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オリジナルですばらしいと思うが、修士院生とかが鵜呑みにするにはいろいろ注意点とかあるような気もする。あと、作品論とか批評文を念頭に書かれている割合がそれなりに高いかなと。
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アカデミアってこんなことを習っているんだ
(いや習わないから皆困っていてこ本が出て話題なんだ)
独学者としてはほぼ手に入らない情報が安価に手に入れられる素晴らしい世
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人文系の論文の書き方を解説する。演習問題もふくまれた教科書だ。
アーギュメントが全体のキーワードで、これは理系の論文作法に見られるリサーチクエスチョン主義、あるいはデザイン思考にみられる問い中心主義を相対化するものだといえるかもしれない。
パラグラフを部品として分析し執筆していく方法も精緻に紹介されている。アウトライナーのWorkflowryも出てくるし、アウトラインを使って書いていくというのとも近いが、抽象度が少し高い。
結論はアーギュメントを超えていくという。イントロの枠組みをこえて非対称のU字を構成し、学問論へと到達するだろう。
全編でオリジナルのサンプルとされているアンパンマン論もおもしろい。
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確かに、他のハウツーめいた同種のタイトルの本とは、アプローチが違うようだ。やや冗長とも感じられる説明で、他書が言語化してくれていない、一段階上流工程での考え方を説明してくれている。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1822423014820237688?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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自分の主張(アーギュメント)の中心地まで、読者の手を引いてゆっくりと案内する方法を書いた本
アクションアイテム
・各センテンスの役割を考える
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●「論文はアーギュメント(主張)をもたなくてはならない」、そういうことさえ知らなかった自分にとって、普通にためになる内容だった。また、勉強となる内容というだけでなく、読ませる文章で面白く読めた。
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論文の書き方をシステマチックに指南する本。バチクソに面白かった。
論文はアーギュメント(主張)が決定的に重要で、何を論じるのか、それが論じるに値する事柄なのかを、丁寧に検証する必要があるというのは、ビジネスにも通じることだと思う。アーギュメントは従来の常識からは「飛躍して見える」が、そこを目指して、階段を一段ずつ登るように、論理を組み立てるという世界観が提示されるのも、個人的な好みに合う。
あと、本書では、文章を膨らませて文字数を稼ぐことにかなりの分量を割いていて、少し笑った。
ビジネス文書を作る際は、どうでもいい箇所を削って、要点をコンパクトに説明するよう修正することが多いが、アカデミックだと初学者は反対の悩みを抱えがちらしい。ビジネスとは、厳密さとスピード感のバランスが違うので当たり前だけど、違いがちょっと面白かった。
また、第一部 原理編、第二部 実践編で、システマチックに、ある意味乾いたテクニック的なものをたっぷり論じた後に、第三部 発展編で突然著者が自我を出してくるのも面白い。自分の人生の意味と、自分がやっている研究が接続してると、そりゃあ充実するよね。仕事に関しても、プライベートと分ける風潮が強い昨今だけど、こういう熱い思いがあるのは、なんか良いね。
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日本語で書かれたアカデミック・ライティングの本としては秀逸。人文系の院生には必ず読んでもらいたい一冊である。学部生にも背伸びして読んでもらいたい。中心となるのは、「アーギュメント」とは何か、ということだが、それに関わって、問いとは何か、パラグラフはどう構成すべきかなど、大事なことがコンパクトにまとめられている。
注意事項としては、イントロの焦点が当たっており、その他の部分は他の本でしっかりと学ぶ必要がある。
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日経新聞の広告で激賞されていたので、試しに読んでみた。
東大京大でバカ売れ!ってことで、やはり少し難しい内容だったが、、、パラグラフの文字数の増やし方など、期末レポートや論文執筆に迫られる学生にとってはとても実務的な本で、好評なのはよく分かった。
ただ、なるべく文字を削ぎ落としたパワポで勝負する我々サラリーマンには、なかなか使えそうなものはなかった。。我々の文章は、アカデミックではなくビジネスライティングだから。。。
論文にはアーギュメント、論証が必要な「主張」が必須!
人間の知識の総量をちょっとだけ拡大する仕事が研究論文だ!
※少しずつ専門性が高まっていき、年輪のように広がり、最後にちょっとだけ脱線する「円」の見せ方は秀逸!
