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ペリリュー島でのサバイバル。日本軍の敗残兵は、米軍の倉庫から食糧を盗んで、何とか食いつないできたが、潜伏先の洞窟を米兵に見つけられてしまう。ついには味方の死体を食うか食わないかというところまで追い詰められていき…
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冒頭、田丸一等兵の故郷である水戸に黒い煤が降る。昭和20年3月10日、東京大空襲の翌日のことであった。その頃、遠くペリリュー島では、田丸たちが持久作戦のため分散して各壕に潜んでいた。しかし、物資調達部隊が待ち伏せに遭って竹野内中尉が捕虜となり、各壕の配置を知った米軍が一斉に掃討作戦を開始する。長い一日の始まりだった。なお、本書に描かれたような米兵による日本兵の遺体(または重傷者)損壊行為はこの頃には常態化していた。リンドバーク曰く、「金歯を求めて日本兵の遺体の口をこじ開けたアメリカ兵の話(『そいつは歩兵お得意の内職でね』)。…この戦争はドイツ人や日本人ばかりではない、あらゆる諸国民に恥辱と荒廃をもたらしたのだ」。
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東京大空襲のあった時期。
もはや消耗の一途をたどる戦局。
米軍からの糧食奪取失敗から、
ますます追い詰められることとなった田丸たち。
襲撃に遭い、疲れや飢えや傷に倒れ、
仲間たちが次々に命を落としていく。
つらい。苦しい。胃にずんとくる重さ。
でも、目を離せない。「離してはいけない」という
思いもあるけれど、そんな中でも息づく
「生きようとする力」に心引かれる…。
こんな経験をしなくてもいい、それがどんなに
素晴らしいことだろうかと感じます。
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殺害した日本兵の顔面をくりぬき、金歯を奪取する米兵。逆に日本兵も殺した米兵の死体を木に吊るして見せしめ行為を行う。
くだらない。無情すぎる。漫画が描きたいもの、家族と普通に暮らしていたいもの、様々な若者が国の命令により、不毛な作戦で死んでゆく。
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片倉兵長、あの状態から早々の完全復活。怖い。
米軍の英語が、わかる単語以外めっちゃ読みにくいのとか、本当によくできた漫画で感心する。「なにを話してるんだ?」って聞きにくい声を一生懸命聞くキャラクターと同じ気持ちになる。
あと、どうしても言いたいことがあるんだけど。
「高木ってなに?サイコパス??」
もう高木こえぇよ。いなくなってくれよ、マジで。そう思いながら読んでた。泉くんとのやりとりとか、もうホント怖いわ。何か欠落してるキャラをこの頭身で描かれると本当に怖いわ。干からびててくれ。頼む。
以下ネタバレ。
泉くんのところ、泣いた。少尉の影を追い、想い、生きてきた。それが憧れが尊敬か恋か愛かわからないけど。彼にとって少尉ははじめて自分を一人間として認めてくれた人だったんだろう。死に際に彼が最後の最後まで握った紅は「隠したいもの」だったのか「手放したくないもの」だったのか。
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ひとつ、上手くいくようになったと思ったのもつかの間、米軍陣地への侵入に失敗した部隊から潜伏場所がバレ、襲撃をうけます。
なす術もなく殺されてゆく日本兵たち。
いい奴かどうかは関係なく、無慈悲に命が奪われてゆく様は、改めて戦争な悲惨さを感じさせます。
米軍指揮官の「敵も見方も狂っている」という言葉には、例え優勢だとしても、狂っていないといられない、戦争という過酷な環境を示しているように思います。
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戦争に負けるとは、どういう事か。勝つ側であっても、最前線には、安らぎがない。人は、狂わないと戦争なんて継続出来ない。殺しあいに勝利者なんていない。
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平和だったのは、たった数日だけだった。
日本人だって酷いことをしている。
わかってはいるけど、何て狂っているんだろう。
生き埋め
火炎放射器での攻撃
たった今息を引き取ったばかりの死体の口を裂いて金歯を取り出し、喜ぶ
本当に酷い…
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非日常だとはいえ、
敵は自分とは全く違う生き物だとでも思ってもないと
自分自身が保てないってのはあるんだろうなぁと思う。