投稿元:
レビューを見る
コミカルだと思ったらシリアスだった笑
装画が相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』や綾辻行人さんの『Another』シリーズに似ているなぁ〜と調べてみたら、なんと同じ方(遠田志帆さん)でした。スッキリしました♪
では『向日葵ちゃん追跡する』の概要と感想になります。
概要です。
あと少しで愛しの人の肩に手が届く…。しかし容姿が微妙に違っていると認識した途端、合気道の技で男性は体をねじ伏せられる。
「あなたにはストーカー規制法に基づき、(中略)、言い逃れは無駄ですよ」
彼女はストーカー行為に悩む依頼人を守る防犯アドバイザーだった。本作は彼女こと、向日葵(ひまわり)のストーカーと絵画にまつわる深いお話。
感想です。
お互いの熱量が等しくないと恋愛ではないのか悩ましい所ですが、相手に恐怖を与えた時点からストーカーとなり得ることを様々なエピソードを絡めて本作は伝えています。
ミステリやサスペンスの要素はありますが、終盤の展開に対して絵画の専門的な説明は必要だったのかなぁ?と、個人的に詰め込み過ぎている圧迫感はありました。
しかしながら時代が変わっても無くならないストーカー行為の加害者と被害者の心情に触れられる、とても勉強になった作品です。