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人の脳の一生をわかりやすく説明されています。入力装置(覚える)としては28歳までがピーク、出力といいますか、物事を判断する脳のピークは56歳から始まると! 黒川伊保子 著「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる」、2018.1発行です。興味深かったのは、ことばは、今生きてることに必要なくなったものから消えてゆく。逆に言えば壮年期と同様な暮らし方をしていれば、そうそう脳から消えることはないと。また男性と女性の対話方式の違いもよくわかりました。女性の対話は「共感」、男性の対話は「問題解決」。なるほどです。
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複タイトル「脳の本番は56歳から始まる」にひかれて手に取りました。
作者と同じ時代を生きてきた自分は、こんな考え方ができる(勉強してきた)女性がいるんだと嬉しくなりました。
自分もまだまだだね、と思わせてもらいました。
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成熟脳:脳の本番は56歳から始まる。黒川伊保子先生の著書。50台半ばになると気力や体力の衰えを感じる人も多いかもしれないけれど、脳は56歳から最高潮期を迎える。科学的根拠のない精神論ではなくて、脳科学の研究者、専門家である黒川伊保子先生にそう言ってもらえると元気が出てくる人も多いはず。高齢化社会の日本では56歳なんてまだまだこれからの年代のはず。年齢や性別に関係なく全員がそれぞれの知識や能力、経験を生かして活躍できる社会にしないと。
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脳科学の本だがエッセイ風で軽い。表題の部分は一部のみ。おもしろかったのは最後の項の「夫婦脳の不可解」。2019.3.2
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【概略】
「物忘れが多くなってきたな」と嘆く40代の皆さん、それは物忘れではなく、脳が不要な回路を切り、出力を出す方向に切り替わったため。実は脳は56歳で、最も成熟した形をとるのだ。
「三つ子の魂、百まで」は本当なのか?失敗は成功の母、とは何故なのか?失敗を他人のせいにすると、ヒーローになれないのは、何故か?共感を求める女性脳、不実であることを嫌う男性脳、とは?
また、母語・そして言葉が持つ「音」から生み出される感覚の違いにも言及した、AIエンジニアによるエッセイ集。
2018年05月10日 読了
2019年03月07日 読了
【書評】
現時点、「人生のバイブル(和書)10冊」のうちの一冊。読み物としてのリズムが最高に、いい。
いい意味での、男性と女性の(全部が全部、そうじゃないけど相対的に)違いを、凄く平和的に受け入れて、「お互いによいところを、尊重して、素敵な生活にしましょうよ♪」という姿勢が感じられるんだよね。もう、ビクビクだけど・・・誤解を恐れずに言わせてもらうと、たまに見かけるもん・・・「寄らば切る!」みたいな感じで、ハリネズミみたいに針を剥きだしにして、ぶつかってくる女性・・・。そんな極端な事例はさておき、男性脳と女性脳の違い、凄くわかりやすかった。実際に「そうだよねぇ、わかるよぉ」という言い出しを使うようになってから、女性から褒められるようになったという(笑)(パートナーを探している男性の皆さん、是非、参考にしてみて!)