パラグラフは思考のリズムを手に入れるための単位!アーギュメントとパラグラフ作成のコツが掴めれば、論文執筆のハードルはかなり下がる。
長いパラグラフを作るのは簡単。まず、シンプルに伝えたいことを書いて、それぞれの言葉の出典や背景を肉付けして、文字数を増やせば良い!
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論文に到底縁が無い社会人が興味本位で読んでみたが、論文の書き方の近道を習う機会がないというのは教育現場の問題点だと思った。解説内容や演習方法についてはさもありなんといった印象。段落ごとに空欄を設けているのはページ稼ぎか、それとも読みやすさのためか? それにしても人文科学の存在意義について、それは暴力を減らすためだと主観的な主張をしてるが、文学部の学生や同じカテゴリーの学者もこれに納得するのだろうか? そうではなくて、文化を理解して伝統を大事にするとか、そこが本来の意義なのでは?著者の専門も文化史だって書いてるし… 演習編で出てくる論文例は政治や政策ばかりで、人文科学ではなくて社会科学とか政治学のジャンルみたいだが、自分のカテゴリー分けイメージが今は違ってきているのだろうか
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私は大学院に通っている。前期課程(修士課程)の1年生なので、修論を2026年の1月頃までに書き終わって提出し、アクセプトされれば修士号を取得できることになる。
大学院生とは言っても若くはない。大学を出た後、企業に長年勤め、引退した後で勉強し直そうと思って大学院に入学したのである。
修士論文を書くことは簡単な話ではない。論文のテーマを決め、リサーチクエスチョンを決め、先行研究を調べ、整理する。研究室の教授の指導を受けながらではあるが、それは手取り足取りというわけでもなく、ある程度、自分でやり方を考えながら進めていくしかない。
これまで身を置いていた会社の中でも、何かを主張することはもちろんあったが、企業の中で何かを主張するために資料を作成することと、アカデミックな論文を書くことには大きな違いがあり、修士論文を書くことは、これまでの経験とは、かなり異なったチャレンジである(もちろん、これまでの経験が生きることも多いが)。
本書は、その「論文の書き方」を、かなり実践的に解説したものである。
【引用】
おそらく本書を手に取る人は、レポートや論文の書き方がわからなくて困っている人、あるいはすでに何本かは書いてきたものの、よくわからない点や改善したいと感じている点も多く、これからもっと良いものを書きたい、そう願っている人が多いはずだ。本書ではその悩みを解決するために必要となる条件を、徹底的に要素分解し、極限までプラクティカルに解説する。
【引用おわり】
筆者が「極限までプラクティカルに」と言っているだけあって、論文作成をどのように進めていけば良いのか、実際にどのように書いて行けば良いのか、について、なるほど、と思えるような指摘が山盛りで、とても役に立つ本だった。
それは、確かに役に立ったのであるが、しかし、この本で最も印象的だったのは、「第10章 研究と人生をつなぐ」の部分であった。
【引用】
自分はなにを「言いたい」のか、どんなことを主張する研究者として生きてゆきたいのか。(中略)ほかならぬあなた自身が「自分はこの研究をやっていて正解なのだ」という手応えをもって研究を継続してゆくために、ぜひ向き合うべき問いなのだ。
【引用終わり】
要するに、「自分は何のために研究を行っているのか」「自分の人生にとって、研究するとはどういう意味を持つのか」ということを問うことは(も)重要だよ、ということである。
自分自身のことを考えると、会社を引退した私の年齢になってから、「研究者になる」道を目指すことは現実的ではなく、私が大学院で勉強している、研究しているのは、単純に「そうしたい」からというだけが理由である。人事管理関係の研究室に所属し、これから1年強かけて、人事管理関係の修士論文を書いていくことになる。どのようなテーマを選択するのかはだいたい決めているが、そのテーマの問いを発することは、自分自身にとって、どういう意味があるのか、ということを考えることは、あなたの人生にとっても無駄なことではないよ(というか、実際問題重要なことだよ)ということを教えてもらった���がする。
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論文の書き方を端的かつ再現性のある方法論としてまとめた良書…を最後の章で超えていった。これは売れるわと思いました。
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具体的に論文やレポートの書き方を教えてくれ、さらに、人文学とはなんのためにあり、研究とはなんのためにするものなのかまで語りかけてくる熱い内容。今年の研究発表は、この本を適宜参照しつつ取り組んでみようと思います。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10281038