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紙の本

Vi Veri Veniversum Vivus Vici

2007/12/01 11:37

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:峰形 五介 - この投稿者のレビュー一覧を見る

名作は色褪せない――それは幻想だ。時が経てば、どんな名作も色褪せる。時代性を反映した作品なら尚更だ。
この『Vフォー・ヴェンデッタ』も例外ではない。『1984年』めいた世界観は手垢が付きまくっているし、絵柄も古臭くて地味だ。
しかし、読む価値はある。表層は少しばかり色褪せているが、その内にあるものは決して錆びついていない。幸か不幸か、この物語が完全な絵空事になるほど、人類は成熟していないのだから。

念のために言っておくと、本書は「全体主義国家に反旗を翻したヒーローの痛快な活躍を描いた物語」といったものではない。主人公のVは強固な意志と常人離れした行動力と類まれなる知性を有しているが、テロリストであり、アナーキストであり、狂人である(作者のアラン・ムーアもVを全面的に肯定しているわけではない)。決してヒーローではない。また、復讐に燃えるアンチヒーローでもない。タイトルに「VENDETTA(復讐)」という言葉があるが、Vの復讐は第一部で終わり、第二部以降の彼はアジテーターとして行動するのだ。
ヒーローだけでなく、明確な悪役も出てこない。強いて言うなら、システムが悪である。本書はそのシステムに囚われている人々の群像劇として見ることもできる。感情をまったく表に出さないVよりも、彼に翻弄される者たちのほうに読者は(好感とまではいかないが)幾ばくかの共感を抱くことだろう。

ところで、「『Vフォー・ヴェンデッタ』の映画を見たけど、つまんなかった。だから、原作は読まなくてもいいや」と思っている人もいるかもしれないが、そういう人こそ本書を読むべきだ。映画と原作はぜんぜん違う。基本的なストーリーは(いろいろと端折られているとはいえ)同じだが、映画版には重大なものが欠けている。それは作り手の「怒り」や「怨念」や「憤り」とでも呼ぶべきものだ。
本書にはアラン・ムーアの「怒り」や「怨念」や「憤り」が詰まっている。コマから溢れ出すほどに……って、あれ? ここまで書いて気付いたけど、ぜんぜん色褪せてないじゃん!

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