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とても読みやすく、脳の仕組みが分かりやすい。あまり「脳」というものに興味が無く、なんとなく読んでみたけれど、とてもおもしろかった。
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前著『記憶力を強くする』(ブルーバックス)が面白かったので、続けて読みました。基本的には、内容は『記憶〜』と変わらないけど、本書は高校3年生の講義をもとにしているところが一番の違い。講義といっても、教師から生徒への堅苦しい一方通行の教えではなくて、かなりフランクに質問や雑談をはさみながら行われている。そのせいか、前著よりいくぶん平易な印象を受ける。いや、こんな授業受けてみたかったですよ。
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2007/12/11
期待していた以上に面白かった。最先端の知見をもとに脳と意識・無意識の関係や脳と体との関係を考えていく当たりは特に。やっぱり池谷先生は講義が上手いし,頭が良いなと思った。
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人間の視覚は画素数でいえば、約100万画素だそうです。今時のデジカメはメガピクセルを超えているから、人間はデジカメより画素数では劣っているけど、ガタガタな映像を見ているわけではない。脳が補完してくれているんだそうです。
最新の脳科学を講義形式でまとめられています。読みやすかった。
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池谷さんのファンになる一冊!!やっぱり学者さんも万人に分かりやすく、面白く研究を発表できないと、だめだよ!この研究者はこれが結構上手です。
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20/2/26
脳だけ見るとイルカの脳は高性能。だけど手が無い、指が無い
脳はもっともっとポテンシャルを秘めている。人間の体という性能の悪い乗り物に、残念ながら脳は乗ってしまった。
目の画素数は100万程
人間の脳には100分の1秒以下は同時
鼻は右が右脳へ、左が左脳へつながっている
「クオリア」ラテン語で「質」
「表現を選択できる」これが意識の条件の一つ
表情は人種、民族とは無関係に6種類。喜び、悲しみ、怒り、驚き、不安、嫌悪
記憶と言うのは正確じゃだめで、あいまいであることが絶対必要
あいまい性を確保するために、脳は物事をゆっくり学習するようにしている
脳のやり方は帰納法
基本的に人間の行動は抑制と興奮のバランスで成り立っている
脳の神経は「0」「1」。でもその「0」「1」の決まり方があいまい。揺らいでいる
「三体問題」物体が3つになるととたんに難しくなる。還元主義だと分からない。全体を見る複雑系で考えないと
脳には再現性がない。二度と同じ状態にはならない。
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イルカの脳は人間の脳よりも大きくてシワが多い、脳が九割なくてもまともな生活を送れる、体が脳を支配する、言語がないと抽象的思考ができない、人類は進化することをやめた……。
しびれるほどおもしろい。
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話題殺到の一冊。
一般向けの軽い読み物。専門的な内容がとてもわかりやすく(しかも面白く)書かれているので、とても読みやすい。
内容は広く浅い印象を受けた。
読み終わったら、頭の中は「?」がいっぱい。脳に興味を持つきっかけにはなると思う。
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脳のことについてわかりやすく説明してくれています。
学問として、また医学的知識として学ぶ機会がない領域なのですごい驚きの連続です。
このくらいは教養として知っておくにはいいと思います。
また、日頃文科系の本を読んでる人には、幅広い知識を得るためにもいいかと思います。
かなりおすすめです!
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第1章 人間は脳の力を使いこなせていない
第2章 人間は脳の解釈から逃れられない
第3章 人間はあいまいな記憶しかもてない
第4章 人間は進化のプロセスを進化させる
第5章 僕たちはなぜ脳科学を研究するのか
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得られることの出来た最大のものが
「題名にある言葉」そのもの。
脳の力を数パーセントしか使えていない・・のではなく!
