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2024.6月初版
①まんてん 長崎に医術留学していた
お満と夫の万造が3年ぶりに
江戸へ戻る
万造と松吉で新しく
何でも屋を始める
万造の長崎土産は騒動
薬種問屋に入り込んでいた
盗賊を捕まえる話
②みかえり お連の父竹史郎が妻が死んだ後
信仰宗教"月光教”に入信
教祖がかぐや姫
月光教は騙りで
おけら長屋の住人達が
宗教から救い出そうとする話
吉本新喜劇風で面白かった
この騒動の後
お連ちゃんと辰次が一緒になる
③にたもの 鉄斎のかつての弟子
淳一郎が苦労して
奥沼藩に士官出来たのは
上意討ちの為だった
その話を聞いた鉄斎と彦之進
おけら長屋の住人達
奥沼藩のバカ殿が腹立たしい..
(どの時代もトップがダメだと
周りが酷い目にあうもの
...ヒドイ話だ)
上意討ちの相手
六右衛門と淳一郎が
にたもの同士
最後には悪い殿様が亡くなり
全て丸くおさまる
気持ちの良い終わり方
面白かった
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待ってました。万松コンビ復活!
万造とお満が不在の時のエピソードや鉄斎や脇の面々が活躍。復活2巻目も楽しみ
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あ~、またまたおけら長屋の日々を覗けるなんて。幸せ過ぎる。
待ってましたよ、万松のおふたり、お満先生、お栄ちゃん鉄斎さんにお染さん、その他いろいろ(ゴメン)
12月が今から待ち遠しい。
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待ってました!新本所おけら長屋。
万松パワー炸裂です。電車の中で読んでいると、ニヤニヤしていたり、うるうるしている自分がいます。周りから見たら変な人に見えるかもしれません。③にたものは、鉄斎さんの魅力が溢れていました。私も師匠と呼びたいです。
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新シリーズ
あれから3年。
万蔵は、長崎留学を終えたお満と夫婦になった。
そして、お満は、治療院を開いた。
松吉の妻お栄は、独立して、栄屋を開業。
魚屋の棒手振り、辰次もお蓮と夫婦になり、
久蔵・お梅夫婦に二人目の子供が生まれた。
そして、万蔵と松吉は、二人で何でも屋
「万松屋」を開く。
新シリーズは、満松コンビの騒動と言うより、おけら長屋全体の騒動らしい。
3年経ち、少し落ち着いた感がある満松コンビ。
もっと、弾けて欲しい。
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新本所おけら長屋(一)
著者:畠山健二
発行:2024年6月20日
祥伝社文庫
2013年からPHP文庫で20冊発刊された「本所おけら長屋」(https://www.php.co.jp/okera/)シリーズは、200万部を突破する大ヒットとなったそうだが、それを第一幕とし、2024年から始まったこの「新本所おけら長屋」シリーズは、第二幕という位置づけらしい。
市井ものの長屋には、いろんなキャラの人々が登場するが、おっちょこちょいな男や頑固だがやさしい男などがいて、そこに浪人の侍が一人混ざっていたりする。だけど、最終的には誰かの女房など女子が掌の上にのせることが多い。このおけら長屋は、万造と松吉という親友同士が中心となって話が進み、そこに魚屋と八百屋の棒手振り、左官職人、浪人などが絡み、各人の女房や独り住まいの後家などが活躍する。もちろん、居酒屋も。
「本所おけら長屋」(読んでいない)では、万造は米屋、松吉は酒屋の奉公人だったが、万造は妻のお満が長崎に西洋医学を学びに行ったので、米屋をやめてそれを追い掛けた。松吉は、万造が帰ってくる前に2人で新たな商売を始めるために酒屋を辞めた。3年して万造が帰ってきて、万松コンビが「なんでも屋」を始めるところから、本書「新本所おけら長屋」はスタートする。
いくつか、過去の話がちらっと出てくる。前シリーズで展開したトピックだと思われるが、それを読んでいなくても話が理解できる程度に紹介するさじ加減は、うまいんじゃないかと思える。楽しめる、軽い軽い時代小説の市井もの。
