紙の本
脳科学にはまっています
2016/05/17 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳科学の本はいろいろと出ていますが、個人的にはこの著者の脳科学の本が面白いと思います。何も高尚なお話をしているのではなく、誰にでも親しみやすい内容になっていると思います。
投稿元:
レビューを見る
2006年の最後に読了の本にして、2006年のMVP。いい意味で、オレも結局ロボットだよなぁ、と気が楽になった本。
投稿元:
レビューを見る
面白く、興味深い本。中高生に対する講義を元にしたものとのこと、これからこの分野に進む可能性があるヒトに対して語るため、専門的な話を分かりやすく話す内容に惹き込まれる。もう、この分野を研究することは無いだろう人間にとっても。また、門外漢に何かを伝えようとすることは自らの知識や常識を再整理するのに重要で、また自分の力が試される場だと認識。
投稿元:
レビューを見る
中高生へのレクチャーの体裁をとっているが、最新の大脳生理学の知識の奥深さと限界を余すところ無く伝える。脳とコンピュータとの相違、身体が脳を作る(閉じこめられた脳の力)、人とアンドロイドの境界線、アルツハイマーとの戦い、行列をつかった記憶のシミュレーション・・・などなど、落ち着いた体裁にもかかわらず、エキサイティングな展開の一冊。適当に手にとって読んだ本で久々の大当たりの内容であり、お勧めであります。2007/02/12
投稿元:
レビューを見る
人間の脳について、平易な文章でかかれているので、ためになります。
途中、実験の表記のところで
グロテスクな想像をしてしまい何度か本を閉じましたが...。
身近な脳について知るにはもってこいの本です。
投稿元:
レビューを見る
人間の記憶があいまいな理由・アルツハイマー病の原因などが詳しくかつ分かりやすく書いてあります。
なるほど!の連続です。
投稿元:
レビューを見る
すっごくおもしろかった。脳のことがとてもわかりやすく書いてあって、ちょっとした脳の実験(盲点をみる、など)もできて、かなりワクワクしました。おすすめです。
投稿元:
レビューを見る
『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語り尽くす。
「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。
投稿元:
レビューを見る
最初に講義の内容をそのまま書籍科しているので、文体などに違和感を感じるかもしれないが、これを乗り越えれば比較的気楽に読むことができる。
内容は中〜高校生向けのなので、簡易な言葉で脳の不思議を解説している。基本的にまだ解明されていない脳の事をカジュアルに知ることはおもしろい。
投稿元:
レビューを見る
新しさはないけれど、すごい読みやすくまとまっていて、今更ながら「そうか!」と思わされた部分がたくさんあった。
投稿元:
レビューを見る
2007/05 説明のもっていきかたが面白い。みてとれる以外を「わかっている」とは言い切れないのだとあらためて思う。さりとて、見えているものを断じることもできない。
投稿元:
レビューを見る
難しい内容にも関わらず中高生でもわかるように、
平易に、そして興味がもてる内容を取り扱っている。
中高生でもわかる内容にしているが、
以前脳や細胞を勉強していた人でも、
理解を、興味を深めれれる内容と感じた。
以下略抜粋
「脳の100ステップ問題(P.272)
脳の処理が完了するまでに1/10秒。
シナプスの情報伝達に1/1000秒。」
「科学は解釈学だ。(P.369)
常夜灯と近視の相関関係を例にあげている。
5W以上の常夜灯をつけて寝た子供の89%が近視に。
常夜灯は近視になると結論付けた学者に対し、
その後反論論文がでる。
近視は遺伝ではないか。
常夜灯をつける親は、だいたいが近視のため。
以下抜粋。
科学という学問は揺るぎのない確固たる営みに思えるけど、
現実にはデータの解釈によって結論が左右される。
そう、科学は解釈学だ。」
投稿元:
レビューを見る
本書の中で面白いと思った点3つ。
1)脳なんてそんなに簡単にわかってたまるか。そもそも自分らの脳を通じて理解するわけだし…という矛盾に気づきながらも、脳を解明したいと夢見るロマンチストが脳科学者なのだそうだ(少しわかる気がする)。
2)なんでもかんでも科学至上主義というのは、ある意味信仰と同じ。「科学だから信じる」という判断基準は、かなり相対的で危うい基盤の上に成立している…と、自らのメシの種を冷静に分析しているところも面白い(門外漢の私も同じことを考えてた)。
3)いつも脳がカラダを支配しているわけではなく、カラダが脳を支配していることもあるのだ…だから、練習しているとそれ専用の回路が脳にできて、無意識にカラダを動かせたりするのね。
今の世の中、脳はカラダを馬鹿にしすぎてないか。たまには脳を支配下に置くことも必要なんじゃないか。まずは動け、ってことか。ブルース・リーの教えのように。
