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世界史のなかの近代日本
著者 小風秀雅
開国から日露戦争までの歴史を、20テーマの講義形式で、多彩な図版とともに読み解く。世界は日本をどうみたのか、世界のなかで日本はどう近代化・国際化したのか、日本と世界、双方向からの視点で学ぶ。「歴史総合」の学習にも最適。
世界史のなかの近代日本
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世界史のなかの近代日本
2023/10/12 16:30
世界は日本をどうみたのか、世界のなかで日本はどう近代化・国際化したのか
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊富な資料から、世界と日本の両視点で近代化を紐解く20講。講義形式の各章には講義の〈ねらい〉と〈まとめ〉も。世界のグローバル化と並行して進んだ、日本の国際化の原点を考えます。幕末以降の日本の外交史について、列強国や東アジアの視点からひもとく章立て。出来事がコンパクトにまとめられて、交通、文化芸術、経済なども捕捉して読み飽きない。日本史と世界史の重ね合わせはとても重要なのだ。例えば、正距方位図法から日米和親条約の米国の狙いを考えたり、その後の不平等条約は列強の協調を図る安全弁でもあったことを考察したり、帝国憲法の成立と華夷秩序の崩壊を擦り合わせたり。明治日本の帝国化は、欧米との対立・協調・共謀なくしてはあり得ないのだ。