***************
(読書メモ、ネタ割れ)
第一話 まんてん
医師のお満が長崎で西洋医学を3年学んで帰路についていた。亭主の万造も一緒。2人は川崎宿で殺人事件に遭遇、手当を依頼されたが被害者は死んだ。殺されたのは金華堂の手代、忠吉。死に際に言った。「金華堂には小田原のういろう屋「富士屋」の手代、馬平が入り込んでいるが、盗賊の手先だ」。
2人がおけら長屋に戻ってきた。万造の親友の松吉は、2人で「なんでも屋」を始めるべく準備をしていた。場所は松吉の妻お栄が営む居酒屋「栄」。お栄は伯父が経営する酒場・三祐の看板娘だったが、結婚を機に独立した。お満の父親は、江戸一の薬種問屋「木戸屋」の主。娘のために「栄」の隣に治療院を用意してくれていた。
「なんでも屋」の初仕事は、金華堂に盗賊が入ることを防ぐこと。2人は金華堂に入り込んで、馬平に近づいた。しかし、彼はなかなか心を開かない。悪人にも思えないが、夜中に裏木戸あたりをウロウロするなど手引きをしているのは確かなようだ。また、ある夜は赤児を抱えて川に飛び込もうとした女(加津)をなだめ、お金まで持たせてやっている。悪いやつとは思えない。万松の2人はストレートに聞いてみた。お前は手引きだろ、と。本人は否定した。
加津は行き倒れのフリをするなど、実は詐欺的なことでお金を合法的にせしめて暮らす女だった。亭主が人に騙されて蓄えを全て奪われて死んでいた。自暴自棄になり、子供が泣いても乳もやらない。そんな加津が病気になってお満の治療院に入院した。悪態をつく加津だったが、彼女が寝ている間に着物を脱がせ、お連(魚屋辰次の妻)がそれを着て、お梅(呉服屋「近江屋」手代・久蔵の妻)の赤児を借りて加津のふりをし、馬平に会いに行った。助けてくれてありがとうと感謝の気持ちを伝えた。
ついに馬平が心を開き、万造たちに本当のことを話した。馬平は仕事で金華堂に出向させられたが、見知らぬ連中から脅された。言うことを聞かないと女房子供を殺すといわれた。それが、どうも小田原あたりを拠点にする盗賊のようだった。
一方、木田屋は富士山近くでとれる百年草を薬に使うべく研究を始めていた。箱根で百年草の煎じ薬をつくる店から、奉公人の耕作に出向してもらっていた。
万造と松吉はひらめいた、小田原あたりから江戸の店をいくつか狙っているのでは?となると、木田屋が危ない。案の定、耕作が情報を伝える文を提供していた。奉行所が張った。盗賊は一網打尽にされ、被害はなかった。調べて分かったが、耕作も普通に出向していたものの、やはり脅されて仕方なく手引きをしたのだった。
木田屋を守った万造は大金の謝礼をもらってもおかしくないが、一切を断った。自分の妻の父親を守っただけだ、それは当然のことだ、と言った。お満に治療院を作ってくれたので、これでちゃらにとも。一方、松吉は、金華堂から5両をもらった。
お満と万造は、治療院の名前を「満天堂」とした。
宗右衛門:江戸一の薬種問屋「木田屋」、お満の父親
お律:松吉の義理の姉、聖庵堂で雑用
お美濃:15~6歳、聖庵で雑用手伝い
瀬間聖庵:海辺大工町の聖庵堂を営む名医
伊勢平五郎:南町奉行所同心、誠剣塾に出稽古に来る
加津:詐欺的なことをしている女
馬平:小田原のういろう屋「富士屋」手代、金華堂に出向
耕作:箱根で百年草の煎じ薬をつくる店の奉公人、木田屋に出向
金華堂
忠吉:南茅場町の薬種問屋・金華堂の手代
鉄之助:番頭
克太郎:主
お清:女中
第二話 みかえり
◎魚屋の辰次とお蓮が、どのように夫婦になったかという話
お蓮:不忍の池近く上野北大門町にある三橋長屋に住んでいる笛職人の娘、万造と25年前に生き別れた母親のお悠を引き合わせた、後に辰次の妻
竹史郎:お蓮の父親、女房のお吟(享年34)を5年前に亡くし月光教の信者に
お真木:月光教を勧めた、月神様の娘・かぐや姫に引き合わす
井川香月(こうげつ):金閣長屋(おけら長屋の裏)に住む物好きな戯作者
宇平:柳原町にある木綿問屋「兼田屋」の主、2年前に女房を亡くす、月光教に入る、お蓮と縁談話
