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第1章 「おひとりさま読書」はこんなに損!
「おひとりさま読書」はなぜいけないか
読書会に参加する最大のメリット ほか
第2章 読書会で「掛け算読書」をしよう!
読書会はだれにでも開ける
メンバーをどうやって集めるか ほか
第3章 ブログ&ツイッターでバーチャル読書会を開催する!
読書会レポートをブログにアップする
原作とドラマ・映画・舞台を比較して愉しむ ほか
第4章 朝にこそ読書をしよう!
朝読書で脳をアイドリングしよう
人生を変えたければ朝型生活 ほか
第5章 速読なんていらない!感動の読書会
速読なんて必要ありません
本に騙されないための読書 ほか)
書会には「大切なことを気づかせてくれる」人がいる
情報には軽重もあれば濃淡もある。Aさんには重要であっても、Bさんにはそれほどでもないということがたくさんある。そんなときはノーマークでスルーしてしまう。ところが、Aさんがいかに重要かを話すと、「あれ?これって自分にも大切なことなんじゃないか?」とBさんも気づく。
これが、おひとりさま読書ではできない点だ。おひとりさま読書では、だれも指摘してくれる人がいないから、大切なことが書いてあっても見落としっぱなしだ。「これは大切なことだよ!」と気づかせてくれる人がいる。これが重要なのだ。
■2.人によって情報は変わる
情報は本に書いてある段階で、それほど希少価値のあるものではなくなっている。だが、そんな情報でも、だれが読むか、どう読むかでレベルが段違いに変わるのだ。シャープな人が体験談を交えて解説したり、視点を変えて予測してくれたりすると、たくあんがシャキシャキの大根に変わったりするのだ。同じ情報でもこれだけ変わる。(中略)
ここで思い出したのはアインシュタインの名言である。すなわち、「1人の天才より10人の凡才のほうが素晴らしい情報を持っている」ということだ。
■3.仕事に役立つ本の見分け方(抜粋)
●経営者など実践者=実戦者が書いた本
松下幸之助さんや本田宗一郎さん、ドラッカーなどの著作は古典的名著である。必読の書だと思う。評伝ならば300ページ以上でなければ読まないほうがいい。薄い本は、たいてい内容も薄い。
●業界の名物男(女)の本
名物男(女)には必ず、ドラマとその人ならではのスキルがある。『えこひいきされる技術』(島地勝彦・講談社)は傑作だとおもう。
えこひいきされる技術 (講談社プラスアルファ新書)
参考記事:【処世術?】「えこひいきされる技術」島地勝彦(2009年11月23日)
●歴史物ではベストセラーがお勧め
司馬遼太郎、藤沢周平、浅田次郎……どれもよし。
■4.課題図書を指定しない読書会での注意点
このスタイルだとどうなるかといえば、「ふ~ん。そうなんだ。勉強になりました……」と聴かせてもらうだけということになりそうだ。情報交換は? そんなものはあまり期待できない。
それぞれが読んだ本の感想大会になりかねない。では��うするか?
