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2件
自分の薬をつくる
著者 坂口恭平
誰にも言えない悩みは、みんなで話そう。
坂口医院0円診察室、開院します。
「悩み」に対して強力な効果があり、
心と体に変化が起きる「自分でつくる薬」とは?
これは戯曲? エッセイ? 自己啓発?
鬼才坂口恭平、ついに医師になる。
あっという間に読めて、不思議と勇気づけられる!
2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。
「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、
元気になれるのか。いったい何がそこで起こっているのか。
その秘密とは。全部教えます。
▼こんな方にぜひ読んでほしい!
・漠然とした不安がある
・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある
・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる
・何をやってもうまくいかない
・誰とも理解しあえない
・話相手がいない
・人生に絶望している
・好奇心がない
・日々に関心がなくなった
・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・書きたいけど書けない作家
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー
▼コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、
「非日常につける薬――あとがきにかえて」
も書き下ろし掲載。
【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬
▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる
▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない
▼研究する
▼健康の証
▼適当なアウトプット
▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ
▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと
まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは
非日常につける薬――あとがきにかえて
自分の薬をつくる
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自分の薬をつくる
2021/04/16 11:52
わかりやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人一人に合った生き方があるということが、わかりやすくてよかったです。自分の居場所の作り方など、参考にしたくなりました。
自分の薬をつくる
2020/08/15 13:49
薬=自分の思考を吐き出す習慣
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nako - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口恭平という人は何者なんだろう。初めて知ったのはdommuneでのライブ。0円ハウスの取り組み。ワタリウム美術館での坂口恭平展。歌えて絵が描ける建築家兼アーティストのような印象だったが、自殺者をなくしたいという想いから電話番号を公開していのちの電話ならぬいのっちの電話をはじめたり、CDを出したり編み物をしたり料理をしたり最近では畑を耕したりパステルの絵を毎日描いたりしている。常に何かを作っていて、どこからそのエネルギーが来るのか不思議だった。
この『自分の薬をつくる』では昨年行われた彼のワークショップのエピソードを書籍化したものだ。対談形式で彼が参加者の悩みに答えていく。彼の回答はすべてこれまで電話した2万人と対話や自分の鬱状態の過去の経験に基づいているのだが、悩みに寄り添い共感し、とにかくいろんな相談者に「アウトプットをしよう」と提案しているのが印象的だった。このご時世、インプットできるものが多すぎて
疲れてしまうのだという。彼の話を読むと、作ることが何よりの幸福で、死ぬまで健やかにつくるにはどうすればいいのかが最大の関心ごとという。ここに日々アウトプットしつづける秘訣があると思った。
はじめは遠慮がちだった相談者が、楽しそうなアウトプットを持ちかけられると相談の終わりにはすごく晴れやかな気持ちになっている。読んだ自分自身の気持ちも少し軽くなる。何かを作ってみたくなる。毎日が憂鬱な人、創作のきっかけがない人、創作に悩んでいる人たちに読んでほしい。