話は3年前に戻る。万造がお満の後を追って長崎に旅立って1月。松吉、鉄斎、八五郎、お染が、「三祐」にそれぞれ集まってきた。万造がいなくなってふぬけになった松吉はじめ、みんな寂しさを口にする。そこへ、お蓮が来た。以前、生き別れになった母親と万造を引き合わせた立役者だった。上野北大門町にある三橋長屋に笛職人の父親と住んでいる。来るなり、浪人の島田鉄斎に嫁にしてくれと言う。驚くみんな。
おけら長屋に一人で住みたいが、父親が誰かと所帯を持たなければだめだと���う。だから、独身の鉄斎と。しかし、鉄斎は武士で身分が違う。第一、2人は恋仲でもなんでもない。他には・・・魚屋の辰次がいると松吉は思う。松吉たちは、辰次を呼び出して話を進め始めたのだった。
お連の父親の竹史郎は、女房のお吟(享年34)を5年前に亡くし、焼香に来たお真木という女に、かぐや姫に会わせてあげると言われ、根岸で会った。すると、かぐや姫がいうには、お吟は月の極楽にいて元気にしているとのこと。お前の先祖がかぐや姫を育てたからだという。お真木に、月神様に感謝すべきといわれる。数日後、月神様の神像を10両で買う。それで、15歳のお蓮と意見がぶつかる。父親はそればかりか、かぐや姫がすすめる男と結婚しろとまで言い出す。女房を亡くした40歳過ぎの商家の主。父の竹史郎は霊感商法に引っかかってしまっている。家を出たいお蓮。
松吉、八五郎、お染、鉄斎が、「三祐」で辰次とお蓮を見合いさせる。その時、お蓮は無理矢理に縁談を勧められていた。縁談が決まり、寄進をすれば、極楽にいけてお吟に会えると信じている竹史郎。その縁談が嫌なので、おけら長屋に好きな人がいると言ってしまったお蓮。お栄(万吉の妻で居酒屋「栄」女将)を含め、一肌脱ぐことになった。
お栄は戯作者から衣裳を借りて乙姫に化け、亀の格好をした金太を連れて竹史郎の長屋へ。竹史郎の先祖は浦島太郎で、500年前に亀を助けてくれた。だからお礼を言いに来た。あなたはきっと死んだら竜宮城に行けると教えを説いた。うまく行っているように思えたが、そこにお真木とかぐや姫が入ってきた。縁談が進まないので苛立っていた。鉢合わせになった4人は喧嘩になった。かぐや姫は「先に唾をつけたのはこっちだ」というような言葉遣いをしたため、竹史郎も少し疑い始めた。
ただ、宗教はなかなか抜けない。あと一押しだと思い、辰次が乗り込むことになった。竹史郎は徹夜で祈っていた。なぜなら、お蓮が帰ってこないから。そこへ辰次が訪ねてきた。おけら長屋に住む、お蓮と恋仲の相手だと名乗り、うちにも置き手紙を残してお蓮は消えた、板挟みになって悩み、もう死んでいるかもしれない、と説明した。竹史郎はお前のせいだと辰次を殴る。血まみれになってもたえながら、俺を殴ってもお蓮ちゃんは帰ってこないぞと説明する辰次。しかし、途中から方法を変え、恋仲というのは嘘だ、お蓮ちゃんは生きていると説明した。
そこへ、お染と鉄斎が来た。調べたら、木綿問屋「兼田屋」の主・宇平は、お蓮と結婚しなければ兼田屋は潰れると脅され、30両支払っていた。番頭からこのままだと骨の髄までしゃぶられると心配していると聞いた2人は、かぐや姫とお真木に対し、奉行所に届け出たから、もしお蓮ちゃんの亡骸が見つかろうものなら、あんたらは取り調べを受けると説明した。2人は震えていて、その後、どこかへ逃げた。もし、取り調べをうけたなら、竹史郎も金で娘を売ったかどで調べられるところだった、とも言った。
兼田屋の番頭からは、感謝の重箱が届いた。
そして、辰次とお蓮は恋仲になる方向で一歩進んでいた。
第3話 にたもの
澤田彦之進は元信州諸川藩勘定方、藩取り潰しで江戸にて浪人し、食いつなぎで神田松永町の紙問屋���相馬屋」用心棒を引き受けたが、勘定方だったこともあって経営者から信頼され、商売のアドバイスもしている。離れで暮らしている。諸川藩時代には、藩の堅実指南役だった島田鉄斎に剣術の手ほどきを受けていた
信州諸川藩時代に同僚だった澤田彦之進と佐々木淳一郎の2人は、江戸で偶然、再会した。そして、当時の剣術の師匠である鉄斎を交えて3人で酌み交わす。淳一郎は仕官できたが藩邸ではなく、馬喰町の旅籠「三徳屋(みのりや)」に滞在させられている。理由を渋りながらも話す。奥沼藩に仕官できたのは、上意討ちのためだった。仕官が決まってからそれを言われた。江戸へは国元から2人の藩士が同行し、江戸にいる相手を探し、見つけたら淳一郎が打つという手はず。2人は相手のことを何も語らない。
