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新人王を獲った零だったが、いじめられているヒナのために、自分が何もできないと勝手に思い込んでいた。一方、ヒナは学校で心が挫けそうになりながらも、懸命にいじめと戦っていた。二人の様々な思いが交錯する中、物語は新たな展開をみせる。「本当の優しさとは何か?」読者の方に問いかけます。様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。
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いつもながら、素晴らしいです。
本当はこんなにうまくはいかない、ひなちゃんのような勇気と強さを持った子なんて、そうそういないと思います。だけど、確かに私はこのお話から、勇気をもらいました。
でも、ひなちゃんが救われた一方、ちほちゃんと担任の先生からは、元の居場所が失われてしまった。
誰もが救われるわけではない、「負け」が臨場感を持って描かれる世界だから、がっつり真剣に読み込んでしまいます。
次巻は零くんと名人との初対局。どんな嵐を見せてくれるのか、楽しみです。
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こんな先生がいたら理想だよな、とは思った。
実際、こんなに親身になって苛めに取り組んでくれる教師がどれだけいるのだろう。心労で倒れた女性教師のような人の方が大半なのではないだろうか。私は『なかったこと』にされたので、そんなことが実際に起こるなんてことがありえないと思ってしまうへそ曲がりになってしまったけど、こういう先生がいたら何かが変わっていたのかもね。
作り話だからこそ感動した。
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今回も涙腺崩壊トラップがあちらこちらにあって感動でした。
ようやくひなちゃんの抱えていた問題に区切りがついて、次は将棋の話がメインになっていくようなので、主人公として零のこれからの展開に期待です。
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順慶さんの章は色々と胸に痛い。
信じれば夢は叶うという言葉ははしょりすぎだとか
棋士だけではなくちょっと特殊と世間から見られているような仕事についている人に
悪気なく「年収いくら」「早く名人になってよ」と言うのは
「サラリーマンって年収いくら」「早く社長になってよ」と言うのと変わらないとか
先生ご自身も感じられたことがあるのではと思う。
相手に悪気がないとしても、そうしたことで傷ついたりする。
やればやるほど上には上がいて、目指す場所は遠くなり
きちんと前に進もうと思う人ほどゴールは永遠に届かない。
暗い海を泳ぐ辛さに苦しみ、厭わず飛び込んでいく二海堂くんを
すごいと思う零くんも、傍から見れば何度でも飛び込んでいく人間に見えるのだ。
リミッターの効いた努力という言葉は痛いなと思った。
自分を守る為にリミッターをつけて、つまりは全力で努力をせず
言い訳ばかりすることが、己にはないだろうかと考えてしまう。
新聞紙に包まれた花束と、それを見て「ばっかやろう」という二海堂くんが堪らない。
「甘い」「しょっぱい」+「冷・温」の魔のループには吹いた。(笑)
私の生まれ故郷であり、懐かしく温かく、大好きな町、京都。
そんな町を、悲しい気持ちでひなちゃんが歩いていたことが
とても辛く寂しく、零くんのお蔭で鴨川だけでも
少しでも温かい景色になってくれたらいいと思った。
辛い思いをしてきた人が、幸せを感じた時に
これはなんだろう、本当だろか、いつかなくなってしまうのではと
恐怖すら感じる。本当によくわかる。
急に消えてしまうとしても、忘れずにいたい。
切なく胸に迫る零くんの嬉し涙だ。
前巻ではただ酷いと思ったひなちゃんの担任の先生が
過去にあったいろんなことがあっての態度だったことがさらりと描かれ
少し救済される感じだ。
担任が変わり、国分先生たちが本気で介入してきてくれたことは良かったが
どこかで、何故もっと早くしてくれなかったのかとも思ってしまう。
高城さんがこの後物語のキャラ的に”救済”されることはあるのだろうか。
涙を堪えながら読んでいるところに、届いたちほちゃんからの手紙には
一度本を閉じて読むのをやめなければならないほど号泣してしまった。
友達を作る3つのステップ、動物、年上、年が近い友達
というのは、本当にそうだなと思う。
そして、最後のステップでちほちゃんがひなちゃんのことを
思い出してくれて本当に良かった。
川島さんたちとクッキーを作るエピソードは、駄目押し。
涙が止まらなくなる。
彼女たちが謝ってくれて良かったと思うし
ひなちゃんが彼女たちを怒って無視したりもしなくて
お互いにそれぞれが少し救われたのだと思う。
本筋とは関係ないが、このチャプターの扉絵が可愛らしくて。
ももちゃんが落としてしまったリスポッケ先生の縫い包み。
ひなちゃんと探しまわり、商店街のいろんな人の話で
見つかった寝具屋���んのおじいちゃんが、ハンガーに吊るしておいてくれていて
笑顔で洗濯バサミから縫い包みを外して渡してくれるところが
一枚の絵なのに様々な感情や背景や物語が詰まっていて素晴らしい。
それと、あとがきであるゆかいななかまたちにある
T田さんのジャケットの『ココ』。
私も気になって戻したくなる人なので、笑った。
いよいよ次巻は宗谷名人との対局。
想像しただけで、鳥肌がたってしまう。
次巻も楽しみ。
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この1冊だけで何度泣いたかかわからない!!