体(器)によって、脳の力が制限されているという考え方。
一時期、流行った指回し体操。
毎日お風呂でやってます。
かなり意味のある運動であることを再認識♪
自分の身体をパワーアップさせることが
脳のパワーアップにつながる。
【全てはつながる原因と結果の法則】
天動説から地動説への転換のような
考え方の大きな転換を迫られた一冊でした。
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危機迫るような題名とは裏腹に、学生達の生き生きとした知的好奇心と実に率直で緻密に積み上げられている池谷博士の知恵に溢れた”人間皆同じ"な感覚。
なんだろう・・安心がコツコツ貯まっていくような(それこそ)クオリア=実感!が起きた。
元来脳はあいまいなのか。1度の記憶って限界があるんだ!といったこともそうなのだけれど、銀河の星の数に匹敵するニューロンが脳に備わっていて、そのパターンが単純に計算しても2000兆を超えるらしいのだ。しかしせいぜい普段使っているのは100くらい。だから、使いすぎるってこともないのだそうだ。
アルツハイマーのことも、ウェルニケ失語症のことも、シナプスの伝達のことも詳細がやっとわかって、嬉しかった。
そして、学生達と、心はどこに?体が脳を作る?人間らしさとは、研究者として・・など、そういうことが話される科学の世界は、深くてさわやかな青空のようでした。
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おもしろすぎる。
内容は「中高生と語る大脳生理学最前線」と帯にあるとおり、
ある限られた期間、20人という少人数の中高生たちに
作者である池谷裕二が
脳科学についての最新情報を交えながら、
脳のメカニズムをわかりやすく講義している様子をまとめている。
それこそ、つい昨日専門誌に発表されたという脳の最新情報を
おしみなく話してくれることもさることながら、
中高生を相手に、とても真摯に、まっすぐに伝え、対話が成されているのに感動した。
脳の話をしていると、とかく倫理的なことや、
アイデンティティーの在処という観点では、哲学的な話につながってしまうのだが、
池谷氏は、そのへんのスタンスが実にニュートラルでやわらかく、
科学に溺れることなく、精神論に偏ることなく
バランスの良いところに人間的な魅力を感じた。
池谷氏は
アルツハイマーの研究と、それを治す薬の研究をしているとのことだが、
こういう知性を持った研究者から生まれる薬がどんなものか楽しみだし、
まだほとんどが解明されていないという脳のメカニズムも
より納得のいく研究を発表してくれるのではないかとの期待がもて、
久々に興奮する本に出合った。
ページが少なくなるにつれ、読み終わりたくないという寂しい気持ちなったほどである。
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とにかく面白かった!
専門用語もふんだんな脳科学の講義を纏めた本なのだけれど、わかりやすくかつ興味をひく教え方に、その講義を受けたかった!と心から思った。
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「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)を読んで、ま、全体的に興味深い話ばかりだったけれど、その中のひとつ。
渡り鳥はリーダーがいて群れを導く。しかし魚の群れにはリーダーはいない。
じゃ、イワシとかはどうやって群泳しているのか…。群れはちゃんと一定の方向を泳いでいるし、いっせいに向きを変えることもする。
このいっせいに変化することが不思議なわけだ。どうやって何百匹も何千匹もいるのに瞬時に行動が伝わるのか…。
この本によれば、各々の魚が次の3つの性質があれば可能なのだそうだ。
1)群れから離れないように、隣の魚に近づく性質
2)近づきすぎてぶつからないように、一定以上近づいたら離れる性質
3)隣と同じ方向に泳ごうとする性質
魚の気持ちは分からないが、おそらくは本人達は群れになって泳いているつもりはなく、結果的に群れになっているらしい。
群れの真ん中にいる魚は外側の状況がわからない。急に進行方向が変わっても隣が変わったから自分も同じ方向へ行こう…、ってな感じなのだろう。
この理屈だと最後尾についていながら急に向きが変わって先頭になっちゃうこともあるね。
そもそも泳いでいる位置も前になったり後ろになったり定位置ではないようだが。
向きが変わるのもランダムで本の内容を匝なりに解釈すると、先頭が向きを変えるわけではなく群れのどこかが気まぐれに向きが変われば全体も変わるらしい。
なんで脳の本なのにこんな話があるかというと『ものごとをバラバラにしただけじゃわかんない』(P248)という例え。
つまりニューロン(魚)の働きを調べるとシンプルだけれど、ニューロンの集まりたる脳(群れ)の働きは複雑だ。木も見て森も見ないといけない。
そしてものごとは物質ではない目に見えないルールを理解しなければならないってことなんだろうな。