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全米オープンの18番ホールで、串刺しになった死体が発見される・・・なかなか衝撃的な殺人だけど、内容は軽いタッチで読みやすい。展開はちょっと無理やりな感じもするけど、鏑木シリーズ以外の河合莞爾もやはり面白い、と思わせる一冊。
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物語の序盤は事件の影すらなく、ゴルフ界の英雄とそのキャディーの出会い、そしてその歩みに筆が割かれ、ミステリらしからぬ展開が続きますが、これがべらぼうに面白い!熱い展開は「鏑木特捜班シリーズ」でもお馴染みですが、今回はスポーツ漫画のような興奮が味わえます。
そして探偵が登場してからもゴルフ関連の描写が続きます。しかし事件が起きてからは一気にその雰囲気を変え、昔の伝承やら、被害者を取り巻く人間関係やらがクローズアップされ、本格ミステリそのものといった展開に雪崩れ込みます。
本書の特徴はなんといっても死体の不可解性でしょう。ピンフラッグに串刺しにした意味はあるのか?その方法は?
さらにミスリードが効いており、凡その読者が想像するであろうものが偽の推理として語られ、そこから一歩踏み込んだところに真相があり、著者の力量を再認識しました。
昨年の『ダンテライオン』は傑作だったにも関わらず各ランキングに掠りもしなかったので、本書が正当に評価されることを望みます。
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序盤はひたすらゴルフの話が続く展開でミステリーの匂いが全くしませんが、探偵役とワトソン役の掛け合いが面白いですし、ゴルフの薀蓄も興味深くて楽しめました。
ミステリーも上々の出来で、冒頭の160年前の伝承を見せておいて意外なところからひっくり返してみせる技巧に舌を巻きました。ミステリーとゴルフががっちり噛み合った力作だと思います。
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全米オープンの18番ホールで串刺しにされた死体が発見された。その姿は「神の木」の伝承を思わせるものだった…
序盤はゴルフ界の英雄とそのキャディの出会い、二人で歴史を作ってゆく過程が延々と描かれるが、ゴルフを知らなくても面白いドラマである。そして殺人が起こって話はミステリっぽくなるが、やはり事件を通じて一番心に残るのはゴルフに生涯を捧げた人々の生き様かも。
この著者は鏑木シリーズ以外も面白いと再確認した。
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読みやすい文章ですいすい読めた。
若干ご都合主義なところもあるけど(ジャックが警部の捜査に協力するところなど)楽しく読めた。
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全米オープンの18番ホールでピンフラグに串刺しとなった死体が発見され・・・、というゴルフ場が舞台のミステリ。ストーリーもトリックも登場人物のキャラクタも申し分ないのですが、探偵役プロゴルファーのキャラ設定に説得力がなさ過ぎて★一つ減点。
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ゴルフに関してはほぼ知識ゼロの私でも、楽しく読めた。文章のテンポが良く、探偵役のプロゴルファーと相棒役のキャディーとの掛け合いも面白いし、もちろん本格ミステリとしても申し分ない。でも、やっぱりゴルフをされている人の方が楽しめただろうなぁとは思う。先住民の伝承部分を除けば、この本のほとんどがゴルフで占められているんだもの。でも、ジャックの超ミラクルショットは素人の私でも、ミラクル過ぎて面白かったです(笑)
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ゴルフ×ミステリー。160年前の先住民族の虐殺から舞台は現代のゴルフ場へ。
ミスリードに翻弄されながら、ミステリー部分も、ゴルフ部分もドキドキワクワク読みました。
凄惨な事件の真相はとても哀しく、事件関係者を思うとなんともやりきれない。。ゴルフ場と青空の清々しさに救われる。
ただ普通にジャックが試合で活躍する姿も読んでみたい。たとえ出来過ぎでもミラクルショットの連続にワクワク、楽しく読めそう。
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ゴルフ場で起こった殺人事件をゴルフに疎い刑事とプロゴルファーのコンビが解決する物語だが,ゴルフをしない小生でも楽しく読めた.18番ホールに串刺しになったトニーの死体が発見され,彼はニックのキャディーだった.前年にニックが演じた18番ホールでの神業のようなショットを疑問を抱いたジャックがヒューズ警部とのやり取りで次第に真相に迫る過程が楽しめる.心理学も含めて多くの知識をもつジャックの推理が凄い.最終的には,ゴルフでいう誤球が重要な観点になるが,キャディーとプロゴルファーの関係が事件の背景になってくる.面白かった.
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これはもう素直に面白い、で良いんじゃないかな。
結構にヒドイ殺人事件が起きているにも関わらず、陰湿な雰囲気にならずに楽しく読めるし。
展開は読めてしまうが、それ以上の上質な洋モノのミステリー小説感が味わえました。
日本の警察モノより、こっちの方が良いんじゃないでしょうか
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以前から気になっていた作品を読了。探偵役が、スーパーマンすぎたけど、ところどころ感動する箇所もありよかった。
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最初に「神の木」のたたりじゃ~( ̄□ ̄;)!!と思い、これからどんな恐ろしい事件が待ち受けているんだ!(゜゜;)とドキドキしながら読んでいたら、プロゴルファーのジャック&キャディーのティムの掛け合いが面白くて、恐さが吹き飛んだ(^o^)「そんなアホな!(^o^;)」の場面がたくさん出てきたけれど、推理もゴルフも楽しめた♪
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1851年のインディアン虐殺にまつわる神の木の祟りの伝説。その木のある全米オープンの18番ホールで見つかった、伝説をなぞったような凄惨な死体。事件に巻き込まれたプロゴルファーが真相に挑みます。しっかりと伏線も貼られたきちんとした本格だと思います。ゲームシーンも現実はそんなにうまくはいかないとわかっていても読んでいてとても楽しかったです。イメージはしにくいかもしれませんがゴルフを全く知らない人にも分かりやすい説明がされていると思います。ゴルフが紳士のスポーツであることを読んでいるうちに何度も思い出しました。