もう1つ、言葉の子音と母音の違いが聴き手に与える印象の違い、「S音」の爽やかさ、「Y音」の上質さ、等々・・・これはとても興味深い。実際に著者が関与した商品の中でも、ヒットを生み出している点からも、やはり関連はありそう。スピーチや英語落語のセリフまわし、勉強してみたい。
・・・ということで、読めば読むほど、そして、読んだ時の読み手の経験が、鏡のように見事に反映される、素敵な一冊。興味のある方、是非、読んでみてくださいな。
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「普通名詞を忘れると、その存在意義も忘れる。つまりさ、しゃもじを手にして、その呼び名がわからなくなったときは、それが何に使えるのかも見失うんだよ」
その道のりを憂うことはない。今とこれからを生きるために必要でないものpを捨て去り、魂はきっと身軽になっていく。誰もが行く道である。脳には、その行き方が最初からプログラミングされているはずだ。
脳は五十六歳で出力性能最大期を迎えることがわかっていた。無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマであることも。
人はギャップに惚れる生き物
人は、魅力で振り返り、ギャップで惚れて、弱点で愛し続ける生き物なのである。
脳には、「ある決まった動作」をすると、「その動作を繰り返してきた場面と同じ神経信号の状態を作る」という癖がある。
しっくりとくるルーティンは人によって大きく違うので、自分のオリジナルを見つけることだ。「同じ動作」「同じ位置」がキーワード。
笑顔を作れば、勝手に嬉しい時の神経神号が起こる。
人が心を込める、という動作にはパワーがあるのである。私たちの脳には、潜在意識下で百万分の一秒を感知し、フォトン(光子=光の粒)一つにも反応する。想像を絶する精度で、周囲を認知しているのである。おそらく、目の前の人の鼓動や血液の脈動、呼吸のリズムなどを感知しているのである。複数の人間の 脳波が連動する現象も確かめられているので、相手の脳波をキャッチしていることもあるに違いない。
さらに相手の表情筋をくまなく感知することもわかっている。私たちは、目の前にいる生命体の生命情報を感知し、その脳が「間違いなくお釣りを渡そうと、心を込めている」ことを知るのである。その「無意識のうつに感知する生命現象」が、私たちの脳に安心感を与えてくれるのだ。ことばがなくても通じるものが生命同士にはある。たとえ相手が、愛犬や愛猫であっても。なんと植物でも。
脳の出力性能がピークに達するのは五十六歳。健康でさえあれば、ここから八十四歳までが、「ヒトの脳が最も使える時期」に当たる。
ヒトは七年で飽きる
略
ヒトの骨髄液が、七年で入れ替わるのだという。骨髄液は、ご存知の通り、免疫の中枢司令塔だ。略 この骨髄液は、毎日少しずつ入れ替わるのだが、七年より前の細胞が残らない。つまり、満七年経つと、厳密には、今とは違う免疫システムで生きていることになる。
失敗は、脳の最高のエクササイズ
略
特に重要なのは、要らない回路を見極める作業だ。無駄なところに電気信号が行きやすい状態では、ヒトは他者に翻弄されやすく、本質を見失ってしまう。要らない回路を捨てることによって、人の思慮は深くなっていく。
その、要らない回路を見極めるために不可欠なエクササイズが、「失敗」なのである。失敗して痛いおもいをすると、その晩眠っている間に、脳内では、失敗に使われた関連回路の閾値(生体反応が起こるための最低値)が上がり、電気信号が行きにくくなる。つまり失敗の数だけ、人は失敗しにくく、判断にまよわなくなる。失敗が心に痛いほど、取り返しがつかないほど、脳への学習は大きい。失敗は、のうをよくするために、人生で最も有効な入力なのである。
もの忘れは、老化ではなく進化である
略
要らないところに信号が行かなくなるのだから、当然、もの忘れは起こる。脳科学的には人生の想定内であり、むしろ喜ぶべき進化のあらわれなのに、物忘れほど、この国のおとなを不安にさせるものはない。
自分の失敗だと脳が認知せず、夜眠っている間に脳が書き換えられることもない。脳が書き換わってないってことは、心が入れ替わってないってこと。心からの反省だけが、脳を育てる。
脳は、寿命を知っている
略
寿命というより、「脳がこの年齢をもって、生き切ったとする」と表現した方が正しい。
略
ヒトは、脳のゴールは知っていて、そのゴールに合わせて、自分の脳や体を、静かに折りたたんでいくように思える、と、先生はおっしゃった。いくつであろうとも、あらかじめ決めた終焉で逝く脳は、なんらかのこの世の秘密を見て、うまく枯れて、静か に散るのではないだろうか、と。
略
脳の残り時間が短い身で、遠い将来にまで希望が湧いたら、きっとむなしくなってしまう。だから、 脳は、思念時間を小さく折りたたみ、長い文脈を紡げないようにするのだろう。
