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風雲海南記

主人公の英三郎は、四国西条藩主の家系でありながら双子の弟として生まれたために、七歳のときに浅草の寺に預けられる。やがて、偶然の積み重ねにより、知らず知らずのうちに西条藩の御家騒動に巻き込まれていく…。

山本周五郎の初期の作品。戦時中に刊行され、戦後長く埋もれたままとなっていた幻の大作。周五郎の作品にしては珍しく、毛色の変わった作品で、エンターテイメント時代小説といえるだろう。
(※本書は1992/2/28に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)

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評価内訳

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紙の本風雲海南記 改版

2011/06/05 08:37

怒濤の娯楽時代小説を堪能する

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者のメッセージを読み砕かなければならない作品から解放されて、純粋に物語を楽しみたいときがある。
 そんなときにオススメなのが、本書「風雲海南記」である。

 冒頭。
 金入れを忘れた美男の浪人英三郎。食い逃げと決めつけ、茶屋の親爺は罵詈雑言。
 もう我慢ならぬと英三郎は啖呵を切った。
『おめえ何処で捕れた魚か知らねえが、江戸っ児は食い逃げなんてえ吝な真似はしねえぜ』
 とどめに着ていた上物小袖を脱いで決めゼリフ。
『釣は要らねえよ』
 ことの成り行きを見守っていた群衆は大喝采。我も我もと、羽織やら半纏を差し出し、裸の英三郎に殺到する。
 そこへ浅草の女伊達者・お千代が登場、英三郎を引き取った。連れて行かれた寮には、何やら若い娘の影。

 有無を言わせず、物語の世界に引き込まれてしまった。
 粋な物語が始まったかと思うと、己の素性を知らない英三郎あり、一柳家にお家騒動の芽あり、瞬く間に興味のそそるものを見せられるやいなや、『さあ、どうぞどうぞ。旦那、飽きさせませんよ』と声をかけられて、逡巡の暇なく誘い込まれてしまったようである。

 そんな本書は、伊予の西条一柳家と、分家の川上一柳家が繰り広げる、本家累代相伝の秘宝『停雲秘譜(ていうんひふ)』の争奪を背景に、この騒動に関わるさまざまな人間模様を描いた、純粋な娯楽時代小説。
 英三郎の秘密、悲恋、剣劇、策謀と野望、厚い人情など、さまざまな娯楽が詰め込まれている。にもかかわらず、鎖国間もない日本の抜け荷問題、西条一柳家の改易、酒井忠清の権勢欲といった史実を緻密に描いて基礎にしているから、物語が怒濤の展開を見せても、足下の揺らぐことはない。そして勢いに乗った登場人物たちは、狭い日本を飛び出し南方へ。

 そこでは、武士道対騎士道という、これまた興味のそそるものを見せられて、もう何でも来いの心境。浅草の食い逃げ騒動など遠い昔。これからは浅草より、もっと広い世界に目を向けなければ、心も広くあらねば、そういう心持ち。
 だから、少しくらいの疑問は些末なこと。大きく広げられた風呂敷が大雑把に畳まれようとも、さまざまな娯楽が入り乱れ、怒濤の展開を見せてくれる、壮大な物語を堪能すべきなのである。
 かなり厚い本だったが、怒濤のごとく読み終えた。

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