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紙の本
「死」を望んでいる若者達の心が「生」に向かうには何が必要なのだろうか。
2010/09/02 08:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺未遂常習者たちばかりが集まってきた。でも、主人公・セイは確実に死ねる方法を選んで未遂を繰り返したのではないようだ。「楽に死ねる」方法を何度も選んでは「失敗」しているらしい。
何度目かの未遂後、病院で「生きる権利を放棄するものは、生きる義務をも放棄している。それを本人が認識するならば書類にサインを・・・」と言われ、セイはこれで死ねるんだと思った。楽に、ね。
だけれど、目覚めたのは南国の日差しが強い島。そこに集まったのは、同じく生きる義務を放棄した者たち。日本国はその義務を放棄したものを守らない。そうして、島へ送っているらしい。島には水道も電気もない。サバイバル状態で生きるか、それともそれこそ本望と死を選ぶか。決めるのは自分。さあ、死のうと思った矢先、低い建物から飛び降りた人間に直面。初めて「死」の苦しみを目の当たりにして、ほとんどの「未遂者」が怯える。「死にたい」が「死ねない」に変わった瞬間だ。
ここからは個々に歩む道が分かれていく。やはり「死」を選ぶのか、とりあえず明日に向かうのか・・・。
セイは積極的に「死」も「生」も選べないまま、とりあえず明日を迎え続ける。「死ねない」が「生きたい」に変わるには何が必要なのだろうか・・・。
それはともかく、何故こんなにも「生」に背を向ける若者ばかりがいるのか。それぞれに理由があるのだろう。何に追い詰められ、何に絶望して・・・。でも、誰しも積極的に「死」を選んではいない。そして、「生」も選んでいない。
セイたちの気持ちが、今後、どのように動いていくのか、知りたい。
取り上げられたテーマは興味深い。日本の法律からも社会からも自由になった若者たち(若者しかいないという理由がわからないけれど)。生きるのも死ぬのも、誰かを殴るのも殺すのも犯すのも自由。盗みも咎められない。無法地帯。言わば弱肉強食のサバイバル。日本の社会から逃げようとし続けてきた者が強者となる場合もあるんだ。また、弱者のままのヤツもいる。死が身近に迫った世界に直面した若者たちは、どう行動するのだろう。
しかし、少し画に不満。キャラが区別しにくいな(苦笑)。
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自殺島
2020/09/02 03:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mike - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺常習者達が集められ島流にされ国に見捨てられます。島での死を選ばなかった人達それぞれが葛藤しながら生きていく姿は見応えがあります。
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要らない人生?
2019/03/02 19:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺未遂を繰り返し、リストアップされたあげく、ある書類にサインを求められる人々。
やっと、人生を終えると安心するけれど、待っていたのは・・・
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島の登場人物全員?
2016/01/30 19:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ATS - この投稿者のレビュー一覧を見る
島で登場する人物全員重い過去というか自殺未遂経験者みたいな構成です。人間のエゴとか醜い部分も描かれています。登場人物の誰に共感するのかでこの作品の評価は変わりそうです。
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失敗者の島
2015/11/28 11:43
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ん〜自殺失敗者...生きて行く為の援助を拒否された人達の姥捨て山的な場所(島)ですね。姥捨て山と違うのは、島に行くまでの目印を付けれないって所ですね。
実際生きる為のサバイバルになって来ていますけどね。