の行動で、根本は森本さんと同じなのかと。そして主人公が気持ち悪いと思った人たちと同じということが分かってより虚しくなった。
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仕事がうまくいかず、心の隙間を埋めるように推しキャラのグッズを無限にコレクションしていく主人公。
しかし、コレクションの多さや古さによるファン同士のマウントが心を疲弊させる。
さらにはモノに執着するばかりに築いた歪んだ人間関係の行方は・・・
よく「モノではなく経験にお金を使うほうがいい」という話を聞くが、まさにその通りだと思う。この本の主人公がそうであったように、モノは人を幸せにはしてくれないのだ。
111ページと短めなためサクッと読めるが、結末の終わり方には少し消化不良感が残った。
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何かにハマって収集したことがある人なら、読んでいて何かしら共感するところがあるかもしれません。
推しへの感情、グッズを買う時の感情。
主人公のこういう気持ち分かるなあ……と思いながら読んでいるうちに垣間見える「そこまでする?」と不穏なやりとり。
登場人物それぞれ歪な「好き」への執着を抱えています。
共感しながら読んでいたからこそ、自分の感情も傍から見たら歪んでいるんじゃないか?と思わされました。
読後はぞわ〜っとします。
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執着。物なのか者なのか。カプセルトイの会社ではたらきながら、クレーンゲームというか、特定のキャラに心酔する主人公。思ったよりもゾクゾクした
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収集癖のある方へ強くお勧めします!共感できる部分があるかも…?
推し活ってあるよね…うん…マウント取ったり取られたりさ笑
それにしても森本さんも他の人も常軌を逸してる。度を超えると、それはもう恐怖でしかない。
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オタクのハチャメチャな日常系かと思いきや登場人物みんな怖い
探求しすぎて盗撮とか、最後の森本さんや髪オタクの品田さんも
オタクから見た他界隈のオタクってこんな感じなのかな?
周囲から見たオタクってこんな感じなのかな、推し活も
もう少し振る舞いには気を付けます…
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推し活にはげんでいる人には共感出来るところがあるかもしれないし、のめり込み過ぎちゃうと大変なことになるなと戒めにもなるかも