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当世今流行りの配信これを題材にミステリー仕立ての傑作、心霊系が思わず手に汗握るハラハラドキドキでした。ホラー好みの人にはうってつけですね。読んだ後に色々考えしまう。ミステリーホラーの
大傑作間違いなしです。
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どの話もドキッとしながら読んでいたのですが、他の話とは少し毛色が違うように感じた「救済系」か1番心に残りました。
ミステリーだけど、少しサスペンスっぽくもある。社会問題にも関わる内容で、いわゆるトー横キッズに似た登場人物たち。
誰もが嘘をついているような場所、、だと思うけど、その嘘がまさか相手を思いやる嘘とは誰も気づけなかった。だからキラリは亡くなってしまった。
他の話は恐ろしい目にあっても、自業自得という言葉が思い浮かんでしまいます。
けれど「救済系」はもうただ単に悔やまれる。
しかしこういった作品を好きな年代の子を、トー横のような場所に行かせない、惹かれないようにするのにすごく力になるなとわたしは思いました。
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『この配信は終了しました』は、5人の配信者たちを主人公にした短編形式の物語。ジャンルは心霊系・暴露系・考察系・救済系・正義系とバラバラだが、全部に共通してるのは「画面の向こうにあるリアルは、想像以上に深い」ってこと。
たとえば、心霊スポットでふざけて配信してたら本当にやばいことが起きちゃう話とか、有名配信者が謎の死を遂げて、他の考察系配信者たちが真相に迫っていく話とか。どれもめちゃくちゃテンポよく進んで、どこかで必ず“ゾクッ”とさせてくれます。
ミステリーとしてもしっかりしてて、読みやすさも◎。
文章がライトでサクサク読めるのに、どの話も「うわ、こうくるか…!」っていう展開が待ってる。SNSや配信に詳しくなくても問題なし。むしろ、なんとなく見てるだけの人こそ読んでほしい。
読後、「見られる」ってことの怖さ、「見せる」ってことの重さが、ちょっと変わって見えてくる。
エンタメ感満載なのに、チクッと考えさせてくる感じがクセになります。私達は、本当にリアルを見ているのか、配信者の本当の真意は何か、自分たちは見たいことしか見てないのではないか、配信が終わっても人生は続いていて何が残るのか‥
配信文化の“明るい表”と“知られざる裏”を、ドキッとさせる物語で描いた、まさに“令和っぽい”一冊。
普段YouTubeとか配信好きな人も、そうでない人も楽しめると思いました。
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◎暴露系
暴露系配信者同士の暴露し合い。週刊誌記者が仕組む。逆に週刊誌記者が絡め取られていた。
◎心霊系
複数の子供を殺して自殺した人が潜伏していた場所に入る配信者。蠱毒をしていて、殺し合った最後の一人が配信者の相方。相方、にげてー!
◎考察系
予約配信とスタッフのコメントに寄って、アリバイを作る。依頼者が犯人。心霊系に出てた黒髪の女は死者と会話ができる。
◎救済系
キラキラ界隈の女の子を救う配信者。のフリをして救っていたつもりの男がミスった。たぶん失踪して死んだ。新聞社に就職した元カノに見つけて欲しかったのか。
◎正義系
私人逮捕で痴漢を取り押さえたらその男が死んだので飛び込み自殺をした配信者。実は大企業の社長が姉で白血病でドナーとして脊髄を抜く日に飛び込んだ。嫌がらせ。
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いま、話題になったりSNSのトレンドに入るのは、ユーチューバーでもインスタグラマーでもない、「配信者」ということらしい。
そもそも配信って何?というレベルの認識で読む。
ネットを流し見しているといろんな配信が目に入る。素顔から完璧な顔を作る美容系、しゃべりながらご飯を作っていく料理系、ただ街を歩きながら目に入るものを映していく街歩き系、お酒を飲んだり何かを食べながらコメントとのやり取りを延々と流すおしゃべり系…
他にも、正義系、暴露系、心霊系、救済系、考察系、といろんなジャンルがあるらしい。
よくわからないのだけど、割とカジュアルに動画を取ってそれを編集していろんな形でネットで流しているようだ。
その「配信」のあとに起こる事、あるいは、配信をしている人たちそのものについての連作ミステリ。
なぜ、人は時間と手間をかけて配信をするのか。
そこには金銭的報酬よりも大きい、目立ちたい、注目されたい、認められたい、というリアルで得られない承認欲求。
それを得るために何が行われているのか。
配信者が得るものと、それによって失うもの。
また、画面の向こうにあるモノを、私たちはどう受け取るのか。
身近になった「配信」の怖さを感じるミステリ。