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豊富な精神科医としての経験を元に職場を腐らせる人達を見事にカテゴライズして事例を紹介している。
自分の職場にいる『腐らせる人』と見事に一致。腐った蜜柑のように周囲に腐敗が広がっていくという表現がぴったり。
基本的に相手を見下したりケチをつけたりするのは、教育とかでは全くなく、自己保身か悪意か病気であると言い切っており、痛快。実際に職場に棲息している該当者を見ると本当にその通り。つまり本能に従っているただの動物というわけだ。
最期に対処法が書いてあるがその中でも「できるだけ避ける」が一番で、話さなければならないときは「ユーモアを交える」というのは良いアイデアだなと思った。こちらが病気にならないためにはやはり状況を楽しむように努力するのが一番ワクワクする。人生なんて楽しんでなんぼだ。
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自分の周りの「職場を腐らせる人」は、明確な意図があるのか不明だが、結果としてそうなっている人もいるのだろう。自己保身のために、他人を巻き込み、腐らせていく。この読書で、自分がそうならぬよう、そして、自分が攻撃を受けぬよう、の対策ができる。
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「読んで良かった!」というような所感とは違うが、あまりにも自分のことが書かれているように感じる部分がいくつかあり、胸が痛んだ。
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感想
失う恐怖。大人になっても続く。個人の目標と集団の目標がズレる。ではどうするか。目標を一致させる仕組みを作る。継続が目標。
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■ストーカーに多い現実認識のズレ
①都合のいいように現実を歪曲
②「幻想的願望充足」
③高すぎる自己評価
■「エロトマニー」とは、相手から愛されているという妄想、つまり恋愛妄想である。
■職場を腐らせる人を変えるのは至難の業ということ。ほとんど不可能に近いと言っても過言ではない。その4つの理由は、
①たいてい自己保身が絡んでいる
②根底に喪失不安が潜んでいる
③合理的思考ではなく感情に突き動かされている。
④自分が悪いとは思わない
■職場を腐らせる人が自己正当化に終止する思考回路に拍車をかけるような構造的要因が現在の日本社会にはいくつもある。その最たるものは、
①平等幻想
②渦巻く不満と怒り
③「自己愛過剰社会」
■「三つ子の魂百まで」という諺もあるように人間の性格は遅くとも18歳を過ぎると本質的には変わらない。
17世紀のフランスの名門貴族、ラ・ロシュフコーの言葉「狂気を癒す方法は見つかるが、根性曲がりを矯正する方法は全く見つからない」。
■弱くておとなしい人がターゲットにされやすい一因として、なかなか断れないこともある。その三つの要因は、
①権威への恐怖
②罪悪感
③承認欲求
■他人の評価に耳を傾けすぎると、それに合わせようとして振り回され、悪循環に陥りやすい。
①他人が自分についてどう言っているかを気にするほど、自分の判断に自信を持てなくなる
②自分の判断に自信がなくなるほど、自分の価値について不安になるので、他人から認められたい欲求が強くなる
③他人に認められたい欲求が強くなるほど、気に入られるようにしようとするので、他人の評価をますます気にするようになる。その結果、何をするにも他人の評価に依存し、顔色をうかがわずにはいられない。
■ターゲットにされやすい人の特徴
①他人の話を真に受ける
②経験不足
③何となくおかしいという直感に蓋
④他人を喜ばせたい願望が強い
⑤自信がない
⑥他力本願
⑦波風を立てたくない
⑧孤立している
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これを手に取った私は病んでるんだろうなぁと思いながら読了。
しっかりと自分を持って、仕事しようって思いました。
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誰でも本能的に自分の精神を平安に保とうとする。精神が崩壊しないように守ろうとする。そのために他人を陥れようとする。人のプライドを傷つけてほくそ笑む。自分をより良く見せようと背伸びする。
程度の差こそあれ、ほとんどの人が持っている感情、行動なのではないだろうか?普通はそういうものをコントロールして社会生活を送る。押さえ込めずに程度がひどくなって、自分で自分を思い込ませたり、幻想を抱いたりし始めると病気なのだろう。
仏教で「苦しいの原因」となる煩悩の中で、最も根源的なものが「貪瞋痴(とんじんち)」で三毒だと言うらしい。それぞれ「欲しいものなどに執着する心」、「怒ること、腹を立てること」、「真理を知らず、物事の理非の区別がつかないこと」とのこと。これらが苦しみを生む。三毒のせいで自分も他人も苦しめているのが腐った人なのではないだろうか?
