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やまねむる
筆の海(ふでのうみ)
露を吸う群(つゆをすうむれ)
雨が来る虹がたつ(あめがくるにじがたつ)
綿胞子(わたぼうし)
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「筆の海」の淡幽とギンコの会話がすごくいい。言葉も少なくて静かな場面だけど、交わす一言一言から二人の気持ちが静かに伝わってくきます。
どのエピソードも良いですが「やまねむる」「綿胞子」が蟲と人とのありかたを考えさせられて、印象に残りました。
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“「………… お前も 蟲師か」
「蟲の話 集めてんだろ? 協力すれば 「狩房文庫」 閲覧できると 聞いたんだが」
「……悪いが 帰ってくれ
蟲を殺す話は もう たくさんだ」
どさっ
「じゃ 殺さねぇ 話しな あ―― そっちの方が 随分多いな」
「いや それでは 役に――」
「え―― まずは 黒子を食う 蟲の話」
「…… 黒子?」
「ん 何か 今 言いかけた だろ」
「……いや いい 話してくれ 蟲の話……」”
「やまねむる」
ムジカーー。悲しい。
「筆の海」
「露を吸う群」
蟲を選んだ女の子。
「雨がくる虹がたつ」
珍しくおっさんがメイン。
「綿胞子」
ちょっぴり薄気味悪いかも。
“「なぁ ……ギンコ と言ったな」
「ん」
「あんただって 何か目的があって 旅してたんじゃ ないのか
何故こんな…… 通りすがりの者に 手を貸す」
「だから 俺も それ 見たいだけ だよ」
……特別 目的があって 旅してるわけじゃ なくてな…… でもまぁ…… ずっと 虹蛇<こうだ 探してるわけにも
とりあえず 俺は…… そうだな 立秋までに 見つからなきゃ 手を引くよ そういう 契約なら いいだろ?」”
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1~7巻まで、一気読みした感想。
なんで、7巻まで全部同じですm(__)m
動物でもない、植物でもない、この世のものともいいきれない曖昧な存在、蟲。
それをとりまく人間達の悲喜こもごも。
アニメでみて、面白かったのでオトナ買いしましたww
いやあ、完成度高いっす。どうやらこれがデビュー作(1巻の「瞼の光」)なんだそうですが、すでに大家の貫禄が…。ま、ギンコの服装、つかズボン、へんですけどww
この幕末と明治の間の架空の時間、もしくはずっと鎖国を続けている日本、っていう時代OR舞台設定がすごく効いてます。
日本って美しい。
日本語って美しい。
そういうことをしみじみと感じさせてくれる秀作。
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筆の海っていう話が特に好きです。
あとがきの、収録されている話のそれぞれをまとめた絵がかわいらしくて好きです。いつも楽しんで見ています。
怖いし気持ち悪いしと思うこともあるけれど、それに済ませることはできない良さがあります。
今まで読んだことのなかったタイプの漫画です。
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初期のギンコは猫っぽいんだよね。だんだん犬化する。
漆原さんの優しい色遣いが好きだ。表紙の紙も和紙みたいな手触りで優しい。
「やまねむる」
ヌシを殺して成り代わり、蟲に殺され成り代わられる。因果応報の話。そうなるしかないと分かっていても、切ない。
「筆の海」
どこへも行けなくても、自由か不自由かは自分で決める。
「露を吸う群」
生きものはみんなそれぞれの時間を持っている。寿命が短い生きものが生きている時間は、恋のようなものなんだろうか。何度経験しても、何度同じ道を辿っても、特別に感じられる。恋のようなものなんだろうか。
「雨がくる虹が立つ」
蟲に魅了された男の息子の話。
「綿帽子」
情ってのは厄介だよな。人から正気を奪って、操り、人を生かす。
最後の
「不可解な生きものだ」
「いいからお前もう寝ろよ…」
の会話がツボに入って好きすぎて困る。別に困らないけど。
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いつぞやアニメ化した時はクオリティの高さや声の違和感0度に万歳しまくっていて、いざ映画化されたら………
あそこまで世界観を台無しにしてくれた実写映画は他に知らない。
最初から最後まで展開についていけず、突っ込みどころ満載で漫画の感動を返せ!!!と帰りの車で騒ぎまくった映画なんて、今のところあれだけだ。
無理矢理一話にするんじゃなく、短編集映画にすればもうちょい違ったろうに。
だいたいあれじゃ鬼太郎だ(笑)
今回はそんな蟲師のお話。
【蟲師】
漆原友紀 著
