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紙の本
この本、読んでいいかな? いいとも!
2024/05/08 16:26
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
懐かしのテレビドラマとかテレビアニメといった番組が時々放送されて、
それはそれで見てしまうが、
実はぽっこりと見ていない時代があったりする。
仕事が忙しくて、テレビをほとんど見ていなかった頃だ。
だとしたら、インターネットやYouTubeといったテレビ離れがいわれる中、
いずれテレビの番組を懐かしむ、そういうこともなくなるやもしれない。
まして、この新書のように、ある番組を描いてその時代を語ろうという試みもまた
成立しなくなるような気がする。
多くの人が(つまりは高視聴率)同じ番組を見なくなった時代において、
テレビは時代さえ語れない。
もしかしたら、太田省一氏の『「笑っていいとも!」とその時代』は
テレビと時代を語る縁(へり)に位置した著作ともいえる。
「笑っていいとも!」は、1982年から2014年(これもすでに10年前なのには驚く)までの約32年間、
お昼の時間帯で圧倒的な人気をさらってバラエティ番組だ。
司会はタモリ。
その他、多くのレギュラー陣が番組を彩ったし、
「テレフォンショッキング」というコーナーは楽しかった。
「友だちの輪」ひとつとっても、あの時代だから成立したともいえる。
今の若者たちに「輪」という思考が合うのだろうか。
「~してもいいかな?」「いいとも!」という掛け合いも
今ならそっぽを向かれそうでもある。
この人気番組を太田氏は、「テレビがつくった公共の場、いわば「広場」だった」と言及しているが、
今はそんな「広場」さえとても密室化しているように感じる。
そんな時代だからこそ、40年以上前に始まったテレビ番組を検証する意味があるように思う。
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