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決断の本質 ― プロセス志向の意思決定マネジメント
著者 マイケル・A・ロベルト , スカイライトコンサルティング
成功の鍵は「結論」よりも「正しいプロセス」
なぜ、判断を誤るのか。なぜ、決めたことが実行できないのか。真に重要なのは「結論」ではなく「プロセス」だ。ケネディの失敗、エベレスト遭難事件、コロンビア号の爆発事故など多種多様な事例をもとに「成功する意思決定」の条件を探求。人間性の本質に迫る、画期的な組織行動論・リーダーシップ論。
重要な決断が下された後で、どうにも腑に落ちない思いを抱いたことがないだろうか。「どうして、あの時、あんなバカな決断をしたのだろう?」と。
なぜ、判断を誤ったのか。なぜ、決めたことが実行されないのか。
ビジネスの様々な局面で人が直面する、迷いや不安、組織の壁、錯綜する情報、議論の迷走……。世界の不確実性を前に、それでも必死に「答え」を見出そうとする努力は、しかし、必ずしも報われるとは限らない。
真に重要なのは、意思決定の「結論」ではなく「プロセス」なのである。
ケネディの誤算、エベレスト登山隊の悲劇、ジャック・ウェルチの改革、コロンビア号の惨事、ノルマンディー上陸作戦……。ビジネスだけでなく、多種多様な分野の事例研究によって著者が到達したのは、人間性の本質に迫る、透徹した洞察である。本書で示される「成功する意思決定プロセス」の条件と、「意思決定の4C」をはじめとする実践的なガイドラインは、リーダーやマネジャーは勿論、組織に関わるすべての人に多大な示唆をもたらすに違いない。
いわゆる意思決定論やリーダーシップ論を超えた、画期的な人間行動論である。
決断の本質 ― プロセス志向の意思決定マネジメント
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決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント
2021/09/20 21:36
意思決定の難しさがなんとなくわかったような。
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投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
各ケースを紹介しながら、意思決定はシステム(手順)に則って行うことで、MECEかつ決定後の実行を伴った体制を維持できる、ということが書いてある本です。
書いてある一つ一つは、割とよく言われている内容だと思います。例えば、組織内に壁を作ってしまうと、悪い情報や反対意見が上がってこないとか、あえて反対意見を言う存在に身近にいてもらうとか、特定の人達だけで決めた意思決定内容はバイアスが効いているものが多いとか、議論の場での賛否両論は歓迎、決定後はノーサイドで決めたことを専念して実行とか。決めたあとでも状況に応じて対応を変更する柔軟性が大事であるとか。
読み終わったあと、自身の経験と比較して考えたことは、意思決定の難しさの本質は、自分の身を守りたい恐怖心(本能)に由来しているのではないかと。だから、決定前から決定後まで、自分可愛さのあまりそれぞれがそれぞれの意見を都合よく援用して、決定事項を座礁させるんだなと。
だから、本書に書かれていることを実際の環境でどうやって実現させていくかが難しいのですが。