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遊び紙が透けていたりして大変オシャレなつくりです。筆者も植物学者で、雑草をテーマに図鑑にするというのは面白そうだったのですが、読んでみると担任からのコメントという体裁の解説が薄いなぁ…という感じでした。オオイヌノフグリとかタチイヌノフグリとかをどうキャラ化するんだろう?と思いましたが名前の由来は一切スルー。雑草ってこんな名前の植物がたくさんあるから、擬人化(ましてやクラスメイト、という)向いてないんじゃ…と思いました。絵はタムくん風でとてもかわいいので無生物(植物は生物かもしれませんが)をキャラクター化するというイラストの勉強をしたい人にはいい本かもしれませんが、雑草のことを知りたい人にはあまりにも不足な内容です。
また、オランダミミナグサという帰化植物をカタコトの日本語で喋らせるなどステレオタイプそのものの表現もあり、現代の児童書としてちょっと意識低いのでは。だからキャラ本としても子ども向けにはちょっとなということで、学校でなら買わないなと思いました。