世の中の仕組みがよくわからなくなった、ちょっと前のことを忘れるようになった。これをボケと呼んで、ネガティブな「病状」にしてしまうのは、どうにも違和感がある。だって、誰もが行く道なのである。病気ではない。脳が、穏やかに終焉を迎えるために、想定内でしかけたイベントなのだもの。
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読んでいて林真理子さんを思い出しました。ananに連載してたバブルっぽい文と似てる気がしました。
ただ林真理子さんほど文学的じゃない気がしました。
「ほんとに?」と疑いながら読みましたがサラッと読みやすいです。
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黒川伊保子氏の本をいくつか楽しんで読んできたが
どうやら私は新しいものから読んでいたようだ
( )内は発売年月
妻のトリセツ(2018年10月)
前向きに生きるなんてばかばかしい(2018年4月)
運がいいと言われる人の脳科学 (2011年11月)
成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (2017年12月)
この本は3部構成になっており
「感じることば」で56歳以降のエッセイ
「一生の脳科学」メインディッシュ
「情を科学する」デザート
メインでは人生最初の28年とその後の脳の役割について
特に「デキる40代の罠」が面白かった
キリスト教 ユダヤ教 イスラム教 の教えに端を発する7日周期が
仏教の初7日49日にも7日周期が使われている不思議
The magical number 7(魔法の数7)
49日でヒトは立ち直る(7×7)
49歳で生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替える
脳にとって物忘れは想定内の進化
今生きるのに必要ない回路の優先順位は下がるらしい
あれあれほらっあの人とか言い合って必死に思い出そうとしてきたけど
今の私に必要ないものなんだと知ると笑える
56歳まで生きると誰しも人生の達人になる
ただしネガティブに生きてきた人はネガティブの達人になる
だから56歳をこえて困った人には近づかないこと
それ以降は変えられないのだ
私は何の達人になっているのかなぁ
成熟脳世代のいう事は理屈を考えず素直に従う
ただし尊敬できない脳の持ち主なら一目散に逃げる
成熟脳に至るまでの3冊も読んでいないが
もう過ぎ去った時代なのでいまさらなので読む必要もないかな
今その渦中にいる世代の方は読んでみると面白いかも
恋愛脳(2006年2月)
夫婦脳(2010年11月)
家族脳(2014年4月)
今後はこの2冊を読もうかな
夫のトリセツ (2019年10月)
定年夫婦のトリセツ (2019年4月)
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人の脳は7年ごとに段階を経ていき、子ども脳から14歳までにおとな脳へと成長、28年間であらゆる知識や感覚を得ていきます。
やがて物忘れをするようになりますが、それは「老化」ではなく「進化」。
56歳から始まる脳の最高潮期。
確かになぁ。
考えてみると、能や書や古美術など、ことばにならない深遠の芸術は、いつの時代も六十代、七十代が支えている。(中略)
ことばにならないものを、ことばにしないまま受けとめ、感応し、愛でる教養。芸術を鑑賞する者として、最高水準の脳になる。
もちろん、芸術のみならず、”世界”を鑑賞する天才でもある。桜や紅葉の一期一会が心にしみわたり、木漏れ日のひとすじ、雪のひとひらにも、ほろりとする。若き日の感受性とはまた違う、人生を味わい尽くす感覚である。 ー 147ページ
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『成熟脳』(著:黒川伊保子)
付箋部分を抜粋します
・無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマであることも(p7)
・たぶん、人工知能と共棲する時代に、人がすることは、案じたり察したり発見したりすることに
集約されるのじゃないかしら。だとしたら、人間の価値が変わってくるに違いない。少なくとも、偏差値信仰は
消えてなくなる。人口知能、万歳、である(p37)
・それほど、人が心を込める、という動作にはパワーがあるのである。私たちの脳は、潜在意識下で百万分の一秒を感知し、
フォトン一つにも反応する。想像を絶する精度で、周囲を認知しているのである。おそらく、目の前の人の鼓動や
血液の脈動、呼吸のリズムなどを感知している(p82)
・生きることの意味は、年を重ねれば、ことばではなく直感で、腹に落ちてくるものだったのだ(p90)