二巻の表紙にした理由は、二巻があまりに濃いから。映画では完璧な恋人扱いだった(ここ突っ込みポイント)淡幽の話や、映画では旅のパートナー扱い(ここも突っ込みポイント)虹郎の話が入っているから。
ではなく、あくまで個人的趣味に走ってます。
二巻の一話目である「やまねむる」
がアニメでも漫画でもいい仕事をしているからです。
まず題名になっている蟲師という職業ですが、幽霊とかとはちょいと違うけれど、見ることができる人は素質がある人だけで【蟲】を研究したり退治したりしている人達のこと。
主人公のギンコもそんな蟲師の一人。
ただ、蟲を寄せ付けやすい体質であるため、一カ所に長くとどまっていることはできません。
ヘビースモーカーですが、あれは蟲タバコと言って、蟲を追い払うために普段吸ってます。
それ以外の意味でも吸ってるだろうけど。
蟲についての説明は、一巻でギンコさんが詳しく説明してくれています。(ロリコン疑惑を付随しながら)
さて、なぜ「やまねむる」を選んだか。
それは冒頭にギンコさんがずぞぞぞとそばを食べるシーンがあり、そのシーンが可愛くて(笑)
アニメでは五回くらい連続で見直した気がする。連続じゃなければもっと。
え?そこ?とか突っ込み入れない。
ギンコさんは普段けっこう淡々としている感じですが、この話は特別キレてます。熱い男ギンコ!!
キレてるところも何度も見直しましたよ、もちろん。
そして最後、またいつものギンコさんらしい感じにはなるものの、どこか……と、色々な表情を見せてくれてお得感があるから!!です。
蟲師は明るい話もあれば、ダークすぎる話もある。中には気持ち悪い話もある。この二巻だけ読んでも十分伝わると思います。
ギンコさんはたいてい干渉していても結末が第三者ってこともしばしば。
全ての話がハッピーエンドで終わらないのが、この蟲師の良いところなんだろうなぁ、きっと。
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「筆の海」「綿胞子」がよかった。
蟲と人との繋がり。情。
気付けば蟲に操られている人たちが痛々しく、切ない。
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全巻通して、ぶっちぎりで一番好きな話が「筆の海」。
ただ淡幽が好き、というか、ギンコと同じ方向を向いて”今を生きている”キャラクターである淡幽の存在感が、やはり群を抜いている。
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一巻で感じた蟲を「生き物」として扱うこと、そしてこの二巻を読むことで、これは共生の物語なのかなという気持ちを強くした。それは「筆の海」の話ではっきり示したし、初めて蟲を滅しにかかった「綿胞子」でも最終的にああしている。ひとつのテーマを様々な形で描くことはなかなか難しい。それをきちんとこなしているのが、人気作たる所以かもしれない。
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読了。
1巻と変わらず、面白かった。
キャラクターの造形が凄く好み。
1話完結モノでこれだけ話を作れるんだから、凄いよなぁ。
10巻まで多分買うと思います。
あ、淡幽はまた出てくるんですよね……?
あのキャラクターをここで置いて行ってしまうのはもったいない。
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読んでいる間、独特なこの蟲師の世界にどっぷりと浸っていられるのは至福の極みです。
特に、筆の海と、綿胞子のお話が美しくもおそろしく、とても好きです。
原作はアニメとはまた違った味わいがあっていいですね。
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蟲師を初めて読んだけど、無茶苦茶面白いね。唯単に不可思議なだけではなく、自然と生きる人の姿がそこにあり、そこにとても憧れる。
綿胞子が好きです。
怪奇現象、妖怪、蟲、鬼、奇譚、神話、妖、物語など…この手の話は面白い。興味が尽きないね。
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ハッピーエンド!というすっきりした終わり方はほぼないのですが、やはり独特の雰囲気や余韻にはまります。 ギンコだけ洋服なのがまた不思議でいい感じ。綿胞子の話がつらかったなあ。
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ギンコに心を寄せる淡幽。不自由な運命に対して心静かに抗う少女を描き、アニメ版でも秀逸だった「筆の海」。そして、母親の情の不明瞭さと不可思議さ、また脆さの中に潜む、子への愛の強さを画と物語で描出した逸品「綿胞子」。
他も素晴らしいライナップであるが、この二本には溜息をつくしかない程、つまり言葉にできない程素晴らしい。