鉄斎は万造と松吉にこの件に関する調査を依頼する。相手が見つからなければ、淳一郎は上意討ちなどしなくてよい。話すと、万造たちは澤田彦之進のことを知っていた。過去、息子の勘吉(本名・進太郎)が2歳で拐かされて商家の養子にされた上に虐待されていたのだが、勘吉と出会って実の親である彦之進夫婦に戻してあげたのが、万吉とおけら長屋のメンバーだったため。
さっそく調べた2人は2日後、鉄斎に報告した。同行してきた2人は相手を探す様子がなく、物見遊山で芝居を見たり湯島天神に行ったり、料理屋で一杯ひっかけたりするばかりだった。あるところで万蔵と松吉はその2人と鉢合わせ。すると尋ねごとをされた。江戸の神社仏閣の近くにある茶店や料理屋で、女と遊べるところはないか、と。万松の2人は彼らを湯島天神裏の料理店「手鞠」に案内した。2人はそれぞれ飯盛女と2階へ上がった。
明日は吉原へ連れていってくれと言われている。
佐々木淳一郎は、相馬屋離れに彦之進を訪ねた。妻の律と息子の進太郎(9歳)がいた。彦之進は小百合という許嫁がいたが、藩が取り潰されて失職したため、幸せに出来ないと思って別れ話を出す。小百合は悲しみ、結局、自害した。
万松が2人を吉原に案内した翌日、2人は楽しめたお礼を万松に言った。お返しになにかしたい、とも。そこで、鉄斎に会わせた。鉄斎は全てのことを話し、あなたがたは相手探しをする意志がないのでは?と問うた。2人はほぼ認めた。相手は涌井六右衛門という2人の友人で、善良な人間。藩主は女が異常に好きで、生娘をどんどん手籠めにしていく。善良な藩士たちはなんとか藩主を引退させようとしているが、逆に殿派は女を都合つけるなどして出世を狙っている。
藩随一の剣客である涌井は、藩主の護衛役としてある日、城下の飲食店に同行した。そこでまた生娘を犯そうとしていた。察知した娘は自害した。涌井は殿派の次席家老に呼び出され、お前がやったことにしてくれ、でないと藩が取り潰しになると頼んできた。つまり、殿に代わって腹を切れと。1日考えさせてくれと言い、腹を切ることを決めていた。見納めだと庭を見ていたら、奥から若い女の悲鳴。また、藩主が生娘を犯そうとしていた。涌井は見過ごせず藩主を峰打ちにして女を救い出して逃げる。幸い、福蔵と藤兵衛しかいなかったので、福蔵は涌井と生娘をお寺にかくまい、北へ逃げたと嘘の情報を垂れ流した。5日後、涌井と生娘を逃がし���。
藩主は涌井を追わせなかった。追いついたとしても、誰も涌井にはかなわないから。その代わり、剣術大会で素晴らしい腕前を見せた淳一郎をスカウトして、上意討ちを命じたのだった。2人は涌井探しを自ら志願し、やっているように見せかけて時間稼ぎし、同志たちが藩で藩主を引退させるべく画策している成果を待つ。もし殿派が涌井の居所を見つけて直接淳一郎に知らせでもしたら大変だから、藩の者が淳一郎の顔を知らないままの状態で旅籠住まいさせ、会わせないようにしている。2人は既に涌井六右衛門の居場所を知っている。鉄斎はその場所を聞いた。
涌井六右衛門と比呂は、江戸の中之郷横川町にある丸星長屋に潜んでいる。そこを鉄斎が一人で訪れた。ことの経緯を話し、佐々木淳一郎は涌井の名前も上意討ちの理由も聞かされていないが、清廉潔白な性格であるため、武士である以上は命ぜられたことをするべきと、涌井を討つだろうとも説明した。ただし、闇討ちなどはせず、正々堂々とする、と。鉄斎は涌井に対し、上意討ちの真相を佐々木淳一郎に話していいかと聞くと、それはやめてくれと答える涌井。哀れと思って上意討ちを思いとどまっては心外だから、と。鉄斎は残念に思ったが、その場を去った。
佐々木淳一郎が鉄斎に稽古を付けてもらおうと歩いていると、江戸詰の奥沼藩士で殿派の神尾孝三郎と住谷慶吾に声を掛けられた。そして、佐々木が上意討ちをする相手は涌井六右衛門だと言い、涌井は城代家老派であり、殿を隠居させて弟君を藩士にして権力を操ろうとしている一派だと説明した。殿を闇討ちにしようとして失敗し、その時に利用した女と一緒に出奔している、という嘘も。だが、佐々木はそれを信じて、鉄斎のもとへ。すると、鉄斎も涌井六右衛門の名を口にした。なぜ知っているのですか?と訪ねると、上意討ちをやめさせたいからだ、直接、本人に会って討つべく相手かどうか判断しろと言った。鉄斎は涌井の居所を教えた。
