電子書籍
最後の医者は雨上がりの空に君を願う
★映画化企画進行中!★
シリーズ累計25万部突破!
なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?
感動の医療ドラマ、衝撃の新章へ!
【あらすじ】
「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!
【文庫書き下ろし】
著者について
●二宮敦人(にのみや・あつと)
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。累計20万部を突破した『!(ビックリマーク)』等、次々に新作を発表する注目の新世代作家。著書に『18禁日記』『郵便配達人シリーズ』『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』『なくし物をお探しの方は二番線へ』『廃校の博物館 Dr.片倉の生物学入門』等がある。
最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)
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2020/01/14 02:33
感化
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はすはす - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめてこの本を手に取ったのは、ただ、表紙と題名に興味があったからだ。その頃の自分は、医者に興味があり学校で読み進めた。はじめに衝撃を与えたのが リアルさ だった。既存の小説とはまるっきり世界観が異なり、話にのめり込んでいった。概要としては主に2人の医者が主人公となる。2人は、価値観の違いから距離を置くようになり、友人ではなくなった。自分は、この世界は一人一人の、その瞬間の、選択 でできていると思う。運命という言葉は選択し、選び、手に入れることの出来たものに過ぎない。自分達が選択した結果であり、決して偶然ではなく、必然なんだ。これは、かねてより思っていた事であったが、より、この考えに近づいていった。簡素化するのなら、感化され新しい見方が生まれたのだ。感じ方や捉え方は、人それぞれでありこの考えにも様々な意見があるだろう。この本は、様々な事を考えさせられると思う。だけれど、展開が読めずあたかも自分がこの物語の世界に入って、三人称視点で見ているような、そんな感覚だった。読んでいくうちに、人それぞれ思っていることは違うと思う。ただ、全話読み終わったときに必ず、筆者が伝えたかった 思い が、すべての人に残ると思う。そこが凄いところでもあり、小説を読んでいく上での 醍醐味 とも表せるだろう。この本は、紹介だけでもただでさえ長文になったしまったが、まだまだ伝えきれていないし、もっと、強いて言うなら言葉では表せないとこもある。是非、この本を読んで、あなたにとって、感化される読書体験をしてほしいし、この話の伝えきれなかった部分も味わって欲しい。
長文であったが最後まで読んでくれてありがとう。あなたにとって最高の読書体験でありますように。
2019/12/13 17:53
生と死の対局
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:生搾り - この投稿者のレビュー一覧を見る
『最後の医者は桜を見上げて君を想う』を読了後、続刊ということで迷わず手にとった。
ここに繋がっていくのか・・・というのが正直な感想。
生きることと死ぬことは正反対ではあるものの、切れることなく繋がっているんだと知らしめてくれる登場人物の生き様だった。
今回は、医師として冷静沈着な第三者的なものではなく、医師の人物像が深く浮き彫りにされた内容だった。人は今を生きているが、今に至るまでの過去なくしては語れず、過去が今を形成していると言っても過言ではない。
どんなに辛い過去をもっていようとも、生きていかなければならない。
辛いことを幸せなことに塗り替えながら前進していくことが生きていくことなんだと言われた気がした。
同じ人間に別々の意味で救われ生きてきた2人が、大人になってここで出会って生きていく。こんな偶然の繋がりがあるから生きることは不思議だ。
生きることとと死ぬこと、両者はお互いがなければ成り立たない。
対局に見える「生」と「死」は、登場人物2人の医師のようだ。
シリーズの続編を期待する。
2022/10/31 22:21
正反対の死生観の医師の対立と、その思想的背景を描いた異色作
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正反対の死生観の医師の対立と、その思想的背景を描いた異色作。前作882:『最後の医者は桜を見上げて君を想う』(2016)の印象が強かったため、初めは正反対の死生観の対立構図を予想していたのだが、何と、その2人の医師の現在に至る遍歴が主題になるとは。最後はすれ違った親子の和解の美談に収斂するのだが、読者としては意外過ぎる結末でした。よって、強い関心は1作目からこの構想が有ったのか、好評につき続編を書くときに、相対する2医師の思想的背景が薄かったことに気付き、それを補完する形で完結する筋書きを考えたのか、そちらの方に関心が向いてしまう。
2022/10/31 22:19
正反対の死生観の医師の対立と、その思想的背景を描いた異色作。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正反対の死生観の医師の対立と、その思想的背景を描いた異色作。前作882:『最後の医者は桜を見上げて君を想う』(2016)の印象が強かったため、初めは正反対の死生観の対立構図を予想していたのだが、何と、その2人の医師の現在に至る遍歴が主題になるとは。最後はすれ違った親子の和解の美談に収斂するのだが、読者としては意外過ぎる結末でした。よって、強い関心は1作目からこの構想が有ったのか、好評につき続編を書くときに、相対する2医師の思想的背景が薄かったことに気付き、それを補完する形で完結する筋書きを考えたのか、そちらの方に関心が向いてしまう。
2019/05/21 03:38
人生とは?と考え直す
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投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)」と合わせて購入。
上巻を読み終わってすぐ、下巻を読んだ。
非常によくできたストーリーで、納得できる終わり方だった。
人生とは?と考え直すよいきっかけになった。
2019/05/21 03:33
やはりよかった
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投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を読んで、その繋がりで購入。
一気に読んだ。
周囲に病気で入院中の人がいるので、読めば読むほど、さらに深く身にしみた。