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お父さんがおこづかいで買った銀色のカッコイイ車
さっそく家族三人でドライブしました
ところがハンドルが言うことをきいてくれなくて、安全運転だけど勝手に道を走っていきます
いったいどこに連れて行かれるの?
銀色ピカピカだった車体はいつの間にかもじゃもじゃに
到着した山の中で出会ったのは?
〇山のドライブは気を付けよう…
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1年。突然車から毛が生えたり、可愛いイノシシがいるのも子どもにはドキドキワクワクなお話だと思う。短めでさらりと終わるので1年か2年初めに渡したい一冊。
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両親と3人で暮らすこうた。テレビで見かけた銀色の車にお父さんと一緒に憧れていると、その翌日お父さんが銀色の車を買ってきた。
お母さんと一緒に乗り込んでホームセンターに行ことするが、車は言うことを聞かず、安全運転ながら山に向かって走る。
山奥でやっと停車したところ、うり坊が集まってきた。
そこでこうた達はこの車の正体を知る。
******* ここからはネタバレ *******
ナントまぁ、ツッコミどころ満載のナンセンス(?)です。
どうもここの両親はあまり仲が良くないようです。この先が心配です。
お父さんが車に憧れているとお母さんは「そんなお金はありません」と一蹴し、
それでもお父さんは持っていた車を勝手に手放して銀色の車を購入しています。
「小遣いで買えたから」と。お父さんいくらお小遣いもらってるの!?結構衝動的に動く人のようなので、計画的に貯めているとは思えないのですが。
しかもこの車は、会社の知り合いの知り合いの知り合いのツテで買ったらしく、行動の速さに舌を巻きます。
そして、お父さんが「まだ使える」というソファをお母さんは買い替えたがってホームセンターに行きたいと言います。
すごい無計画な夫婦に驚きました。
さらに子どもの前で口論しているし。
そして車はそんな夫婦の意見は無視して山に向かいます。
自動運転の車といえばチキチキバンバン。でもそんなワクワク感もなさそうです。
そもそも、そんなことをするんだったら、お父さんが家に向かうときにでもできたでしょうに。今まで外を走るチャンスはなかったのでしょうか??
そして山に着いたらいきなり話ができるようになっている!!
しかも毛むくじゃらになっているし。それに、イノシシの毛はそんなに毛むくじゃらでないし。
最初乗り心地の良かった車も山に入ってからはこうたを酔わせているし。
そしてそして、何より驚いたのは、銀色の車に跳ね殺されて、その加害者たる車に生まれ変わった!?こと。
奇想天外すぎませんか?そして、もしそんな事があったとしたら、かなり心理的にダメージを受けませんか?仇に生まれ変わったわけなんですから。
母子の想いにお父さんはその車を手放すことに同意します。
でもでも、その車の所有者は依然お父さんのはず。
「日本全国をドライブするイノシシかぞく」
ニュースになる前にこれは事件ではないのか??無人運転なのに楽しいニュースにしていていいの?
ガソリンはどうした?
所有者のこうたのお父さんの責任はどうなる??
こうた家族は車もなくていいの?
……等々、正直物語が先に進む度に複雑な気持ちになりました。
あまりにも行き当たりばったりな感じを持ちました。
ここまで自由な物語展開を子どもたちは喜ぶのでしょうか?
私にはわかりません。
そしてこの物語で作者が伝えたかったことも、ごめんなさい、まだ私には掴めませんでした。