自分が紹介する予定の本のエッセンスを、読書会当日までにメーリングリストで送っておく。メンバーは、それをプリントアウトしたりPCでチェックする。そして、質問したいこと、気づいた点、仕事にこう活かせそうだというアイデア、同じ著者、作家の別の本を読んだことがるなら、そのタイトル……などをメモっておく。ここまでみんなで準備して臨めば、効率的、かつ有意義な情報交換ができる。
■5.読書会用ノートの取り方
まず1ページ目は使わない。すなわち、必ず左右見開きで使うのだ。左ページは発言者のメモ。右ページは自分が感じたこと、閃いたこと、連想したことを書く。箇条書きにしたり、キーワードだけ、数字だけ。ポンチ絵だけ、ということも少なくない。
他人が見たらなんのことだかわからない。それでOK。なにも他人に見せるものではないからだ。
どんな形でもいいから、あちこちに書き散らすのではなく、読書会といえば、このノートにすべて記してある、というものを用意しよう。必ず役に立つ。
■6.ブログ開設に際してのポイント(抜粋)
●何を提供するか
百貨店型か? 専門店型か? すなわち、ベストセラーならなんでも扱う百貨店型ブログにするか、推理小説のみ、ホラー小説のみ、ビジネス書のみ、マンガのみ……という専門店型を志向するか、という選択である。
●頻度をどうするか
週1か? 月1か? わたしはブログ自体は毎日休み無しである。うち、読書ブログだけは月~金の平日のみ。つまり、祝祭日と土日はインタバルとしている。
●中身をどうするか
ズバリ言うと、独断と偏見。あなたがどう思うか、おもしろかったか、つまらなかったのか、ミシュラン並みに☆印で示してもいい。わたしはおもしろいと思った本しか紹介しない。だから、評論という名の避難、悪口は述べない。
■7.ツイッターでバーチャル読書会
いま、このツイッターを読書会で活用している人が少なくない。たとえば、レコーディング・ダイエットで知られる岡田斗司夫さんは、「今夜、『Twitter読書』やります&コミケのお知らせ」と称して、公開読書なるものを仕掛けている。(中略)
こういう有名人が主催・運営するツイッターなら覗いてみたい気がするという人は多いかもしれないが、実は、あなたが無名人であっても、ツイッターの威力は絶大で、3人でツイッター読書会をしたところ、500人ものツイート(ツイッター投稿)がありました、といった報告がいくつも入っている。
【感想】
◆厳密には読書会とは違うのですが、私も以前、土井英司さんの「スパルタ読書塾」というセミナーに通っていたことがありました(今でも可能であれば参加してます)。
当初このセミナーは、課題図書を当日会場で配って、土井さんが読みどころを指導する、というスタイルだったのですが、受講生がその場で1冊読み切れるワケがないですし、また、配られる本が自分に合わないと、目も当てられない、ということもあったためか、次第に変化。
結局、少人数で集まって、自分のオススメ本をプレゼンするスタイルに落ち着きました。
ちなみに、下記DVDと本は、いずれもこのスパルタ読書塾で仕入れたネタです。
紳竜の研究 [DVD]
参考記事:【紳助のヒミツ】「紳竜の研究」はスゴかった(2008年03月14日)
モテる技術 (ソフトバンク文庫NF)
参考記事:【モテ】あの"幻の名著"「モテる技術」が文庫本になって復活した件(2008年07月11日)
◆また新ネタだけでなく、自分がかつて読んだ本についても、他の受講生の方のオススメポイントを聞いて、「なるほど」と思ったことも多々。
どの本とは申し上げませんが、いったんはスルーしようとしていた本を復活させたこともありました。
中島さん曰く「おひとりさま読書は、1+1は2の世界だが、読書会は、10×10=100の世界」である、と。
本書を読めば、26年前(!)から読書会を開いてきた中島さんならではの「読書会運営ノウハウ」をゲットすることができます。
色々なパターンを試されているので、これから読書会を開かれようと思っている方なら、この辺りは必読かと。
◆そして、ブログやツイッターも、この読書会と並行でやるべきである、というのが中島さんのお考えです。
面白いところでは、アマゾンのレビューを仲間でどんどん投稿して、「アマゾン・ベスト500レビュアーの読書会」を開く、というもの。
読書会にも色々ありますが、こういう独自性を持たせれば、マスコミ等に取り上げられるかもしれません。
そう言えばたまたま昨日、個人のアマゾンレビューがホッテントリに入る、という珍しいこともありましたし。
Amazon.co.jp: もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらのインクさんのレビュー
「このレビュー読んだら読みたくなってきたwww」という意見もありますw
◆ご存知の方も多いかもしれませんが、中島さんは、ご自身のブログの1つのカテゴリーとして本を紹介されています。
通勤快読 年3000冊の毒書王|中島孝志のキーマンネットワーク
ただこれは、SEO的な観点からはあまりオススメできるやり方ではないですし、書評をやるにせよ、読書会のレポートをやるにせよ、「本ネタ」だけ(もしくは「本ネタ」中心)でブログを立ち上げた方が無難。
アフィリエイトについても触れられているものの、中島さんご自身は「手を抜かれている」、とのこと。
なお、私自身が思うところについては、下記記事(やそこで紹介している参考記事)をご覧ください。
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多人数での読書会を勧める本。読書家でなく、ビジネスパーソン向けの効率的な情報収集方法が主題。読書会とはいえ、それぞれが既に読んだ本について皆で話すわけで、やはり読むのは普通は一人。「どう読むか」でなく、「読んだ後どうするか」に興味があると面白い本。
【図書館1階開架 019.12/NAK】
