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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

バランスのいいコラーゲンの本

2007/12/03 16:13

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近年、スーパーやドラッグストアで、コラーゲン関連の食品をよく見かけるようになった。「肌にいい」という話を聞き、生まれたときからひどい乾燥肌に悩まされている息子にどうかと思い、値段もそう高くないのでダメでもともとと思って試してみたところ、思いがけず効果が出て驚いた。
 それで遅まきながら、コラーゲンとはどういう物質であるのかを詳しく知りたくなり、私にも理解できるような書籍はないかと探していて、本書を見つけた。
 農学博士にして理学博士である著者の解説は、それなりに専門的であるけれども、高校で生物を勉強したころの記憶がある程度残存していれば、まあなんとか普通に読めるレベルである、と思う。
 コラーゲンと言われるものは、タンパク質の一種であり、三本のポリペプチド鎖がヒドロキシプロリンによって支えられることで、安定したコラーゲンの組織が出来る…のであるらしい。
 昔、船乗りの病気として有名だった壊血病は、コラーゲン組織を安定させる物質が、ビタミンCの不足によってうまく作られなくなるために、血管を作っているコラーゲンの組織が破れやすくなって起きる病気なのだとのこと。
 また、市販のコラーゲンサプリをいくら食べても、それがそのまま体内でコラーゲンとなるわけではなく、新たなコラーゲンを作り出すためには、何種類かのアミノ酸やビタミンCを摂取する必要があるのだそうである。
 一読しただけでは、具体的に分子がどのように作られていくのかというところまでは、完全には頭に入らなかったけれども、とりあえず、コラーゲンという物質が人体の健康を支える大切なものであることは理解できたと思うし、家族の食生活を考える上で参考になる部分も多々あった。
 本書には、科学者のエッセイとしての側面もあり、分子の構造などの話とはまた違った読み物としての魅力があっって楽しかった。
 著者はコラーゲンなどの組織の研究を専門とするかたわら、クモの糸の研究を趣味としているのだそうで、世界最大級のクモであるオオジョロウグモを探しに沖縄を旅したりもするのだという。なんとも凄まじい趣味であるが、そうした旅行には奥さんも同行されて、竹箒でクモをたたき落とす捕獲作戦に協力したり、売店に並んでいるコブラの皮を見つけてコラーゲン研究の材料にすることを勧めたりするのだとか。なんという、気丈な奥さんであろうか。私の夫もある分野の研究者であるが、幸いなことに、沖縄を旅行してもオオジョロウグモやコブラの皮を担いで帰ってくるようなことはない。無限に増えるのは本と紙ばかりで、それはそれで迷惑ではあるが、クモやコブラが増えるよりは、家族としては心安らかである。
 以下は本書とはあまり関係のない蛇足。
 ひどい乾燥肌で悩む息子は重度の自閉症でもあるのだが、自閉の子供たちを見ていると、似たような肌荒れやアトピーに苦しんでいる子が、どうも多いように思えるのである。自閉症は知的障害であるというのが世間の常識であろうけれども、身体的な面でも多岐にわたる共通の困難を抱えている場合が多いことは、自閉症児をよく知っている人には、わりと広く知られているはずである。もしも多くの自閉症者が、皮膚を作るコラーゲンの代謝に問題を抱えているとするなら、それは自閉症そのものを生み出してしまう異常……おそらはくDNAレベルの異常と、根っこの部分で近縁だったりするのではないか? 
 書評にこういうことを書くのは場違いであるとは思うのだが、研究分野がどんどん細分化されていって、学際的な研究というものが難しくなっていそうな状況では、じゅっぱひとからげに「アトピー」などとくくられて片付けられる皮膚症状と先天性の脳障害とを結びつけて、まとめて治療法を考えようなどという、奇特な研究者の方は、放っておいたらなかなか現れないに違いないので、こんなところに書き込んで、ちょっとアピールしてみたくなるのであった。
 もう一つ、これはどうでもいいような蛇足だが、粉末のコラーゲンを大袋で買ってきて、コーヒーにドサッと入れて(間違って多量に入ってしまったのだ…)飲んでみたら、胃の底から泣きたくなるような味だった。こんどは別の飲み物で試してみようと思う。もちろん、コラーゲンの生成に必要だという、必須脂肪酸やビタミンCなどを含むオヤツもちゃんと用意して。





 

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電子書籍

コラーゲン

2024/04/02 10:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:むさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

一般人が気にするコラーゲンは見た目の話題。結局のところ、老化すれば体は変化するのだから仕方ないのだけれど。

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2011/04/03 15:15

投稿元:ブクログ

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