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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラー絵がとても素敵です。この表紙に惹かれてつい読んでしまいます。独特なストーリーですがはまってしまいます。
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淡い幽玄の住人達の幻想生態観察記。
第二集収録作:「やまねむる」「筆の海」「露を吸う群」「雨がくる虹がたつ」「綿胞子」
和風異世界散策を好む方や、ファーブル昆虫記に夢中になった少年時代を持つ方にオススメ。
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コレに収録されている「筆の海」という話がとても好き。動かない黒色の右足を持ち、蟲封じの秘書の「狩房文庫」を守る淡幽という娘の話。
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蟲、と呼ばれる異形のものと、ヒトを繋ぐ蟲師ギンコの話(って説明が難しいなあ)。独特の世界観と、色使いが好き。特に「筆の海」の淡幽が好きなので二巻を。
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1.やまねむる 2.筆の海 3.霞を吸う群 4.雨がくる虹がたつ 5.綿胞子の5話を収録。
すごいなあ、どっからこんな話思いつくのだろうと思わされる話ばかりです。「筆の海」とか。個人的には、虹の話が好き。
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見慣れた動植物とは違う「蟲」というものをテーマに描かれている漫画です。次々と新しい「蟲」がでてくるこの作品。第2巻では「筆の海」や「雨が来る虹が立つ」などの5話。物悲しいような、懐かしいようなそんな気持ちにさせてくれるマンガです。
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やまねむる
筆の海(ふでのうみ)
露を吸う群(つゆをすうむれ)
雨が来る虹がたつ(あめがくるにじがたつ)
綿胞子(わたぼうし)
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「筆の海」の淡幽とギンコの会話がすごくいい。言葉も少なくて静かな場面だけど、交わす一言一言から二人の気持ちが静かに伝わってくきます。
どのエピソードも良いですが「やまねむる」「綿胞子」が蟲と人とのありかたを考えさせられて、印象に残りました。
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“「………… お前も 蟲師か」
「蟲の話 集めてんだろ? 協力すれば 「狩房文庫」 閲覧できると 聞いたんだが」
「……悪いが 帰ってくれ
蟲を殺す話は もう たくさんだ」
どさっ
「じゃ 殺さねぇ 話しな あ―― そっちの方が 随分多いな」
「いや それでは 役に――」
「え―― まずは 黒子を食う 蟲の話」
「…… 黒子?」
「ん 何か 今 言いかけた だろ」
「……いや いい 話してくれ 蟲の話……」”
「やまねむる」
ムジカーー。悲しい。
「筆の海」
「露を吸う群」
蟲を選んだ女の子。
「雨がくる虹がたつ」
珍しくおっさんがメイン。
「綿胞子」
ちょっぴり薄気味悪いかも。
“「なぁ ……ギンコ と言ったな」
「ん」
「あんただって 何か目的があって 旅してたんじゃ ないのか
何故こんな…… 通りすがりの者に 手を貸す」
「だから 俺も それ 見たいだけ だよ」
……特別 目的があって 旅してるわけじゃ なくてな…… でもまぁ…… ずっと 虹蛇<こうだ 探してるわけにも
とりあえず 俺は…… そうだな 立秋までに 見つからなきゃ 手を引くよ そういう 契約なら いいだろ?」”
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1~7巻まで、一気読みした感想。
なんで、7巻まで全部同じですm(__)m
動物でもない、植物でもない、この世のものともいいきれない曖昧な存在、蟲。
それをとりまく人間達の悲喜こもごも。
アニメでみて、面白かったのでオトナ買いしましたww
いやあ、完成度高いっす。どうやらこれがデビュー作(1巻の「瞼の光」)なんだそうですが、すでに大家の貫禄が…。ま、ギンコの服装、つかズボン、へんですけどww
この幕末と明治の間の架空の時間、もしくはずっと鎖国を続けている日本、っていう時代OR舞台設定がすごく効いてます。