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外部を意識した読書。読書会のすすめ。
面白いと思ったところは
同じチームのなかで、一人ではなくチーム全員で同じ本を読むというところ。
意識の統一とかがうまくいくとの事。
あとは、
読書会を開け、参加しろ、俺のブログを読め
を繰り返しているような感じをうけた。
しかし、一人じゃない読書っていうのは新鮮な考え方だと思う。
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「そんな事言われても…」って感じである。
窮屈な思いをして読書を楽しみたくない。
映画でも美術鑑賞でも1人が好きな人は
それだけ狭まった見方しかできない。
それは損で「1+1=2」にしかならないそうだ。
でも気を使いたくはない。幅を広げても
読む時間は限られているし。
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読書通じて物事をさらに考えるきっかけにするには、著者の提示する読書会は、とてもいいものだと思う。読書のみならず、人に出会うことで触発されることはたくさんあるので、著者のいう点は、わかりやすく、納得できる。
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読書はあくまでも、誘い水である。義とんのとっかかるの大切なことは、その先にある新しいもの。
価値ある情報はどんな人でも持っている。それは自分が実体験から得た情報だけである。
本とはパクッてなんぼである。遠慮せずにどんどんパクろう。
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読書の効果を上げるために、一人で本を読むだけではなく、みんなで読書会をやりましょう、というもの。確かに、同じ本を読んでも人によって解釈の仕方や、重点を置く部分は異なるから、意見の交歓会「読書会」を開くのは良いかもしれない。
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読書会の効果を述べた本。私は、一人で読みました。最終章の黒柳徹子さんと弟さんのエピソードが、印象に残った。
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チェック項目13箇所。同じ本でも他の人と自分では読み方が違う。仕事に役立つ本・・・経営者など実践者、業界の名物人など。読書会のオススメ・・・色々な業種、職種、役職、年代でそろえる。情報は異質なほど価値が上がる。朝は脳が新鮮、お金がかからない。メンバーは集まりにくいが遅刻は少ない(遅刻するくらいならこない)。全員に発表の機会を与える・・・メンバーの読書スパンを配慮。開催案内はメーリングリスト。絶対守るべきルールを作る・・・課題図書は必ず読む、無断欠席しない、お互いに価値ある情報交換をする。ネットで情報発信を積極的にする。アマゾンのレビューを書いてみる。ユーストリームで読書会を中継する。ツイッター読書会。朝型生活で人生を変える。
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ここでも出現した「ソーシャルリーディング」という言葉の重要性を感じた。「読書会」を勧める中で、開催スパンや記録の仕方など、ルールというより効果的な法則性を説いているのが参考になる。時折含まれる、○○ならだれだれ著の何々、という風に効率的に原典にたどり着けそうな導きもある。
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〈特に印象に残ったフレーズ〉
・価値ある情報は本当に価値がある
・情報は発信するところに戻ってくる
つまり一人で読んでも勿論役には立つけれど、読書を題材にすることでもっと情報を得ることができるということが書かれている。そのための手段として読書会やツイッターを活用する方法も細かく提案されていて、自分でもやってみたいと思わせられた。
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読書会について、具体的に書かれています。あとがきがないのですが、最後は心にじんわりと、しみるものがあります。
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本の感想を人に読むことで、新たな知識を得ることができることと、朝読書のメリットが印象的でした。
”3日坊主おおいに結構。3日やったら休んでまたやればいい。”という文章に励まされた気がします。大切なのは朝読書を生活のリズムに取り入れること。
明日の朝から頑張ってみようかな。
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もう読書でインプットする時代じゃない。議論のとっかかりであり、大切なのはその先。リアルやバーチャルな読書会を開き、自ら誘い水となって、もっといい話をメンバーから引き出そう。基本は感動の共有。
情報が増え、本もそのひとつになってきたから、使い方も変わってきたということなのですね。アウトプットすることが、定着のためのいちばんの方法ですし。
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読書会を開催することについて、著者の実体験を中心に様々な試みや効果を楽しく、刺激的に解説した本。
p.111 読書会でいちばん大切なこと。それは会報、ブログ、ホームページ、ツイッター、動画配信…なんでもいい。どんな形でもいいから外に向かって情報発信すること。
→ 読書部のサイトは作った。あとは一般公開出来る様に整備して、他の追随を許さない程の濃密な情報量を発信し続けることだな!
