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3件
ブラディ・ドール
著者 北方謙三
港町N市にある酒場「ブラディ・ドール」。店のオーナー・川中良一の元に、市長の稲村からある提案が持ちかけられた。その直後、弟の新司が行方不明になっていることを知った川中は、手掛かりを掴むために動き出す。新司は勤務先から機密事項を持ち出し、女と失踪している事が判明した。いったい弟は何を持ち出したのか!?そして黒幕は――。ハードボイルド小説の最高峰が、ここに甦る。シリーズ第一弾!!
されど時は過ぎ行く ブラディ・ドール(18)
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肉迫
2022/01/29 10:46
難に愛される男たちの過激な生き様が災渋い。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
災難に愛される男たちの過激な生き様が渋い。望みもしない災難によって闘争本能を呼び起こされた男たちが何故か寄り集まり更なる災難を呼び込む構図のハードボイルド小説。話自体はかなり粗さが目立つが、男たちの生き様に何故かワクワクさせられる。本作は、国際的麻薬密輸ルート絡みというスケールの大きさと、筋書きもそこそこに緻密に構成されており前2巻より充実してると感じた。その点を評価して4点としときます。
さらば、荒野
2018/05/18 07:39
正しくハードボイルド(暴力的・反道徳的)小説でした。そもそも主人公役:川中良一からして過剰防衛での殺人歴を持っている。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しくハードボイルド(暴力的・反道徳的)小説でした。そもそも主人公役:川中良一からして過剰防衛での殺人歴を持っている。稲村市長、東洋通信機の丸山所長に至ってはそもそも悪って感じだし、ヤクザ島岡組に至っては言うまでも無し。むしろ川中良一や藤木といった人間が良識的で真っ当な人間に見えて来る。まあ、裏社会のことなので当然ですか。少々文章が荒っぽく、展開も些末な経緯は省いて先へ進むといった荒っぽさがあるが、それがむしろハードボイルド(暴力的・反道徳的)感を盛り上げている。但し、事件全体の結末としては、曖昧な部分をかなり残しつつも一応の決着をみたといった感じで、少々不満が残る。
碑銘
2020/08/26 08:56
正しくハードボイルド(暴力的・反道徳的)小説でした。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しくハードボイルド(暴力的・反道徳的)小説でした。ただ、第一作はそれなりに筋書があったが、本作はシリーズ化するために第一作の諸設定を一度クリアし、更に登場人物の入れ替えを目的とした繋ぎ作品としか思えず、筋書も実に荒っぽい。登場人物も第一作と共通するのは数人に過ぎず、敵ヤクザの組名や、警部の名前まで異なっている。なにしろハードボイルド?すぎる作品でした。(笑)