私個人としては幼少期から青年期までの間に少し苦労して、いわゆる精神修行を積んだ人の方が、無闇に他人のプライドを傷つけたりしない、「できた人間」になれると思っていたが、どうも人間は自分の苦労を誰か他人にも味合わせたいと思うらしい。難しい。
以下メモ。
職場を腐らせる人を変えるのは至難の業。ほとんど不可能。その理由は、①たいてい自己保身が絡んでいる、②根底に喪失不安が潜んでいる、③合理的思考でなく感情に突き動かされている、④自分が悪いとは思わない。
「羨望」は他人の幸福に我慢ならない怒り。「嫉妬」は自分の幸福を奪われるのではないかという喪失不安。女性が隣家の美人妻を羨ましく思うのは羨望。その美人妻が自分の夫と楽し気に話しているのを見て、夫を奪われるのではないかと不安になるのは嫉妬。だから嫉妬の方がより陰湿で、合理的判断を妨げる。
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一章の事例紹介が長すぎる。このまま終わるのかと思った。
二章だけは、心理学的な分析が少々書かれているけど、三章は自己啓発本に書かれてそうな内容で、得るものはあまりない。
あっという間に読めるし、ネット記事で十分な内容だから、紙の本で買わなくてもよかったな…
まあ、新書だからな…
「ゲミュートローゼ」という言葉を手に入れたのは良かった。
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どこの職場にもいますね~、足を引っ張る人、陰口を言う人、、、いろいろな事情はあるのでしょうが、相手にすると疲れます
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みかん箱の中に1つでも腐ったミカンがあると、周りのミカンも腐っていく。職場環境もしかり、1人でも負のオーラを漂わせていると、周囲に伝播して、組織全体が疲弊する。
なんだこれ、自分のことじゃないか。。
本書の後半、問題社員が職場を腐らせてしまう原因と、構造的な問題の解説には納得。自身の無さ、失敗の恐怖、立場喪失に対する怯えといった、本人が無意識に抱える人間的な課題が列挙されている。
特に、「平等志向」の考え方に起因する、他人の不幸を望む根底的な願望には共感できた。なぜなら、私自身が職場を腐らせる1人であり、同じ感情を持っているからだ。例えば、特に苦労もしていないのに評価され昇進した人がいると、心中穏やかではない。自分の目線では「あいつは苦労していないから、自分が上だ」と思い込んでいるからである。
自分が昇進して見返すことが出来ないと分かっているため、昇進した人の不幸を願ってしまうし、「俺は苦労したんだからこれぐらいのことは許される」「俺は職場で一番忙しいのだから何をやっても良い」といった自己正当化のもと、何かやらかしかねない。
このような暴力的な要素が自分の中にあることを、最近特に感じている。情けないことだが、自覚しているので正直に書いておく。やるせのない怒りの捌け口は無いので、自分で整理するよう注意するしかない。
この本を手に取る方は、普段は職場の問題社員に苦労されている人が多いのかも知れない。私のような読者は珍しい存在だろうか。もしかしたら、どの方にも程度の差こそあれ、こういったブラックな要素は心の奥に息を潜めているのかも知れない。
この本では、腐らせてしまう人間の気持ちを、丁寧に分析し言語化されているので、心を鎮め整理するための示唆を与えてくれる。自分の中の「悪」が表面化するのを抑えてくれる薬のような一冊かも知れない。
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実際の事例をあげながら職場の人間関係の害となる人々を紹介している。
自分はここまで極端なケースにであったことはないが、無関係とは思わず、被害者/加害者両方になりうる可能性があることを頭に置いておきたい
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自分も職場を腐らせているかもと思ってしまう。程度の差はあれ。
ここに書かれている事例ほどではないが。
絶対に違うのは上にペコペコ、下には横柄ということはないが?
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勤務先でやられてる事の裏付けが取れた。
腑に落ちて肩の荷が下りた。
相手を避けて避けて避けて行く。
そして周りを思い自分を信じてやっていく。
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職場の人間関係は、大体メンタル不調の原因である、と私は思っている。
と言うのも、私が勤務している職場はメンタル不調を抱える(抱えたことのある)人が多いからだ。
また、その業務の性質上、人事関係の内容を知ることも多く、経験則から言えば、人を病ませるのは仕事ではなく人、となる。
(私自身は幸いなことに心身ともにいつもA判定の元気印)
さて、本書は第一章、全ページの半分以上が職場を腐らせる人の事例である。
事例のうちいくつかは、「あ、あの人だ、この人だ」と顔が思い浮かんだ。
現在悩まされている人にとっては、もしかすると顔が思い浮かんで不調をきたすかもしれない。
そんな時は一回読むのをやめたほうがいい。
さて、肝心な嫌な奴への対処法について。
第二章ではそんな人々がなぜ変わらないかを説明する。
そこでは本人の問題と、社会が持つ構造要因が示される。
平等幻想は確かに強く影響しているように思う。
金持ちはみんな汚いことをしていて、子持ちさまは迷惑をかける存在で…確かに今ある問題の根底には多かれ少なかれ影響している。
そして自身の過大評価と承認欲求の肥大化。
私はこんなにやっている!
私を見て!
自分は特別扱いされるべき!
この指摘をを自分ごととして受け止められる人はいいが、そうでなければ…。
155頁、著者の座右の銘(17世紀 フランス貴族の言葉)は端的に言ってしまうと、
「馬鹿に付ける薬はない」と言うことだろう。
迂闊にも笑ってしまった。
第3章では、これまで見てきた嫌な奴への対処法。
断る、避ける、やり返す。
それができたら良いんだけど、と言わず、まずは小さなところから。
みんなにいい人と言われなくてもいい。
あとは、「強い人」と仲良くなるのもいい手かも。
私?
誰かにとっては嫌な人かもしれないけれど、同じくらい味方もいるので毎日仕事には行けている。
給料とか昇進には悲しいかな、反映されていないけれど。
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どこにでもこういう人はいるんだなと、ある意味では自分の職場だけではないと安心しつつ、一方では怖い世の中だと感じた