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『後宮の烏』と同じ世界線の別大陸の物語。 続編を待っていました。 争いの絶えない隣国、沙文と沙来を舞台に、そこで生きる領主や海神の娘の生き様が描かれる。若由と英の夫婦の話はもちろん最後を締めくくる素敵な物語だが、この夫婦に連なる両国の脈々と続いていた歴史と人の営みを思うと、その壮大さに心打たれる。理不尽な出来事を経験してもなお、人は前に進む。まさに強く儚い者たちの物語だった。
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今回は二つの島の物語。
一つは海神の戯れに滅ぼされ、もう一つの島は領主の一族が全滅。
そして、戦の絶えなかった島の人々が共に暮らすことに(~_~;)
そこへ嫁に送り込まれのも、領主として敵地で育てられるのも悲劇かと。
神は理不尽というのを見事に描かれているのは、凄いとは思うんですが、このシリーズ、不穏すぎる。
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己れの宿命か天命か。
決して綺麗事ではない。
生きていかねばならぬ世界での
幸せの在り方を問う物語ではないだろうか。
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シリーズ2作目。
明るい話ではない。辛さ苦しみ恨み怒りを扱いつつも一筋の光が訪れて救われる。人間は群れたり寄り添いつつも、一人である。特に立場が上であれば孤独だし孤高でなければならない場合が多い。海神は気まぐれで厳しく、でも娘を遣わす。
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今回は沙文と沙来の短編ですが全て話が繋がっていてどんどん引き込まれました。
海神に振り回される登場人物たちの苦悩や葛藤がドラマチックで生き生きとしていてとても胸が熱くなりました。
領主の居ない沙来がどうなるか気になるし、海神と霊子の過去も早く読みたい…!
続編希望!