佐々木が丸尾長屋に行くと、比呂が出てきて震えていた。双方、礼儀正しく対応。比呂が涌井とのことに関する事情を説明し始めた。そこへ涌井が現れ、そこまでだと言う。佐々木は涌井に対して感心し、小百合を死なせてしまった自分のことを考えて、涌井にもう負けたと思った。2人は島田鉄斎の人柄などについて話をする。そこへ、高田藤兵衛と甲山福蔵が来る。奥沼藩主が死んだとの情報。手籠めにしようとした娘に簪で刺された、自業自得。直ちに弟君を藩主にすべく手続きをしている。幕府には表向き病死にしている。もう画策も不要となった、とのこと。同時に、上意討ちは中止ということでいいだろうとも。
佐々木淳一郎と涌井六右衛門は、尊敬しあう友人となっていた。島田鉄斎に挑むが、2人ともかなわない。2人が直接対決を竹刀でしたが、勝負がつかないほど伯仲した腕前だった。そして、佐々木は涌井に対し、比呂のことをどう思っているのだ、ちゃんとしろと言う。一方、お染はその間に比呂を訪ね、今、佐々木が涌井にあんたのことをちゃんとしろと言っているから、あんたもちゃんと応えるようにと諭す。
澤田彦之進:元信州諸川藩勘定方、藩取り潰しで江戸にて浪人→神田松永町の紙問屋「相馬屋」用心棒、諸川藩の堅実指南役だった島田鉄斎に習う
律:妻、一緒に相馬屋の離れに住む
進太郎(勘吉):息子、9歳
舛次郎:相馬屋の主、彦之進を商売の補佐役に
滝蔵:相馬屋の老番頭
佐々木淳一郎:彦之進の元同僚、藩取り潰し→下野国の奥沼藩への仕官が決まるがまだ馬喰町の旅籠住まい、諸川藩では島田鉄斎に習う、諸川藩では敵なしの腕前だった
高田藤兵衛:奥沼藩から同行した藩士
甲山福蔵:同上
神尾孝三郎:奥沼藩江戸屋敷の藩士、殿派
住谷慶吾:同上
涌井六右衛門:上意討ちの相手、福蔵の友人、奥沼藩随一の剣客、
比呂:六右衛門に助け出された生娘
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帰ってきた万松、帰ってきたおけら長屋。
確かになんでも屋稼業ってのは、このシリーズを長く続けるのにもってこいな商売ではあるなぁ。後は増えてきたキャラクター達を忘れず飽きずにどうやって生かしていくか?
とにかくおけら長屋の市井人情モノがまだまだ続くってのは嬉しいことである、引き続き追いかけて行く
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苦しんでる人に知らん顔しちまったら自分の心が痛む、だから相手が望まなくても自分のためにお節介を焼く。おけら長屋の住人はそんな人ばかりだ。
新シリーズになって、万造と松吉はなんでも屋を始めることに。破茶滅茶だが、優秀な2人。笑いと涙ありのおけら長屋は新シリーズになっても面白い。
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とっても素敵!!「笑いと涙の大人気時代小説」と謳うだけあり、まさにその通りな作品でした。
読了後の清々しさと、幸福感が病みつきになる。
本所おけら長屋シリーズは20巻ほどあって、
そこに手を出すと大変かな〜とヒヨって
"新"から購入してみたけれど、
良すぎて次の日には2巻目も買ってたぐらい。
登場人物一人一人に愛着が湧くような、
こんな人になりたいという指針も与えられたような、
真っ直ぐで、お人好しで、優しいだけじゃなくて
グッと近くで寄り添ってくれる
母のような父のような存在の面々。
はぁ〜こんな関係性憧れる!!
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新になって、ちょっと、ドタバタ感に無理感がある様な感じがしたが、どうしてどうして。
ラスト一話でしっかり、笑って泣かされた。
万松屋という新しいフォームもできて、おけら長屋のパワーアップしたようだ。
このシリーズ、中毒性が高い。
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おけら長屋終わっちゃってさみしいと思っていたら、いつの間にか新シリーズが出ていて嬉しかった!
江戸っ子達の小気味良い会話、帰ってきた万ちゃん、皆最高です。一息に読んじゃいます。