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11件
菓子屋横丁月光荘
著者 ほしおさなえ
家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
菓子屋横丁月光荘 光の糸
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菓子屋横丁月光荘 2 浮草の灯
2019/08/26 07:39
ホラーみたいだが、そうではない。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人で家にいると、夜、どこからともなく話し声がする。
人間の声ではない。
家の声だ。
と、なると、ホラーみたいだが、そうではない。
家の声はかなしかったり、やさしかったり、あどけなかったり。
孤独だった青年が、家の声に寄り添いながら、人や街との交流をふやし、あたたかい生活になっていく。
作者の別の作品も、川越市を共通点に、シンクロしていくところが、この作者のファンとしてはうれしいところ。
まるで、「活版印刷三日月堂」の続きのような作品。
どこかで二つの作品が合流するのかも。
そうなったら楽しいなあ。
菓子屋横丁月光荘 1 歌う家
2019/06/18 22:49
古き良きものを大切に
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえ『菓子屋横丁 月光荘』を読みました。
「活版印刷三日月堂」のシリーズと同じく、川越の街を舞台にしたおはなしです。
家の声を聞くことができる青年が、古民家に住むようになる。
古き良きものを大切にする街で、青年が心を開いてゆく。
前シリーズと同様に、心温まるお話。
これもシリーズになるみたいなので、安心して読んでいけそうです。
菓子屋横丁月光荘 1 歌う家
2018/09/19 15:18
作者につられて……
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「三日月堂」の出会いから、この作者を手に取るようになりました。
今回も舞台は川越。摩訶不思議な能力というか繊細な心を持っている主人公です。頼もしい後輩に導かれながらも、町に・人に・建物に馴染んでいく(受け入れれていく)時間の流れがあたたかいです。
物のつながりから建物、人とも繋がっていく、、、一人だけど一人じゃないんだなと安心できる作品でした。