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家族も友達もこの国も、みんな演技だろ。
フィクションと現実の狭間で生きる高校生の2人。
自己/他者、過去/現在/未来/、フィクション/ノンフィクション、それぞれが全部曖昧な世界で私たちは何かを演じている。それらが全部なくなって残るものが本当の自分?残るものなど果たしてあるのだろうか。
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揺さぶられた。
生きていることそのもの、他者を分かろうとすること、自分を分かろうとすること、それら全てが。
現実と虚構のあわいを突く。
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これまで読んだ事のない、異質なものを読んだことは感じとれたのだが、独特の文章運びのおかげで、『彼』が今どちらなのか、時間や空間が何処からどこへ飛んだのか…など追いきれない瞬間が多く、読みづらかった。
意図的に狙ってる気もするのだが。
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本当にひとつも理解できなかった…
誰の視点なのかも、ひとつひとつの文章の意味も本当に全然わからなかった…
あえてぐちゃぐちゃに描くことで主人公二人のぐたゃぐちゃ感を表しているのかもしれないけど、とにかくわからなかった…
ところどころ、うっすら大事なことを言ってそうなポイントはあったので、もうちょっと時間をかけて噛み締めてよめればよかったかな。
芥川賞系統の本が苦手という論がまたひとつ強固になってしまった。
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日々のやりとりの軽率さと、文化祭で米軍捕虜虐殺事件を取扱う重苦しさの対比があって、そのアンバランスを主人公らが抱える家庭環境の複雑さが一層ぐらつかせている感じ。暴力的なまでに視点が移り変わるせいで、読む側も置いていかれそうなほどとにかくブレを感じた。
「現実における演技」というものを覚え馴染ませていく中高生を物語の中心に置くことで不思議な説得力が出る。
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初めて著者の本を読んだ。
文章も内容も難しかった。疲れた。
読後、脳が痺れて重くなるような感覚があった。
よく分からないけれど、知らない言語で難解な演劇を見たらこんな感じがするのかも、と思った。
離人症のような主人公。身勝手な大人の犠牲になり傷ついた少年たちが、日常を演技することでなんとか自分を保っていた、っていう事?
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会話の部分がおおくて、たんたんと物語が進んでゆくなあと思って読んでいた、地の文がないのはいいのだけれど、、存在に問いかけられるようなものというよりは、自分が歩めなかった青春をみているようなきもち
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シニカルに空気を読み合う高校生たちの物語と思っていたら(それだけでも十分読みごたえはあった)、映画やテレビ番組の出演経験のある2人の高校生が互いの役割=意識を交換させた経験をきっかけに、後半、立川と砂川の戦争記憶にかかる演劇の準備が始まるところから急にドライブがかかりはじめる。
墜落したB29の搭乗員と市民が集団リンチの末に殺害したという事件をモチーフに作られた演劇が、高校生たちに達成感と一体感、バラバラになった家族を再び結びつける機会になった、という展開ならよくできた(しかしありきたりの)メロドラマになるが、「演じること」の内と外との境界を問い続けた不穏さは、この演劇が、仕掛け人であり座長格でもあった高校生の自己破壊願望、攻撃性を発揮させる舞台に他ならなかったことを露わにしていく。かれは演技/演劇というフィルターを通さなければ、自己自身の欲望をつかまえることさえできなかったわけだ。
語りだけでは登場人物のジェンダーがすぐには読み取れない(むしろ性的な多型性の方が前景化させられている)語りにしても、この演劇がある意味で歴史修正主義的な内容になっていることにとまどう教員の登場にしても、ひじょうによく考えられた上で書き込まれた小説であることは間違いない。
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熱量を帯びた文体に圧倒される。
私たちは演技なしには生きてさえいけない、みんなと同調することで生きることを正当化しているだけだと。ならば僕らはもはや幽霊なのでは?
そういったことは考えたことがあるが、しかし暴力や攻撃性に繋がってしまうのか、と作者の他者性を実感するよりなかった。
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難解な本だと思う。
文法が、今まで読んできたものと違っている気がする。
深くは理解できないが、毎日、実は自分も演じて生きている気はする。
役者さんて、こんなに深く精神を病むのではないかと言うほど内面を考えながら演じているんだろうか。
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文体、文量、リアルな重たさに圧倒。
そりゃ生きていればどこかしらでみんな演技してるよね。
友達といる時、家族といる時、多少なりとも違うでしょ
ってことが物語を通してぶつけられている感じ。
出てくるキャラクターの生い立ち、家族関係もなかなかだからより心にずっしりきてしまう。
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いやー、こういう新しい感性というの?自分の高校時代なんておそらく今思い返しても10ページくらいのもんだよ。他者との関係と自分の内面との対話なんて、いっこもしてなかったおじいからすれば、これは小説なのか?というのが本当の気持ち。オリンピックのせいかな。