・端的に言うと、ヒトは三歳で人になり、十四歳でおとなになるってことだ(p106)
・脳の出力性能がピークに達するのは五十六歳。健康でさえあれば、ここから八十四歳までが、「ヒトの脳が最も使える時期」
に当たる(p113)
・四十九歳。ヒトは、生殖のために生きてきた人生を、別の人生に切り替えるのである(p124)
・つまり、失敗の数だけ、人は、失敗しにくく、判断に迷わなくなる。失敗が心に痛いほど、取り返しがつかないほど
脳への学習効果は大きい。失敗は、脳をよくするために、人生で最も有効な入力なのである(p128)
・ただし、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を脳に反映することができない。せっかく痛い思いをしたのに、脳が
失敗だと認知しないからだ。失敗は、他人のせいにしてはいけない。もったいなさすぎる(p129)
・長く生きること。たくさん泣くこと、転んで傷ついて立ち上がること。それだけが、脳を熟成させる。つまり
人生そのものである(p144)
・五十六歳まで生きて、人生の達人にならない人はいない。中には、あまり周りに威張れない達人、たとえば卑屈の達人や
何もしないことの達人もいるけれど、脳は、世間でいう「いい人、気高い人」のありようなんて知ったことじゃないからね。
繰り返してきたことの、達人域に入るだけだ(p145)
・九十代現役の大学の先輩は、こうおっしゃった。「八十くらいまでは、この世をカーテンの向こうにみているようなもの。
八十半ばを過ぎると、カーテンが開くのよ。お楽しみに」(p156)
・ヒトは、脳のゴールを知っていて、そのゴールに合わせて、自分の脳や体を、静かに折りたたんでいくように思える(p158)
・夫婦とは、面白い縁である。
大切なのに、鬱陶しい。五十五年も一緒にいて、大事なことを伝えそびれる(p209)
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今56歳(令和2年11月)です、この本の著者・黒川女史の本は最近何冊か読ませてもらっていますが、この本の内容は週刊紙などに数年前に書かれたものが文庫化されたようです。
「脳の本番は56歳から始まル」という副題を見て、どうしても56歳である間に読まなければ、という思いでネットで見つけて取り寄せて読みました。
体力や視力は50を過ぎると悲しいことに老化を無視することはできません、その中で脳はこれから活動が本番を迎えるというメッセージには心づけられます。今まで走り続けてきた人生を振り返り、今後はどのように生きるべきかを考える上で、自分にとって分岐点になる今年に、この本に書かれていることを活かして人生の後半戦(本番)に向けて準備を進めていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・脳には「ある決まった動作」をすると、「その動作を繰り返してきた場面と同じ神経信号の状態を作る」という癖がある(p22)何かに挑戦する人は、挑む日のルーティンも決めておくと良い、同じ動作、同じ位置がキーワード(p23)
・女性脳の共感型対話モデルでは、共感でもって気持ちよく経過を話し尽くすことが基本系、女性は気持ちよく話を聞いてもらえさえすれば、自分で問題解決をする生き物なのである(p39)共感によって女性は脳に残る余剰なストレス信号を解く。(p45)
・人生が始まる前の10ヶ月、ともに呼吸してきた二人は大人になっても呼吸が合う、残念ながら父の胸に抱かれても、母と子の間のあんしんかんは無い(p50)
・人の骨髄液が、7年で入れ替わる。骨髄液は、免疫の中枢司令塔である。この骨髄液は毎日少しずつ入れ替わるが、7年より前の細胞が残らない。つまり、満七年経つと、厳密には今とは違う免疫システムで生きていることになる。(p121)環境に適応するための7年、つまり7年経過すると刺激だったことが刺激じゃなくなる(p122)
・49歳、ヒトは生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替えるのである。生殖のために生きる人生を、新たな目的の人生に切り替えてから7年目、人の脳は新たな目的に慣れて、人生の最高潮期=出力性能最大期に入る。28年を一ブロックと見立てると、84歳まで続くことになる(p125)29歳から56歳までの第二ブロックは、膨大な数の回路の中から、要らない回路をより分け、必要な回路を知るための28ねんかんである(p128)
・失敗のない人生はないが、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を脳に反映することができない。(p129)
