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2件
あの日の風を描く
著者 愛野史香
京都市にある美大の油画科を休学中の稲葉真は、従兄の稲葉凛太郎の声がけで狩野探幽の血縁であり、父が狩野派を破門された清原雪信の娘・平野雪香が描いた襖絵の復元模写制作を手伝うことになった。チームメンバーは修士二年・土師俊介と修士一年・蔡麗華。襖絵は、十二面の花鳥図だが、現存するのは九面と切り貼りされた一部のみ。果たして三人は、復元模写を完成させることができるのか?創作することの苦悩と幸福を濃やかに描き切った感動長篇!
あの日の風を描く
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2024/12/15 18:10
見苦しくなったものの中から見つかる、美しいもの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボロボロになった日本絵画の襖絵を復元する美大生たちの奮闘を描く青春小説。
存在を否定され自暴自棄になって美大休学中の真と、実力実績ある先輩二人が江戸時代の絵師の絵画を復元する中で、絵師の気持ちや襖絵の意味など掘り下げ様々なことに気がついていきます。
ヤル気のなかった真が自らを省み、父の想いや従兄の気持ちに気が付き、なにかをやり遂げたいと強く願う過程と、復元図が出来上がる過程、真が直面する問題などが絡み合い、とても面白く読めました。
2024/11/19 10:57
復元模写
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニッチな世界って言ったら失礼か。
才能やセンスが無いとやっていけないよ。
あと、もちろん気持ちも。
砥上さんの水墨画の話に通じるところがあるかな。