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犬の散歩がてらの植物学講座。
時々授業受けてるときのような眠気に襲われるが、へぇ~と思いながら読んでた。まあまあ。
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冒頭の「散歩が好き」の話が最終章の話にてがらりとその色を変えたのに驚かされた。
植物のエッセイを読んでいたはずなのに、最後の最後にファンタジーからのミステリになろうとは。
油断ならない。
雑草学者である作者が犬の散歩中に見かけた雑草やら街路樹やら野花やら何だったら暗渠に至るまで様々な雑学をユーモアたっぷりの語り口で記したエッセイ。
作者を主人と見なさず元気いっぱい引っ張っていく犬も可愛いし、どこか哀愁漂う背中をしていそうな作者の境遇も何だか共感を誘う。
雑草で実験をしたり、大学の先生らしく植物について色々話してくれるが、小難しさは全くなく、とにかく読みやすかった。
また前半はとにかく植物の雑学が面白い!という雰囲気だったのが、後半になるにつれて切なかったり物悲しくなったりする内容も入ってきて、ネタの振り幅の広さにも驚嘆した。
もみじや彼岸花の件は泣けましたもの。
あと地味に金木犀にもオスメスがあって、日本にはオスしかいない、そして挿木で増えたという話に大変驚きました。
え、ソメイヨシノと同じ枠だったのか……(すべてクローン体ということ)
いやあ、楽しみつつ勉強させていただきました。
本当に面白かったので、この方の他の本も読んでみたくなりました。
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稲垣先生の本は、時折、けったいなギャグと言うか、先生の感情が入っているものがあって、これもそう。可愛い飼い犬の散歩をしながら、道端の雑草について、解説したり、考えたりする。その書き方の物よりも、淡々と分かりやすく説明してある物の方が好き。でも、書いてある中身は面白い。
「なぜ夏の花は朝に咲くのか」とか、「雑草が生い茂るのには理由がある」とか、なるほどなーって思う面白い話ばかりでした。