ありがちな展開なのにそこに使われる言葉や登場人物の心情がドスンと心に来る感じ。
ここでひなちゃんのいじめ問題は一段落かな?
あと、タイトルページでずっと続いていたももちゃんのぬいぐるみ探しも(笑)
これでひなちゃんの日常が戻るとほっとしたところにトドメと言わんばかりのちほちゃんからの手紙で止まった涙がまた…
夏休み、ちほちゃんと再会したストーリーも描いてもらえたらまたそこで泣いてしまいそう。
ひなちゃんのいじめ問題でいつもふわふわしてみんなの癒し系だったあかりさん(おねいちゃん)もあの笑顔の裏にたくさんの重いものを抱えて生活していたんですね。
それなのにいつもみんなを安心させる笑顔でいられるあかりさんが凄い!
いつかあかりさんの重い荷物も誰かと分け合って生活できる日が来るといいな。
3姉妹のことばかりになってしまったけど、零くんにも良いお友達が出来たようで安心しました。
先生や大人だけじゃなく同世代のお友達がもっと増えると良いね。
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今回の話でいじめの件は一区切り。
それにしても今回の先生の言葉のなかに教育という言葉は
教え、育むこと。
みたいなことが書いてあったんだけども、
教育なんてことばを考えたこともなかった僕にとって
今回の話は本当に深いな~と思いました。
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国分先生かっこよすぎ
ひなちゃんかわいすぎ
おれにはあんな事件の後でクラスのみんなと仲良くなれる器量がない
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あああ、どのキャラクターも好きすぎる…!
ひなちゃんから、零くんから、たくさんたくさん元気をもらいました。
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ずっとつっかかっていたひなちゃんの問題がメイン。
将棋はほとんど進展なし。
次回から宗谷名人との対決で新キャラも登場し、
次のステージへと進行する予感。
うみのさんは、
自分が天才じゃないと気づいても、夢に向かってあがき続ける人を描いてくれるから好き。
ヒーローばかりに勇気付けられるわけじゃないから。
今後も楽しみ。
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今の歳になると先生の辛さがよくわかってくる。教育ってすごい言葉だなぁ。次の巻からはまた将棋の話が主になりそうなので、それも期待!!
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ひなちゃんの問題が重いせいか、棋士たちの戯れる姿が癒しになってます。これまでは棋士たちが重くて、川本家が癒しだった。その辺りのバランスのとり方が上手い。読者に甘過ぎず厳しすぎず。『3月のライオン』は生きる活力を与えてくれる作品だ。
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中年~壮年大活躍である。野口先輩も入れちゃえ♪少年にすら近い青年ですが。校長先生くらいの世代の男性方…、名人に近いおじいさま世代にも、読んで勇気を貰ってる人がいると思います。
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何もしていないって、本人が思っていても、その人の行動に救われることは往々にある。
でも、個人的な偏見丸出しだけど、いじめ問題の扱い方がなんだか鼻に付く感じが、少し受け付けなかった。
いじめをする側は、もちろん悪いし、そっちにも悩みがあるとか言うのが正しいとも思わない。
結局は、担当の先生にも微妙にフォローを入れて、まだクラスには問題が残っていて、そううまくは解決しないんだよ、っていう結論に落ち着いた。
ただ、ひなちゃんに光が差すシーンがカラーページでもないのに、鮮やかに浮かんできて良かった。
いよいよ宗谷名人と零の対局。
次に期待。
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今回も期待を裏切らない内容に満足。これだけ売れてると映像化の話もあると思うけど止めてほしい…特に実写はイメージをぶち壊す。