・50代からの語学は、何度も繰り返すことが肝要である。この時、本人の脳は「繰り返し」だと思っていない、これが50代の素晴らしいところ。50の手習いは成果を求めず、繰り返しを楽しむことを目的にしたら良い(p142)
・56歳近くになると、あらゆる成功に使われる共通の回路=成功の秘訣、が目立ち始める。30代の惑い(失敗事例の蓄積)、40代の苛立ち(成功事例が増えてくるものの周りの理解が足りない)、を乗り越えて、脳は50代に本質を知る(p143)
・本質の回路は膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて脳に仕上げられる回路であり、人に教えられたり「一方向の成功事例」だけを恣意的に繰り返すだけでは手に入らない(p144)苦難が降りかかった時、「私には特別な才能がある、神に選ばれたに人なんだ」と思えば良い(p144)
・脳は102歳までは進化が約束されたしょうみきげんの長い装置である(p159)
・不満や怒りを溢れさせている人の話は、「そう」「そうなの」「それはひどいね」という相槌で聞く人が圧倒的に多いが、これは無意識のうちに「ソ」の触感で、相手を宥めている。優しく撫でて、クールダウンして温めて包み込む(p165)
・上質な男は、ヤ行音を使う。「良い」ヤ行音は、イから他の母音への変化で出す音韻である、脳に「長い時間をかけた感じ」「深い癒し」を同時にもたらす。「やれやれ」「よしよし」「おやおや」「そや、良かった」「やっと、きたね」(p181)
・ねぎらいや親密感を表現したかったら訓読み系(大和言葉由来)、敬意や責任感を表現したかったら音読み系(漢語由来)でと、無意識に使い分けることができる(p193)
・この世には何語であろうと、二つの対話スタイルがある。女性は主にプロセス指向共感型、男性はゴール指向問題解決型である。そして異なる対話モデルで喋ろうとすると、互いに傷つけ合うことになる(p201)
・女性がキレたら過去の総決算をしていると思った方が良い、何度謝ったかしれないが、今もう一度傷ついているので、もう一度謝るしかない(p204)これをやめさせる方法としては、キレられた時ではなく比較的幸せな時に、深い後悔として謝ること(p205)
2020年11月28日作成
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脳の衰えを感じていたときに遭遇し手にとりました。
この本を読んで衝撃が2つ。
一つは、思春期は脳の移行期間(調整期間)であること。
二つ目は、もの忘れは老化ではなく進化
と書かれていたことです。
年代に応じた脳の機能にもとても納得できました。
勇気と励ましをもらえ、良い意味で開き直りも大切だと感じました。
まだまだ、脳と自分自身の成長をこれからも期待したい。
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らじるラボの解説がとても面白い
効率よく脳が働くために要らない情報を捨て始める
物忘れが起きるのはそういう理由
七の倍数はマジック
曜日や法要、電話番号記憶まで!
考えるストレスが減るのは56歳!?
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『#成熟脳 脳の本番は56歳から始まる』
ほぼ日書評 Day643
ヒトの脳のピークは56歳なのだそうだ。自分の体験では、もっと以前から記憶力や集中力の減退を覚えていたが、それを補完する何かが、その年齢まではあるということらしい。
著者は(執筆時点で)その年齢を僅かに過ぎ、評者も丁度同い年にあるため、何となく親近感を覚える。
冒頭の脳のピークの話だが、インプット装置としての脳のピークは56歳の丁度半分の28歳。しかし、なるほどやはりと言うべきか、記憶力は衰えても、それまで蓄えたものを使う能力が、記憶力の減退を補って伸びていくらしい。
そんな著者が、日々の諸々の中での、小さな、しかしバリエーションに富む気づきを教えてくれるエッセイ集。
体幹を安定させるには「祈り」のポーズを取ると良い。肩甲骨と肋骨まわりの無駄な緊張を取ることができるとか…。
さらに終盤、脳は56の倍、112歳までの成熟を用意していることが明かされる。医療がさらに発達すると、寿命が130歳まで伸びるという説を見たことがあるが、健康寿命という観点で、喜ばしい話。80代半ばを過ぎると、この世を見ているカーテンが開くということで、長生きするモチベーションが湧いてくる。
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この本を28の歳に読んでおいて良かった。
また7年周期で読み続けることとする。
35
42
49
56
63
70
読み続けることで実感を伴って読み下すことができるだろうか?はたまた新発見によって内容が過去のものになるのか?
楽しみだ。