投稿元:
レビューを見る
医者と助手が一話完結型の展開で、人間とヒューマノイドの強制する近未来社会におこりうる問題を提起する。
漫画としてはかなり描き込みの少ないが、余白に空気がまとう作品。スキエンティアとも少し似ている。
投稿元:
レビューを見る
近未来SF短編って素晴らしいですよね……。
「バックアップ」「かけそば」「ポッポ」「恋人」「富豪の秘密」「ベスト」「ピアノ」「ミチ」「夢のような母性」「海の住人」。
「ベスト」や「夢のような母性」もいいけど、やっぱり「バックアップ」が一番好きだなあ。
投稿元:
レビューを見る
帯に近未来版ブラックジャックとあるように主人公は幼少の頃のブラックジャックの脳のバックアップからヒューマノイドの医者になったようなキャラ、かつシュチュエーションも人間の患者からヒューマノイドの患者に変わっただけでよく似ています。ですが、ヒューマノイド(人工知能)を患者とすることで、逆に人間とは何かを鋭く描いているように感じます。とりわけ、第1話バックアップは素晴らしいの一言です。
投稿元:
レビューを見る
連載を雑誌で追ふのもいいけど単行本で一気に読むとまた……いいんですよ……
かなり白い紙面でそこは雑誌掲載時の印象とあまり変らないが、手抜きではなくむしろそれが作品にあつてゐる
投稿元:
レビューを見る
人工知性が完全にヒトと共存する社会で、ヒトとヒューマノイドとの違いを描く連作。
完成度がとても高いと思う。
特に10話海の住人が秀逸。
今後にも大いに期待。
投稿元:
レビューを見る
ヒューマノイドと人間が生きる世界。主人公はヒューマノイド専門の医師・須堂。彼は脳みそデータのバックアップは違法とされているが、闇医者の様に治療に向かう。彼はヒューマノイドよりも感情起伏が乏しく、時に冷淡にさえ見える、人間なのに。ヒューマノイドのAIは「人間の平均値」に設定してある事だろうから、純粋な人間の思考は「人間もどき」のヒューマノイドよりも偏りが顕著になるのは明確だろう。
山中ヒコさんの『500年の営み』にも描かれていたように、何らかの環境の変化が起こり人間が劇的に減っても「人工知能祖搭載した人間そっくりのアンドロイドと絶滅にひんしている人類の少数」で、人間が地上を謳歌していた時の文明と生活と環境をこしらえるんだろうなぁ、人間は。そのために心血を注いで科学を進歩させるだろう。人間は絶滅させてはならないと言う驕りで以て。滅びるなら滅びればいい、人間以外の生き物に地球を明け渡そうとはしないんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
時は未来。
人と、人工知能を有し人権が認められたヒューマノイド、そして、プログラミングされたとおりに動くロボットが登場する。ヒューマノイドとロボットは外見はほぼ人と変わらない。あくまでも、人工知能を有するか否かで判断される。
完全に自律した人工知能がどうやったらできるのか、私には想像もつかない。
けれども、もし、こんな世界があるとしたらこうなるだろうという自然さがすごい。
投稿元:
レビューを見る
人類の夢…テクノロジーの結晶・ヒューマノイド。
人さながらに「病」を抱える彼らには、人とは違う「治療」の選択肢があった…。悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂の物語、開幕!近未来系ヒューマノイドSF医療物語!(Amazon紹介より)
投稿元:
レビューを見る
幸福の定義
SF版ブラックジャックと言われておりそのテーマ自体おもしろいが、科学が発展し人間と等価?な存在が複数(高度AIロボット、ヒューマノイド)折重なった世界における幸福についても考えさせられる点で、他とはまた違った深みが出ている。
惜しむらくは、設定がわかりづらいことと、ほとんど主人公が関係していない小話が多いことかな。個人的にはあと一歩作画力もほしいところ。クセという意味では嫌いではないが。
週刊連載というのもあってか、問題は深いのに絵柄も相まって割とあっさりめに各話が終わってしまうように見えるため、他のキャッチーな作品と比べて人気沸騰とはいかないのかも。好きな人は好きな作品、須藤先生が好きなしょっぱいラーメン屋みたいな……笑
投稿元:
レビューを見る
設定は人口の10%が人工知能を搭載した
ヒューマノイドという近未来世界。
主人公はヒューマノイドたちの故障や病気を治す医師。
話の展開としては、ヒューマノイドたちの苦悩や葛藤を
主人公の医師が解決する、というパターンです。
一話完結型の極上のエモーショナルな
ショート・ショートのようなマンガです。
ちなみにヒューマノイドは人間の存在を脅かさないように
筋力や能力の上限に限界が設定されています。
するとヒューマノイドとして人間と同じように
喜怒哀楽を持っていながらも
いろんな壁にぶち当たることにぶち当たることになります。
例えば陸上競技をしているヒューマノイドが
いくら努力していても一定以上の筋力を持つことを
禁止されているためライバルたちにどんどん追い抜かれていく
という話があったりします。
で、自分は「ロボットダカラシカタアリマセン。」
となればいいのですが、悲しいことにか、
あるいは、ありがたいことにか
そのヒューマノイドには
悲しくなったり、苦しくなったり、
追い抜いていくライバルたちを憎んだりするという
人間そのもののような感情が搭載されているんですね。
そのように人間以上に人間らしい
彼らの苦悩がこのマンガでは描かれています。
まぁそのあたりというのはAIという極めて今的な
モチーフを用いて「人間」そのものを描いている
ということでもありますね。
そしてこのマンガのすごいところは
上記のようなヒューマノイドたちの悲しみに対する
主人公のクールでありながらハートフルな
治療法というのが素晴らしいのです。
そうとうオススメのマンガです。
2017/08/23 15:36
投稿元:
レビューを見る
TLで話題だったので購入。面白いし今後も楽しみ、なのと同じくらい背景の設定が気になってる。筆頭は「ヒューマノイドは何のために作られたのか?」ってことだけど、そこはそれということで面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
チャンピオンでやる事に意義があるんだろうな。SFを使ってのブラックジャック。よく出来てるんだけど、読むとHP削れる。漫画消費カロリーが高い訳じゃないんだけど、一気に全巻は読めないなぁ。
投稿元:
レビューを見る
おもしろい。深い。哲学。
人間が作り出すものは、人間の判断基準に則っているが、果たしてそれを人間自身が制御し続けられるものなのか。
自分たちの処理能力よりも高度なものを生み出しはじめた今の世にズシンとくる話。
投稿元:
レビューを見る
2023年49冊目。満足度★★★☆☆
近未来系ヒューマノイドSF
著名投資家の柳下さんが紹介しているので、試しに第1巻を購読。電車の中など、隙間時間に軽く読むのには適しているけど、続きを読む気はしなかった。
投稿元:
レビューを見る
国民のおよそ一割を、人工の体に人工知能を搭載したヒューマノイドが占めている近未来の世界。そこで、人工知能の専門家である須藤が、さまざまなヒューマノイドを治療していく。短い読み切りのオムニバス形式。この作品の特徴は、ヒューマノイドを人間と同じように生活し、食事をし、感情を持ち、人権を持っている存在として描いている点にある。
(『中高生の本の読み方』高橋崇行 p.88 SFの想像力と人口知能 より)