p.41 いいことはどんどん盗む、真似る。パクる。ビジネスパーソンのカンニングは誉められこそすれ、叱られることなんてない。どんどんやろう。
→ 良さそうなものは積極的にパクる。それから自分なりにアレンジする。やってみないとわからない!
p.71 他の読書会のブログも参考にして、魅力ある発信基地をつくろう。
→ 秘密基地では終わらせない。世界に浸透させてやるよ!
p.120 どんなことでもそうだが、最初の頃はローギアでガソリンばかり喰う割にはスピードが出ない。そのうち、セカンド、サード、トップとギアがシフトされるにしたがって燃費もよくなるし、スピードも出てくる。それまで、とにかく継続する。飽きずに頑張るという姿勢がいちばん。ホントは「頑張る」というより「下手の横好き」でもいいから好きで続ける。これが大切。そのうち、好きこそものの上手なれ、に変化する。ここまで続けられるかどうかがすべてを決めるのではなかろうか。
→ 続けるよ。好きだからね!
p.135 読書会で話しあたことをすべて録音しておく。メンバーがお勧めの本を披露している部分だけをピックアップし、音声でアップロードしてもいいし、DVDデジカメで録音して動画配信してもいい。
→ 音声メディアでレポートするのは面白そう。やってみよう!
p.154 朝読書の効果は絶大。できれれば読書会も朝にやろう。
→ 読書会はやっぱり朝開催でしょ!
p.181 朝10分。しかし毎日続けた。おかげで、部下は得意先での雑談や質問にも困らなくなった、と言っていた。
→ 子供とも朝10分の読書会を毎日やってみよう!
p.196 読書でも、期待を裏切られないのは、佐藤優(『国家の罠』『自壊する帝国』・いずれも新潮社)、鈴木宗男(『闇権力の執行人』『北方領土「特命交渉」』・いずれも講談社)、植草一秀(『知られざる真実』・イプシロン出版企画)、守屋武昌(『「普天間」交渉秘録』・新潮社)の各氏の本だ。
→ この本は積読リストに追加しておく。
p.201 それは『小さいころに置いてきたもの』(新潮社)という本なのだ。
→ こちらも積読リストに追加する。
p.60 定例開催日を決めたら、なにがなんでもそれを死守しよう。
→ 定例開催を死守する。それがmustです。
p.171 素読というのは、文字通り、たんに読むことを意味する。文章の解説とか鑑賞などしない。ただ読む。ひたすら読む。意味などわからなくてもいい。とにかく読む。だが、「読書百遍、意、自ずから通ず」という通り、読んでいるだけで、なんとなく、こんなことが書かれてるんじゃないかな、こんな意味かな、ということが幼い子どもでもわかるようになるからすごい���
→ 古典などの難読書を使って、素読の読書会もやってみるよ!
p.106 自分たちで新聞の裏読みをしてしまおう。読書会の冒頭でもいきなり本の話から入らない。気になる朝刊や夕刊の記事、たとえば、金融危機や株価予測、あるいは政変などについて、「ホントはこうらしいですよ」という、ここだけの話を披露しているからだ。読書会であろうが、講演会であろうが、話のまくらに直近の日経平均株価とニューヨークダウ平均など、まずは経済情勢のコメントから始める。
→ いきなり本題に入るのではなく、参加者が興味ある旬な話題から新鮮な情報をまくらに提供する。
p.150 1時間しかないから、さっさと価値ある情報交換をする。メンバー全員がその気持ちで臨む。だから集中するし、だから密度が濃い。
→ 1時間と短時間で読書会を区切ることには意味がある。定時開始・定時終了!