日本って美しい。
日本語って美しい。
そういうことをしみじみと感じさせてくれる秀作。
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筆の海っていう話が特に好きです。
あとがきの、収録されている話のそれぞれをまとめた絵がかわいらしくて好きです。いつも楽しんで見ています。
怖いし気持ち悪いしと思うこともあるけれど、それに済ませることはできない良さがあります。
今まで読んだことのなかったタイプの漫画です。
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初期のギンコは猫っぽいんだよね。だんだん犬化する。
漆原さんの優しい色遣いが好きだ。表紙の紙も和紙みたいな手触りで優しい。
「やまねむる」
ヌシを殺して成り代わり、蟲に殺され成り代わられる。因果応報の話。そうなるしかないと分かっていても、切ない。
「筆の海」
どこへも行けなくても、自由か不自由かは自分で決める。
「露を吸う群」
生きものはみんなそれぞれの時間を持っている。寿命が短い生きものが生きている時間は、恋のようなものなんだろうか。何度経験しても、何度同じ道を辿っても、特別に感じられる。恋のようなものなんだろうか。
「雨がくる虹が立つ」
蟲に魅了された男の息子の話。
「綿帽子」
情ってのは厄介だよな。人から正気を奪って、操り、人を生かす。
最後の
「不可解な生きものだ」
「いいからお前もう寝ろよ…」
の会話がツボに入って好きすぎて困る。別に困らないけど。
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いつぞやアニメ化した時はクオリティの高さや声の違和感0度に万歳しまくっていて、いざ映画化されたら………
あそこまで世界観を台無しにしてくれた実写映画は他に知らない。
最初から最後まで展開についていけず、突っ込みどころ満載で漫画の感動を返せ!!!と帰りの車で騒ぎまくった映画なんて、今のところあれだけだ。
無理矢理一話にするんじゃなく、短編集映画にすればもうちょい違ったろうに。
だいたいあれじゃ鬼太郎だ(笑)
今回はそんな蟲師のお話。
【蟲師】
漆原友紀 著
二巻の表紙にした理由は、二巻があまりに濃いから。映画では完璧な恋人扱いだった(ここ突っ込みポイント)淡幽の話や、映画では旅のパートナー扱い(ここも突っ込みポイント)虹郎の話が入っているから。
ではなく、あくまで個人的趣味に走ってます。
二巻の一話目である「やまねむる」
がアニメでも漫画でもいい仕事をしているからです。
まず題名になっている蟲師という職業ですが、幽霊とかとはちょいと違うけれど、見ることができる人は素質がある人だけで【蟲】を研究したり退治したりしている人達のこと。
主人公のギンコもそんな蟲師の一人。
ただ、蟲を寄せ付けやすい体質であるため、一カ所に長くとどまっていることはできません。
ヘビースモーカーですが、あれは蟲タバコと言って、蟲を追い払うために普段吸ってます。
それ以外の意味でも吸ってるだろうけど。
蟲についての説明は、一巻でギンコさんが詳しく説明してくれています。(ロリコン疑惑を付随しながら)
さて、なぜ「やまねむる」を選んだか。
それは冒頭にギンコさんがずぞぞぞとそばを食べるシーンがあり、そのシーンが可愛くて(笑)
アニメでは五回くらい連続で見直した気がする。連続じゃなければもっと。
え?そこ?とか突っ込み入れない。
ギンコさんは普段けっこう淡々としている感じですが、この話は特別キレてます。熱い男ギンコ!!
キレてるところも何度も見直しましたよ、もちろん。
そして最後、またいつものギンコさんらしい感じにはなるものの、どこか……と、色々な表情を見せてくれてお得感があるから!!です。
蟲師は明るい話もあれば、ダークすぎる話もある。中には気持ち悪い話もある。この二巻だけ読んでも十分伝わると思います。
ギンコさんはたいてい干渉していても結末が第三者ってこともしばしば。
全ての話がハッピーエンドで終わらないのが、この蟲師の良いところなんだろうなぁ、きっと。
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「筆の海」「綿胞子」がよかった。
蟲と人との繋がり。情。
気付けば蟲に操られている人たちが痛々しく、切ない。
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全巻通して、ぶっちぎりで一番好きな話が「筆の海」。
ただ淡幽が好き、というか、ギンコと同じ方向を向いて”今を生きている”キャラクターである淡幽の存在感が、やはり群を抜いている。