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多動症の裁判官の物語。極めて特殊な想定であり、つかみはOKか。
ただし、内容は陳腐。ありきたりの事件解決であり、心惹かれるものはない。法曹界の小説を描く小説家であるが、いまいち重み、躍動感がないと感じる。
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直島作品のこれまでの最高傑作と言っておこう。ADHD・ASDの裁判官(特例判事補)の活躍を描く、今までにないひと味違ったリーガル小説。法曹関係者が読むと違和感ある箇所はあると思うが、そんなことは気にならないぐらいよく練られたプロットと、ADHD・ASDの特性が事細かに綴られていて、その特性ゆえに苦労しつつ、その特性を活かして事件を解決していく様がとっても新鮮かつ快い。安堂清春主人公でもう一冊書いてもらいたい。できればシリーズにもしてほしいぐらい。絶対読んで損しない一冊。。
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最後は唐突感が拭えない。主人公の生きづらさが伝わってくる。私も含め社会が人間を型にはめようとしているんだろな。
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主人公は裁判官なのだが、幼少のころに、
発達障害(ADS・ADHD)と診断され、
主治医の助言通りに生活を続け、
周囲には何も言わず、「不思議ちゃん」として、
仕事に向き合ってきた。
はじめ、裁判官、なんて可能なのか、と思いもしたが、
症状の一つである「むずむず」や「そわそわ」、
「ツンツン」と向き合いながら、
苦しんで、苦しんで、日々を過ごす姿に、
心を持っていかれて、多少の疑問なんか、
まあ、いいやっていう感じになった。
一編だけ、結末が気に入らなかったが、
独特の思考と洞察で、事件の真相に迫っていく。
日々、孤独との闘いだろうが、
自分自身のことを明かせる相手が見つかり、
本当によかったと、胸をなでおろした。