この本、読んだらすぐに古本屋へ…と思ってたが、あとがきで「脳科学の資料としても使っていただける」とあったので、手許に置くことにした。資料として使うことはないかもしれないけれど、何年か後に読み返したら、また新たな印象を持つだろうか。
2007.05.21-08.01.20
投稿元:
レビューを見る
専門的な本ですが、なかなか面白い。
(あくまで入門書であるものの)『専門的で素人が読んで面白い本』って感じ。
投稿元:
レビューを見る
5番目の視覚野が壊されると動いているものが見えなくなる。人との会話にも支障をきたす。(唇の動きがみえないから)
ラジコンねずみ
ハンドル→ヒゲを刺激
アクセル→報酬系を刺激
脳というのは進化に最小限必要な程度の進化を遂げたのではなく、過剰に進化してしまった。進化の教科書を読むと、環境に合わせて動物は進化してきたとあるけど、これはあくまで体の話。脳に関しては、環境に適応する以上に進化してしまっていて、それゆえに、全能力は使いこなされていない。能力のリミッターは脳ではなく体というわけだ。
大きな荷物を肩に担いで運んでいるときは、おおいな荷物の先まで神経が行き渡るようにかんじられるね。
体は脳をきめているかもしれないけれど、脳も体をきめている。
汎化=事象を一般化する。
宿題1の答え
もしもこの箱が立方体なら変の長さは同じはずなのに、真ん中の立方体の棒は手前にあるような「気がする」。下の立方体にある棒はおくにあるような「気がする」。立体視しようとして脳が勝手に補正するから錯覚が生まれる。
なぜ、錯覚がうまれるか→世の中は三次元なのに、網膜は二次元だから。
この三つの特徴、つまり、形、色、動きの情報は解析にかかる時間が異なる。
赤いりんごがころがっている、と一口に描写してしまったらうそなんだ。なぜなら、それは決して同時の現象ではありえなくて、転がっている瞬間の少し直前のりんごとそのまた少し直前の赤色がいまの意識のなかでひとまとめにされて赤いりんごが転がっていると「錯覚」しているだけなの。
人間は同時にすべてのものを把握することはできないんだ。
ここまでいろいろ話(錯覚、盲点、時間の埋め込み、色づけ、目に入った光をどう解釈するか)してきたけど、人間の行動の中で意識してやっていることは意外と少なくて、見るという行為でさえも無意識だとわかった。こう考えていくと、人間の行動のほとんどが無意識かもしれないと創造できるよね。
クオリア=覚醒感覚
音楽を聴いて、すごく美しいと思ったり、悲しい気分になったり、りんごを食べて追いしとか甘酸っぱいとか。そういう生々しい感覚のことをクオリアという。
クオリアというのは「表現を選択」できない。
意識の条件
?表現の選択(判断できる)
?短期記憶=ワーキングメモリ
?可塑性(過去の記憶)、経験を糧にする
これら三つの特徴がすべて言葉に備わっているから、言葉というのはまさに意識的なんだね。
表情は人種を超えて、世界共通
顔の表情のパターンは遺伝子に記憶されてる
言語として存在しないものは連想しにくい
「言語をしれば、その国や社会構造体系を知ることができる」チョムスキー言語学者
⇔ 人間は自分の言葉で自分の世界を構築してる。自分の使う言葉が相手に与えるイメージをつくる。言葉こそ自分自身。
ミラーニューロン
研究者がシャーベットを食べるたびに、サルも口にもっていく部分の神経がし��きされていたことから発見
ある「しぐさ」に反応する神経
好きなときにボタンを押す実験
動かそう!と意識で思った瞬間には、すでに、無意識は行動を始めてる。
まずは無意識で神経が活動し始めて、その無意識の神経活動が手の動きを促して「ボタンを押す」という行為を生み出すとともに、その一方でクオリア、つまり「押そう」という意識や感覚を脳に生み出している。
→自由意志などない!
扁桃体を失うと「恐怖」の感情がなくなる。
サルは普通、イヌに近づかないけど、平気で近づくようになる。そして交尾しようとする。
動物には「本能」の欲求がまずあって、それを「恐怖」によってかんじがらめにした状態が「理性」ということになる。
完璧な記憶は役に立たないから、脳はあいまいに記憶しようとする。
ものごとはばらばらにしただけではわからない=還元主義だけではだめ
社会の動きなんかは、まさにそうだよね。株価とか為替とか。それに宗教とかも。人間ってここのときと集団のときとぜんぜん行動が違うでしょ。そういうものも「複雑系」を考えないとダメなんだ。
なぜチョキをだすか、なぜ人をすきになるか
特に理由はない
「ゆらぎ」に起因している。。
脳の中にある程度の予備知識がないと知能は生まれない。経験がないと予測なんてできやしない。記憶や予測は知性の必要条件。
相手がきっとこういうことをしゃべっているんだおろうと予測して、情報をどんどん埋め込むわけ。
だから相手の声が十分届かなくても会話が成立する。
近視の話
夜蛍光灯をつけて子供を寝かせる親の子供は55%
でも、近視の親のせい?近視の親は子供が良く見えるように常夜灯をつける。
これこそ科学の本質をついた問題かも。一見、科学という学問はゆるぎのない確固たる営みに思えるけど、現実にはデータの解釈によって結論が左右される。
科学=解釈学